韓国メディアが栗山ジャパンや米代表に警戒感! 母国代表の現状に「あまり気持ちのいいものではない」と指摘も

韓国メディアが栗山ジャパンや米代表に警戒感! 母国代表の現状に「あまり気持ちのいいものではない」と指摘も

昨夏の東京五輪ではメダル獲得を逃した韓国代表。それだけに彼らは来年のWBCで国際舞台における存在感を示そうと躍起だ。(C)Getty Images

来年3月8日に開幕が決まったワールドベースボールクラシック(WBC)。約6年ぶり開かれるビッグトーナメントに向けては、すでに各国代表も動き出している。

 前回大会の覇者であるアメリカ代表はマイク・トラウト(ロサンゼルス・エンジェルス)が主将としての参加を表明すると、その他のスター選手たちも続々と代表入りを発表。チームの軸になり得るポール・ゴールドシュミット、ノーラン・アレナード(ともにセントルイス・カーディナルス)やトレイ・ターナー(ロサンゼルス・ドジャース)、トレバー・ストーリー(ボストン・レッドソックス)がメンバー入りを決めている。

 2大会ぶりの優勝を目指す日本代表も、今月4日に栗山英樹監督が渡米。日本ハム時代の愛弟子である大谷翔平をはじめ、鈴木誠也、ダルビッシュ有などとの会談を設け、代表参加を求める動きを見せている。実際、「出たい気持ちはもちろんあります。自分に実力があるのであれば、選んでもらえるのであれば、プレーしたい」と語る大谷らメジャーリーガーの参加が正式決定すれば、サムライジャパンは世界水準のチームとなる。

 そうした状況下で満足に代表選定が進んでいないと見られているのが韓国代表だ。

 昨夏の東京五輪でのメダル逸を受け、国際舞台での躍進を目論む彼らは先月21日にイ・ガンチョル監督の就任を発表。“史上初の世界制覇”に向けて動き出していた。
  しかし、肝心の選手選考が滞っているようだ。韓国の日刊紙『朝鮮日報』は「アメリカや日本の主要チームは豪華メンバーの構築に乗り出している」とした記事で、イ・ガンチョル監督が韓国リーグのKTウィズを率いているため、「シーズン中の選考は困難になっている」とした。

 もちろん、全くの無策というわけではない。KBO(韓国野球協会)の技術委員会はメジャーリーグ、マイナーリーグでプレーしている選手たち含めてスカウティングは開始している。だが、その動きも「具体的にはなっていない」という。

 宿敵である日本について「いつだって彼らは本気。全力で優勝を目指してくるに違いない」と危機感を募らせる同紙は、母国代表の現状をふまえて、こうレポートを結んでいる。

「昨今の国際大会において韓国代表の成績は芳しくない。それだけにプレッシャーや義務感も大きくなっている。だからこそ、来年のWBCでは何とか名誉挽回をし、離れていったファンの心をつかまなければならない。そんななかで、アメリカや日本が超豪華メンバーを編成しようとしている動きは、あまり気持ちのいいものではない。それが現実だ」

 イ・ジョンフやカン・ベクホなど国内リーグで結果を残している若き実力者を含め、ベストメンバーが集えば、栗山ジャパンの脅威になり得る韓国代表。それだけに人選の行方は見逃せない。

構成●THE DIGEST編集部

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