MLBと日本のストライクゾーンはどちらが“正確”? 西武オグレディの意見にダルビッシュも賛同。「日本のゾーンは広すぎる」

MLBと日本のストライクゾーンはどちらが“正確”? 西武オグレディの意見にダルビッシュも賛同。「日本のゾーンは広すぎる」

MLBのロボット審判導入に端を発した“審判論争”。オグレディ(右)の意見に大物ダルビッシュ(左)も同意している。写真:徳原隆元(オグレディ)、Getty Images

日米問わず、今シーズンは審判のジャッジが大きくフォーカスされることが多い。日本では、ロッテ・佐々木朗希に球審の白井一行氏が詰め寄るシーンが話題を呼び、メジャーでは特にストライクゾーンを巡って日々、炎上劇が繰り広げられている。

 日本と異なり、メジャーリーグ中継では基本的にストライクゾーンの枠が可視化されており、人気アプリ『MLB At Bat』でも“正確”な一球速報を見ることができるので、ファンは即座にジャッジの正確性を判断できてしまう。それゆえ、ストライクゾーンの“誤審”絡みでの審判批判はやむことを知らない。

 そんな中でメジャーリーグは、数年前から提携先の独立リーグで『Automated Ball Strike System』、いわゆる『ロボット審判』を導入し、電子機器によるストライク/ボール判定を試行するようになった。徐々にマイナーリーグにも波及した波はついにメジャーまで到達。現地時間6月30日、MLBコミッショナーのロブ・マンフレッドは2024年シーズンから『ロボット審判』を導入することを発表したのだ。

 これには現地でも大きな話題を呼んでいるが、海を渡った日本でも元メジャーリーガーが反応している。今年から西武に加入したブライアン・オグレディだ。そしてオグレディの意見に、ある“大物”が同意しているのも大変興味深いものだった。

【動画】オグレディの“かっこよすぎる”確信歩き本塁打をチェック オグレディは『ロボット審判』など球界に訪れる改革についてのツイート記事を自ら引用すると、彼はこうコメントしている。「NPBのストライクゾーンを経験して、僕は今まで以上にMLBのゾーンに感謝するようになったよ。だから、『ロボット審判』導入は賛同したくないな。キャッチャーの価値も下がっちゃうよ」

 オグレディは、MLBの審判は日本に比べてずっと正確なストライクゾーンのジャッジをしているとの見解を示し、『ロボット審判』はいらないのではという。すると、ある日本のファンが彼に対し、「日本のストライクゾーンは正確」と返信してきた。それにすかさず、西武の助っ人は「no」ときっぱり意見している。

 これだけでも面白いものだが、ここに乗ってきたのがダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)だった。元チームメイトの忌憚のないコメントを見たダルビッシュは、「その通りだよブライアン。日本のストライクゾーンは広すぎる」として同調したのだった。

「え?」と思う方も多いかもしれない。「メジャーのストライクゾーンの方が広い」というのは十数年前から半ば定説のように扱われていたが、両者は完全に否定しているのだ。彼らと同じく、田中将大(現楽天)と前田健太(ミネソタ・ツインズ)も、以前出演したテレビ番組で「メジャーの方が狭い」「日本の方がアバウト」と語っており、メジャー経験者から見ると、日本の方がずっとゾーンが広いようである。

 ここ数年、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)が“誤審”にやられたというニュースを頻繁に見かける。当然だが、MLBの審判もミスがないわけではない。しかし、2001年に「クエスティック・システム」が導入されて審判のジャッジの正確性が評価されるようになると、前述した通り、今ではファンが厳しい審査員となっていて、審判もその地位に胡坐をかいていられなくなった。

 だからこそ、ダルビッシュ、オグレディ、田中や前田もMLBのストライクゾーンを評価しているのかもしれない。

構成●THE DIGEST編集部

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