「マスコットがお金を強奪」「料理を振る舞って離脱」「元MVPが逮捕」…2019年MLB珍ニュース10選

「マスコットがお金を強奪」「料理を振る舞って離脱」「元MVPが逮捕」…2019年MLB珍ニュース10選

大型契約を手にしたマチャド(左)とマスコットの争い、元MVPのハミルトン(右)の凋落など、今年も話題が盛り沢山だった。(C)Getty Images

ベースボールで人並み外れた才能を発揮するメジャーリーガーたち(やその周辺)は、フィールド外でも、“人並み外れた”話題を提供してファンを楽しませてくれる。年の瀬に、2019年を彩った面白ニュース10選を紹介しよう!

@「327億円男」がマスコットにお金をだまし取られる!?
 今年2月に10年3億ドル(約327億円)の大型契約でパドレスに入団したマニー・マチャドが、ブレーブスのマスコット「グローバー」に付きまとわれ、差し出された大きなパネルに仕方なくサインをした。すると、パネルは2枚仕掛けとなっており、表面を剥がすと出てきたのは、「グローバー宛30億ドル」の小切手!「ふっざけんな!(怒)」となったマチャドが、マスコットを追いかけ回すという、コントのような奪還劇が繰り広げられた。これ試合直前だからね!

Aチームメイトに手料理を振る舞った結果、まさかの腰痛で離脱
 今年ドジャースに新加入したジョー・ケリーは、最初が肝心とばかりに、スプリング・トレーニングでチームメイトに料理を振る舞うことを決意。5時間もキッチンにこもってケイジャン料理を準備したところ、慣れない立ち仕事で腰を痛めてしまうハプニング! 数日間、練習に参加することができず、デーブ・ロバーツ監督も「我々は彼をキッチンから遠ざけないといけないね」と苦笑いを浮かべていた。ともあれ、料理は大好評でみんな完食したとか。これは憎めない。
 B生焼けチキンで食中毒になったのが、成績悪化の要因?
 昨季に17本塁打&出塁率.404とブレイクしたブランドン・ニモ(メッツ)。今季は故障もあって大きく成績を落としたのだが、その予兆は開幕前からあった。ある日のオープン戦で先発出場の予定だったニモは突如欠場。囲み取材で記者から理由を聞かれると、何と前日に自ら焼いたチキンに“あたって”しまい、食中毒になったそうだ。深夜から朝9時半まで吐き続け、一晩で2kg近くも体重が落ちたという。昨季はリーグ最多の22死球と、ボールに“当たる”のは得意だったかもしれないが、さすがに料理で“あたる”のは……。

C楽しみなオールスターが一転、悲劇に変わったマクニール
 同じくメッツから、こちらは少しかわいそうな話。最終盤まで首位打者争いを演じ、打率.313、23本塁打、OPS.916と大活躍した2年目のジェフ・マクニール。当然、オールスターにも選ばれたのだが、そこで彼を悲劇が襲った。8回に初打席を迎えたマクニールは、るんるん気分で打席に立つと、スコアボードによく知った、でも明らかに自分の顔ではない選手の写真がマクニールとして紹介されていたのだ! チームメイトでサイ・ヤング賞投手のジェイコブ・デグロムの写真が球場のミスでなぜか使われてしまい、本人は「僕ももちろん、家族もこの日を楽しみにしていたんだけど……」と、悲しみの表情で記者に愚痴をこぼしていた。
 D元MVPが娘に暴行して逮捕
 アルコールやドラッグの依存症から復活し、2010年にMVPに輝いたジョシュ・ハミルトン。引退後は目立ったニュースがなかったのが、シーズンオフにとんでもない事件を起こした。14歳の娘との面会日(妻とは15年に離婚)でブチ切れ、謝る娘を引きずって殴る蹴るの暴行。「法廷でオレがどれほど最悪な父か証言しろ。そうすればもう会いに来なくて済むさ」と暴言も吐いた。当然、即逮捕され、望み通りに娘が成人するまで接近禁止命令が下された。そういえば先日も、ドジャースで活躍したリッチ・ヒルの妻が、NFL観戦で規定を超えた大きさのバッグを持ち込んで、セキュリティで大揉め。逮捕・罰金刑に処された。まずはアンガーマネジメントが必要なんじゃないか。
 Eヒューストンの家具店、アストロズの「世界一」に14億円を賭けて大敗!
 ヒューストン老舗の家具メーカーの創始者で「マットレス・マック」の愛称で知られるジム・マッキンベールは、ブックメーカーでアストロズのワールドシリーズ制覇に総額1300万ドルを賭けた。ご存知の通り、アストロズは3勝4敗で賭けにも負けた形となったが、マッキンベールは「マーケティング戦略なので損はないんだが、心が痛い……」とがっくり。勝てば高級マットレスを無料にする大盤振る舞いも実現できなかった。さすが地元の名士。残念だったけど!

Fトランプ政権に入りたいカンセコはさておき、DC民がワールドシリーズで大ブーイング
 元本塁打王で元祖炎上男のホゼ・カンセコ。今年はジェニファー・ロペスと婚約中のアレックス・ロドリゲスに、「A-RODはオレの元妻と浮気している」やら、「トランプ政権に入閣させろ」だのツイートしていたけど、ほぼスルーされた。そのトランプ大統領は、相変わらず大都市では嫌われ者で、ホームのワシントンDCでもワールドシリーズ観戦に来たら、「逮捕してしまえ」「引っ込め!」と大ブーイングが起きていたっけ。
 Gレッドソックス新人が本物の「バットマン」に!?
 毎年、ハロウィンではメジャーリーガーの面白仮装が話題になるが、今年一番注目を浴びたのがレッドソックスのルーキー、マイケル・チェイビスだ。「バットマン」と“ガチ”コスプレをしながら車を運転する動画を撮影し、よく通っているジムにそのまま突撃。バットマンのままトレーニングする姿が「本物すぎる!」「いくらかかったの?」と話題を呼んだ。

H「どっちが本物のビーバー!?」あのジャスティンと球宴MVP右腕が謎の“対決”
 今年15勝&3完封、地元開催のオールスターでMVPに輝いたシェーン・ビーバー(インディアンス)。昨年デビューするや、名字があの大物歌手ジャスティン・ビーバーと同じとあってファンからいじられると、それが“本家”にも届いて仲良しに。今年のプレーヤーズ・ウィークエンドでは、ユニフォームに「NOT JUSTIN(ジャスティンじゃないよ)」と刺繍すると、ジャスティンは即座に「NOT SHANE BIEBER(シェーン・ビーバーじゃないよ)」というTシャツを制作。1億人を超えるフォロワーに向けて、シェーン・ビーバーの“宣伝”をした。
 Iファンが空き缶で記録に挑戦!?  実況解説も「オーマイガー!」
 4月1日のブレーブス対カブス戦でのこと。8対0のワンサイドゲームだったため、退屈しのぎにファンが空き缶を積んでピラミッドを制作し始めた。次第にテレビも釘付けになり、実況解説も「これは記録か?」とハラハラの展開に。45個目でついに崩れ落ち、「オーマイガー!」と一番の盛り上がり(?)をみせた。

取材・文●松山ようこ

【著者プロフィール】
翻訳者・ライター。『SLUGGER』では笑撃ランキングなど面白ネタ収集を担当。インタビュー仕事も多く、野球選手はじめ幅広くスポーツ選手やさまざまな分野の著名人を取材する。
 

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