「どこへ行っても愛された」涙とともに現役生活を終えた福留孝介に米老舗誌も賛辞。「素晴らしいキャリア」と功績称える

「どこへ行っても愛された」涙とともに現役生活を終えた福留孝介に米老舗誌も賛辞。「素晴らしいキャリア」と功績称える

メジャーではタイトルを獲るような活躍は見せられなかった福留。それでもアジアの島国からやってきたスラッガーの記憶は色褪せない。(C)Getty Images

9月23日にバンテリンドームで行なわれた巨人戦で、中日の福留孝介が24年の現役生活に別れを告げた。

 6点をリードされた最終回、万雷の拍手の中で、代打として呼ばれた福留。現役最終打席をセカンドフライで終えた45歳のベテランは、ヘルメットを取ってスタジアム全体に一礼。ベンチに引き下がる際には溢れ出る涙を隠し切れず、立浪和義監督をはじめチームメイトからも労いの拍手が贈られた。

 1999年に社会人野球の日本生命から中日に入団した福留は、1年目からレギュラーとして活躍してチームのリーグ優勝に貢献。4年目には自身初のタイトルとなる首位打者を獲得し、松井秀喜(元巨人)の三冠王を阻止するなど、その存在感は大きくなっていった。

 2006年には第1回ワールドベースボールクラシック日本代表に選出され、準決勝の韓国戦では値千金の本塁打を打ち、日本の決勝進出に大きく貢献。2008年からはメジャー移籍を果たし、シカゴ・カブス、クリーブランド・インディアンス(現ガーディアンズ)、シカゴ・ホワイトソックスを渡り歩いた。

 そして福留は2014年に阪神に移籍。8シーズンに渡って中軸として猛虎を支えると、2021年からは古巣の中日に復帰。そして、愛着のある球団でユニホームを脱いだのである。
  日本とアメリカで長きに渡り活躍したレジェンドには、米メディアからも賛辞が贈られている。スポーツ老舗誌『Sports Illustrated』は、メジャーでも異彩を放った福留の特集記事を配信。その功績を称えた。

 記事内で、「45歳になったフクドメは2008年に31歳でアメリカにやって来て、元気な新人として影響を与える準備ができていた。すでに日本プロ野球の最高峰に上り詰めた彼は、(カブスの)野球史上最長のチームの無冠に終止符を打つための挑戦を求めて渡米した」と、カブス入団時を回想。

 そして、「彼はその長年の呪いを終わらせることができなかったが、2008年にカブスを1世紀ぶりのプレーオフ出場に導いた(最後の出場は1907年と1908年だった)」と列挙。そのうえで、福留にエールを送った。

「彼の素晴らしいキャリアでは24年間に及び、325本塁打、2449安打を記録した。どこへ行っても愛されたフクドメの野球人生は、今年で終わることはまずないだろう」

 引退セレモニーではチームメイトから胴上げされ、笑顔で球場を一周し、スタンドの声援に応えていた福留。様々な舞台で、人々の記憶に残るプレーをみせてきた男の野球人生は、ここからだ。

構成●THE DIGEST編集部

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