ヤンキースの不調でジャッジの「価値」は落ちたか? 大谷翔平の「偉大さ」に飽きた? 米記者がMVP論争を3つのポイントから分析

ヤンキースの不調でジャッジの「価値」は落ちたか? 大谷翔平の「偉大さ」に飽きた? 米記者がMVP論争を3つのポイントから分析

ア・リーグMVPを争う大谷とジャッジ。果たして軍配はどちらに上がるのか。(C) Getty Images

ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平とニューヨーク・ヤンキースのアーロン・ジャッジのアメリカン・リーグのMVP争い、投票者にとっては今年ほど悩ましいシーズンはないのではないだろうか。

 アーロン・ジャッジは、8日現在、打率.302、55本塁打、打点118、OPS1.092でリーグトップの成績を誇っている。ロジャー・マリスが残したア・リーグ最高記録の61本塁打に追いつくのも時間の問題だ。
【動画】レフトスタンドへ軽々と運ぶ第55号! アーロン・ジャッジがロジャー・マリスの記録にあと6本と迫る このような球史を変えるような記録を残していたら、通常ならMVPはスムーズにジャッジに決まるだろう。しかし、大谷翔平というまた違った意味で球史に残るハイパフォーマーの存在があり、彼の二刀流による功績は数字だけでは測れない別次元の水準に達しているだけに、投票者は頭を悩ませていることだろう。

 米メディア『CBS Sports』のマット・スナイダー記者は、そんな2人の争いのポイントを「価値・独自性・投票者やファンの倦怠感」という3つのポイントから分析している。

「価値」という点においては、現在リーグ首位をキープしているヤンキースに所属しているジャッジが有利になるとも言われている。しかし同記者はジャッジの「価値」に関して別の観点から言及している。

 リーグ成績ではエンジェルスと対照を成すヤンキースだが、前半は絶好調だったものの、7月8日以降の後半戦に入ってから、25勝31敗と不調に陥った。しかし、ジャッジの打撃成績を見ると、前半戦は打率.282/出塁率.363/長打率.617から後半戦は.332/.474/.796と、勝てない時期の方が良い成績を残しているのだ。そしてスナイダー記者は、こう問うている。「(前半戦の)彼には信じられないほど『価値』があったのに、(チームの不調で)突然彼の『価値』は失われたのか?」と。

 同記者は、「チームメイトは無視して、最高の選手こそが最も価値がある」と主張。そしてこの2か月間、チームの他のメンバーがバラバラになる中、ジャッジは優れた成績を残したことで、より一層自身の「価値」を高めていると述べている。
  一方、大谷の独自性に関しては、いうまでもない。ベーブ・ルース以来2人目のメジャー通算400奪三振、100本塁打を達成するなど、誰もが認める野球界最高の選手だ。ア・リーグでトップ5の成績を残す打者であると同時に、トップ5の投手でもある事実は、前代未聞のことである。同記者は「そういう歴史を数字にして、彼が提供する『価値』がどれだけのものかを判断しようとするのは大変なことだ」と、その偉大さについて述べている。
  そして、同記者が3つ目に述べているのが投票者・ファンの倦怠感についてだ。「認めたくない人もいるかもしれないが、私たちは時々物事に飽きてしまう」「変化は人生の醍醐味」などと述べたうえで、大谷は昨シーズン、MVPはじめ合計で11冠を獲得し、個々のパフォーマンス、歴史、二刀流のユニークさ、そして彼がゲームにもたらす価値についてのすべての話は、我々は昨年すでに経験したと述べている。

 同記者は最後に「証明はできないが、もしオオタニが昨年ではなく、今年初めて二刀流スーパースターとしてのシーズンを送っていたら、ア・リーグMVPの議論はさらに熱くなっただろうと、私は固く信じている」と見解を述べた。

 いろいろな要素や思惑が絡むMVP争いであるだけに、結果は最後まで分からない。今後も2人の球史に残る活躍に注目していきたい。

構成●THE DIGEST編集部
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