前田健太が新天地タイガースで求められる具体的な数字と役割とは? 19年以来となる2ケタ勝利を挙げる可能性も十分

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AIざっくり要約

  • 前田健太は新天地のタイガースでは若手投手をサポートしながらローテーションを守ることが求められる。
  • 年間防御率3点台で規定投球回をクリアし、投手陣のリーダーとなる役割を果たすことが期待されている。
  • タイガースの守備力と本拠地の利点から、前田には2ケタ勝利達成の可能性もある。

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前田健太が新天地タイガースで求められる具体的な数字と役割とは? 19年以来となる2ケタ勝利を挙げる可能性も十分

ツインズからFAとなり、2年2400万ドルでタイガースと契約した35歳の前田。(C)Getty Images

ミネソタ・ツインズからFAとなっていた前田健太の新しい働き場所は、早々にデトロイト・タイガースと決まった。11月28日、2年2400万ドル(1年目1400万ドル、2年目1000万ドル)で契約に合意したことを発表。その理由を「最初にオファーをくれたチームで、その気持ちが嬉しかった」と説明した。

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 ツインズ残留やオリオールズ行きの噂もあって、時間をかけて交渉を進めれば、もっといい条件を得られた可能性はあったはず。メジャーリーグの移籍情報サイト『MLBトレード・ルーマーズ』では、前田の契約額を2年3600万ドルと予想していたことを考えても、8年前のドジャース契約時と同様、またも安売りしすぎたのでは? と思わないでもない。とはいえ、交渉を引き延ばしたら必ず条件が良くなるとは限らないし、そもそも本人が満足しているのなら、外野が口を挟むものでもないだろう。

 それでは、タイガースにおいて前田はどのような立場であるのか。昨年チーム最多の13勝を挙げたエース格のエデュアルド・ロドリゲスが、FAとなってアリゾナ・ダイヤモンドバックスへ移籍したため、12月7日時点でのメンバーでは、来季の先発ローテーション候補は次のような顔触れになると予想される。(年齢は来季開幕時点)

前田(35歳)6勝8敗、防御率4.23
タリク・スクーバル(27歳)7勝3敗、2.80
マット・マニング(26歳)5勝4敗、3.58
リース・オルソン(24歳)5勝7敗、3.99
ケイシー・マイズ(26歳)トミー・ジョン手術のリハビリで登板なし

 一見してわかるように、若手・中堅ばかりで占められているローテーションにあって、来季開幕後すぐ36歳となる前田の年齢は際立って高い。メジャー歴も9年目を迎え、通算65勝、20年にはア・リーグのサイ・ヤング賞投票で2位に入ったように、実績も飛び抜けている。
  そして年俸1400万ドルも、今のところチーム2位、投手では1位。投手陣のリーダー的存在を期待されているのは当然だ。代理人のスコット・ボラス(スクーバルとマニングの代理人でもある)は「ケンタのようなベテランは、若手投手たちにいい影響を及ぼすだろう」と語っていたし、タイガースのスコット・ハリスGMもほぼ同趣旨のコメントを発していた。前田自身も記者会見で「聞かれたら何でも答えるつもり」と述べ、リーダー/メンター的な役割を担う心構えであるようだった。

 ただし現時点で先発1番手と目されるのは、昨年後半戦で好投を続けたスクーバル。マニングとオルソンの防御率も前田より良かった。もちろん昨年の前田の成績は、21年9月に受けたトミー・ジョン手術からカムバックしたばかりだった点を割り引いて考える必要がある。

 前半戦は調子が上がらなかったが、後半戦の14試合に限れば防御率3.79とまずまずの数字を残していた。年間では117三振を奪って与四球は28個だけ、K/BB4.18は自己2番目でもあった。明確な衰えの兆しは感じられない。とはいえ、年齢的に全盛期レベルの投球を望むのは難しそうだし、タイガースもそこまでは望んでいないだろう。

 前田に求められているのは、先発2~3番手の立ち位置で若手たちのサポートを務めつつ、ローテーションを守ってイニングを稼ぐこと。具体的な数字としては先発30試合、規定投球回(162回)をクリアして防御率3点台に収められるなら、年俸に見合う働きであると言っていい。

 タイガース打線は昨年661得点で、リーグでは下から3番目。十分な援護が得られるかどうかは怪しいけれども、その代わり新本拠となるコメリカ・パークは本塁打が出にくく、投手に有利な球場。フライ系投手である前田にとっては好都合だ。体調にさえ問題がなければ、19年以来となる2ケタ勝利を挙げる可能性も十分あるのではないだろうか。

文●出野哲也

【著者プロフィール】
いでの・てつや。1970年生まれ。『スラッガー』で「ダークサイドMLB――“裏歴史の主人公たち”」を連載中。NBA専門誌『ダンクシュート』にも寄稿。著書に『メジャー・リーグ球団史』『プロ野球ドラフト総検証1965-』(いずれも言視舎)。

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