【甲子園初日のプロ注目選手たち】日大三島の4番エース松永は打者として期待。京都国際の森下は敗退したが今後も要注目<SLUGGER>

【甲子園初日のプロ注目選手たち】日大三島の4番エース松永は打者として期待。京都国際の森下は敗退したが今後も要注目<SLUGGER>

故障明けでいまひとつの結果に終わったとはいえ、京都国際・松下のポテンシャルに陰りなし。今後も要注目な選手の一人だ。写真:滝川敏之

いよいよ開幕した第104回全国高校野球選手権大会。大会初日に登場したプロ注目の選手たちの活躍ぶりを振り返る。

・松永陽登(日大三島高3年/投手兼外野手):4打数2安打(三塁打、二塁打)

 エースとして先発したが、将来性を感じるのは完全にバッティングの方だ。国学院栃木高と対戦したこの日は、第1打席でレフトオーバーのスリーベースを放つと、続く第2打席でもセンターオーバーのツーベースと、さすがの長打力を見せつけた。タイミングのとり方は少しせわしないが、動きは小さくヘッドの走りとインパクトの強さは素晴らしいものがある。右投左打ながら左手の使い方がうまく、外角の速いストレートに振り負けない。守備、走塁はもうひとつ目立たないが、貴重な強打者タイプとして今後も注目したい選手である。
 ・嶽下桃之介(明豊高3年/外野手):5打数3安打1打点

 3安打を放つ大活躍で、樹徳を7対3で下したチームの原動力になった。176㎝、74㎏と体格は決して大きくないが、振り出しの鋭さは強力打線の中でも頭一つ抜けている印象を受ける。反動をつける動きが小さく、体の近くからインサイドアウトの軌道で振ることができており、内角のボールも余裕を持って強く引っ張る。選球眼の良さと積極性を兼ね備えており、甘いボールを逃さない集中力も見事だ。高校から直接プロというタイプではないが、パワーがつけば数年後はドラフト候補となる可能性は高いだろう。

・森下瑠大(京都国際高3年/投手):3回5安打4失点(自責点4)3奪三振1四球

 ヒジの故障明けで京都大会でも2試合、9イニングの登板に終わり、その回復ぶりに高い注目が集まっていたが、結果は3回を投げて4失点で降板と不安を払拭することはできなかった。立ち上がりの1番打者こそ140キロのストレートで空振り三振に打ち取ったが、その後はストレートを狙い打たれ、変化球も抜けるボールが目立つなど明らかに本調子ではなかった。それでも、昨年春夏の甲子園、秋の近畿大会で見せたピッチングは強烈なインパクトを残しており、投球術は高校生とは思えないレベルにある。チームも延長戦で一関学院高に敗れて早々に甲子園を去ることになったが、これまでの実績も申し分ないだけに、最後までその動向は注目を集めることになりそうだ。

文●西尾典文
【著者プロフィール】
にしお・のりふみ。1979年、愛知県生まれ。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。アマチュア野球を中心に年間400試合以上を取材。2017年からはスカイAのドラフト中継で解説も務め、noteでの「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも多くの選手やデータを発信している。
 

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