「侍ジャパンは人生最高の決断」ヌートバーが14年ぶりの世界一に感無量。ファミリー勢揃いインタビューにファン歓喜【WBC】

「侍ジャパンは人生最高の決断」ヌートバーが14年ぶりの世界一に感無量。ファミリー勢揃いインタビューにファン歓喜【WBC】

侍ジャパンの1番打者として存在感を発揮したヌートバー。“ペッパーミル”パフォーマンスも流行らせた。(C) Getty Images

侍ジャパンが14年ぶりの世界一を掴んだ。

 現地3月21日(日本時間22日)、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)決勝が米マイアミのローンデポ・パークで行なわれ、侍ジャパンがアメリカを3対2で下し、3大会ぶりの世界一に輝いた。

 2回、アメリカに先制点を許したが、侍ジャパンはその裏に村上宗隆のホームランなどですぐに逆転。4回にも岡本和真のソロ本塁打で追加点を加えた。
 
 先発の今永昇太から後を受けた戸郷翔征、高橋宏斗、伊藤大海、大勢と救援陣も踏ん張り、8回にはダルビッシュ有も登板させたほど自慢の投手陣を惜しげもなく投入した。

 1点差で迎えた9回、栗山英樹監督は指名打者で出場していた大谷翔平をクローザーとして登板させる執念の采配を見せた。大谷は期待に応え、最後はロサンゼルス・エンジェルスの同僚であるマイク・トラウトを140キロのスライダーで空振り三振に仕留めると、背番号16はグラブを放り投げて感情を爆発。マウンドに歓喜の輪ができた。
  初の日系人として侍ジャパンに参加したラーズ・ヌートバーも喜びに浸った。1次ラウンドではリードオフマンとして打線を引っ張り、守備でもスライディングキャッチでピンチの芽を摘むなど大活躍を見せた。

”たっちゃん”という愛称で親しまれた25歳は、自身の代名詞である”ペッパーミル”パフォーマンスをチームに浸透させたほど、侍ジャパンにとって欠かせない存在となった。
 
 試合後、中継していた「テレビ朝日」のインタビューには、なんと親子一緒で登場した。ヌートバーは「言葉にできない。チームに入れて光栄で感謝しています」と感無量の表情だった。

 母親の久美子さんは「金メダルなんてもらえてすごいですよね。もう感動しかないです。日本のファンの皆さんありがとうございます」と感謝を述べると、「地元の東松山の人たち、ありがとうございます」と付け加え、笑顔でカメラに手を振った。

 息子が日本代表に選出されたことは「本当に最初は信じられなかった。でも皆さんに温かく受け入れてもらって、最高のチームだったと思います」と侍ジャパンのチームワークを絶賛。父親のチャーリーさんは「もうスゴイ。最高です。死んでもいい」と笑顔だった。
 
 世界一という最高の結果を手にしたヌートバーは「人生で一番最高の決断だった。全てに感謝しています」と英語で答えると、「ニッポンダイスキ!ミンナ、アリガトウ~」と満面のヌートバー・スマイルでインタビューを終えた。

 ヌートバーファミリー勢揃いのインタビューにはSNSでも話題になっており、「愛すべきヌートバーファミリー」「良い家族だねぇ」「家族のふれあい泣いた」「ママっ子で可愛い」など、温かいコメントが寄せられている。

 栗山監督が”化学変化”を期待して選出したメジャーリーガーは、14年ぶりの世界一という最高の化学反応を起こした。

構成●THE DIGEST編集部

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