【2020の年男:パ・リーグ】最多9人を擁するソフトバンク、新加入のバレンティンや甲斐野央は要注目。岸孝之と増井浩俊の健闘にも期待

【2020の年男:パ・リーグ】最多9人を擁するソフトバンク、新加入のバレンティンや甲斐野央は要注目。岸孝之と増井浩俊の健闘にも期待

バレンティンは福岡の大観衆をどれだけ湧かせるだろうか。写真:朝日新聞社

年を越えて、新たに迎えた2020年は子年。現役選手では1984年と96年生まれが「年男」だ。円熟味が増す36歳はプレーや役割に変化が見られる頃合いで、アスリートとして脂が乗ってくる24歳の伸びしろはチームにとって大きなプラス要素となる。今年はどのような選手が「年男」となるか、まずはパ・リーグ6球団からチェックしよう。

 最も大きな注目を集めるのは、ヤクルトから日本シリーズ3連覇中のソフトバンクへ移籍したバレンティンだろう。シーズン歴代最多60本塁打の記録保持者が初のパ・リーグでどれだけの打棒を発揮するのか、役者揃いのチームでどのように機能するのか、興味は尽きない。

 実績組では岸孝之(楽天)と増井浩俊(オリックス)の巻き返しに期待がかかる。昨季の岸は故障で長期離脱して3勝5敗に終わったが、楽天が上位を狙うには岸の安定感あるピッチングは必須だろう。そまた、先発・救援ともこなせる牧田和久の加入は、楽天首脳陣の起用に幅を持たせられる意味でも重要だ。
  昨季、抑えの座を失った増井と、代わりにクローザーを任されたディクソンも年男。西村文徳監督は今季もまずは、在籍8年目の助っ人にブルペンのしんがりを託すと明言している。状況次第で臨機応変となるかもしれないが、もちろんタイプの異なる2人がともに好調で8、9回にハマるようであれば心強い。

 ロッテへ移籍したハーマンは楽天での3年間で153試合に登板して防御率2.59、76HPの実績があり、新天地でも確実に戦力となりそうだ。救援では石川直也(日本ハム)が直近2年で計24セーブ&43HPとブルペンで存在感を示している。
  リーグ最多9人の年男を要するソフトバンクでは、昨年のプレミア12で甲斐野央がセットアッパーとして5試合無失点の快投を披露し、周東佑京は大会最多の4盗塁をマークするなど一躍、時の人に。甲斐野はルーキーながらチーム最多の65登板をこなしながらも波があり、周東は代走からレギュラーの立場を得るには打撃が課題だ。とはいえ、2人が飛躍すれば、チーム力の上積みとなる。

 その点で、辰己涼介(楽天)はプロでも図抜けた守備力を披露しただけに、打撃で結果を残して打線をより活性化させたい。田嶋大樹(オリックス)は力のある若手が揃う先発ローテーションをグレードアップさせる可能性を秘め、松本航(西武)は力のある速球をしっかり投げ込みリーグワーストの防御率だった投手陣の助けになりたいところだ。

 最下位に沈んだオリックスだが、ルーキーの中川圭太が持ち前のバットコントロールで交流戦の首位打者を獲得したのは明るいニュースとなった。一昨年は一軍の壁に跳ね返された宗佑磨も、昨季は54試合の出場ながら打率.270に対して出塁率.370と成長を感じさせている。
  ロッテは小島和哉中村稔弥の新人左腕2人が一軍で防御率4点台だったが、二軍で好結果を残した。小島は14登板で防御率1.85で高い奪三振率(9.35)を記録し、中村も16登板で防御率2.65と、一軍で手薄なサウスポーが期待を持たせる結果を残したのは光明だ。

 打者では栗原陵矢(ソフトバンク)が二軍で55試合ながら打率.323で、63安打中9本塁打を含む23本の長打を放っている。一軍ではプロ初アーチも放った強打の捕手で、おまけに左打ちと希少な存在だけに、持ち味をアピールし続けたい。

 ところで今季は五輪イヤー。侍ジャパンを指揮する稲葉篤紀監督も、実は1972年生まれの年男だ。
 〈パ・リーグの年男たち〉※は育成選手
■西武
(1996年生まれ)
松本航 投手
岸潤一郎 投手
東野葵 投手※
中熊大智 捕手※
山田遥楓 内野手
戸川大輔 外野手

■ソフトバンク
(1984年生まれ)
バレンティン 外野手
長谷川勇也 外野手
(1996年生まれ)
甲斐野央 投手
松本裕樹 投手
岡本直也 投手※
重田倫明 投手※
栗原陵矢 捕手
周東佑京 内野手
古澤勝吾 内野手※

■楽天
(1984年生まれ)
岸孝之 投手
牧田和久 投手
(1996年生まれ)
安樂智大 投手
鈴木翔天 投手
西口直人 投手
太田光 捕手
辰己涼介 外野手
耀飛 外野手
小郷裕哉 外野手

■ロッテ
(1984年生まれ)
ハーマン 投手
(1996年生まれ)
東妻勇輔 投手
小野郁 投手
小島和哉 投手
岩下大輝 投手
中村稔弥 投手
香月一也 内野手

■日本ハム
(1996年生まれ)
福田俊 投手
鈴木遼太郎 投手
石川直也 投手
清水優心 捕手
濱祐仁 内野手
淺間大基 外野手

■オリックス
(1984年生まれ)
増井浩俊 投手
ディクソン 投手
(1996年生まれ)
田嶋大樹 投手
齋藤綱記 投手
漆原大晟 投手※
頓宮裕真 内野手
中川圭太 内野手
宗佑磨 外野手
西村凌 外野手
佐野皓大 外野手

文●藤原彬
ふじわら・あきら/1984年生まれ。『スラッガー』編集部に2014年から3年在籍し、現在はユーティリティとして編集・執筆・校正に携わる。

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