遅すぎた快進撃――。エンジェルスの不振は大谷翔平のMVPにも影響? 米記者が断言「ジャッジはすべてをやり遂げた」

遅すぎた快進撃――。エンジェルスの不振は大谷翔平のMVPにも影響? 米記者が断言「ジャッジはすべてをやり遂げた」

ようやく安定した戦いを見せられるようになったエンジェルス。そんなチームの現状に大谷は何を想うのだろうか。(C)Getty Images

レギュラーシーズンも残り3試合。長かった1年が終わりを迎えようとしている今になり、ロサンジェルス・エンジェルスが快進撃を見せている。現地時間10月2日のテキサス・レンジャーズ戦で8対3と勝利。2018年4月以来となる7連勝を飾った。

 激動のシーズンを破竹の勢いで終えようとしている。この日もレンジャーズを相手に打線が奮起し、主砲のマイク・トラウトが39号を放つなど、主力が獅子奮迅の活躍を見せた。注目の大谷翔平も初回の第1打席にセンター前ヒットを放ち、自己最長となる17試合連続安打を記録した。

 6月に球団ワーストの14連敗を喫した最悪のチーム状態を思えば、来季に向けて光明が差していると言えるのかもしれない。だが、シビアに見れば、エンジンがかかるのが遅すぎると言える。現在地区3位のエンジェルスだが、首位ヒューストン・アストロズとの差は「31」。開幕当初、地区首位に躍り出たチームとは思えないほどに水をあけられた。

 この現状は皮肉にも個人のタイトル争いにも小さくない影響をもたらしている。それは大谷翔平がアーロン・ジャッジと繰り広げているリーグMVPを巡る争いだ。

 もっとも、大谷個人の成績にフォーカスすれば、MVPに十分ふさわしいと断言できる。打っては打率.275、34本塁打、94打点、出塁率.357、長打率.524、OPS.881と軒並みハイアベレージを記録。一方で投げても27先発で15勝(8敗)をあげ、防御率2.35、奪三振率11.91、WHIP1.03の昨季を上回るスタッツをマークしている。
 「15勝をあげ、防御率が2点台の投手が、34本もホームランを打つ」

 そんなマンガの主人公のような活躍を見せる偉才だが、エンジェルスは73勝86敗と大きく負け越し。勝率も5割を下回っているため、ジャッジとの比較において大谷を「今年はMVPではない」とする識者やメディアは少なくない。米紙『New York Post』の敏腕記者であるジョエル・シャーマン氏は自身のコラムで「オオタニは最も注目すべき選手でありながら、最もアメージングで、最も素晴らしい選手だ」と賛辞を送ったうえで、こう論じている。

「私ならジャッジにポイントを与える。彼はフリーエージェントの前年に2億1350万ドルの契約延長オファーを断りながら、すべてやり遂げた。彼はプレッシャーに屈せず、自らを高めた。そして、チームをアメリカン・リーグで2番目に良いチームへと押し上げた。一方でエンジェルスは、アストロズに31ゲーム差もつけられている。もちろんオオタニだけのせいではないが、これが現実だ」

 最終的にMVP争いがいかなる決着を見るかは分からない。しかし、長く続いたエンジェルスの不振が、多くの識者たちを「ジャッジ有利」と見る向きに変えているのは間違いなさそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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