【2020年MLBで達成されそうな記録:投手編】シャーザーは史上19人目の通算3000K、カーショウは2500奪三振の大台を目指す

【2020年MLBで達成されそうな記録:投手編】シャーザーは史上19人目の通算3000K、カーショウは2500奪三振の大台を目指す

16〜18年に3年連続奪三振王に輝いたシャーザー。故障なく過ごせれば3000奪三振の大記録達成も見えてくるはずだ(C)Getty Images

2020年、区切りのマイルストーンに到達するのは誰なのか。前回の打者編に続き、今回は投手編だ。なお、達成者の人数は『ベースボール・リファレンス』に準拠した。

●勝利
 過去10年間、300勝投手は誕生していない。2009年のランディ・ジョンソン(史上24人目)が最後だ。今後もしばらくは出てこないだろう。251勝のCC・サバシアは昨シーズン限りでキャリアを終えた。現役トップ2はアストロズの両投手、225勝のジャスティン・バーランダーと205勝のザック・グレインキーだ。ちなみに、200勝以上はこれまで118人が記録している。

 グレインキーに続き、今シーズン中に200勝投手となる可能性があるのは、190勝のジョン・レスター(カブス)だ。現役4位のマックス・シャーザー(ナショナルズ)はあと30勝を必要とする。レスターは、08年から12年連続30先発&170イニング以上。その間、2ケタ勝利に届かなかったシーズンは12年しかない。今シーズンの200勝到達は、確定とまでは言えないまでもかなり可能性が高い。
  史上263人目の150勝には、リック・ポーセロ(メッツ)があと1勝に迫っている。昨シーズンの最終登板で149勝目を挙げ、リーチをかけた。アービン・サンタナも同じく149勝だが、過去2年は計8登板で0勝3敗。現在はどの球団にも在籍していない。

●奪三振
 昨シーズン、バーランダーは史上18人目の3000奪三振を達成。シャーザーとグレインキー、コール・ハメルズ(当時カブス/現ブレーブス)、フェリックス・ヘルナンデス(当時マリナーズ/現ブレーブス)の4人は、それまで34人がクリアした2500奪三振の大台に到達した。

 バーランダーに続く3000奪三振の大台を目指すシャーザーは、今季中に達成するためにはあと308のKを積み上げなければならない。難しそうにも思えるが、18年にキャリアハイの300三振を記録し、奪三振率は6年続けて向上中(!)。怪我さえなければ決して不可能な目標ではない。
  次の2500奪三振達成者は、あと36に迫るクレイトン・カーショウ(ドジャース)だろう。32歳のシーズンでの大台到達は史上5番目のスピード記録になる。残り145奪三振のレスターもほぼ安全圏。過去12年は、最も少ない年でも149三振を奪っている(18年)。また、バーランダーとグレインキーは、揃って3000イニングに到達しそう。それぞれ、あと18イニングと128イニング。グレインキーは、過去12年とも150イニング以上を投げている。これまでに、3000イニングは136人が記録した。

●セーブ
 クレイグ・キンブレル(カブス)は、史上7人目の400セーブまで54セーブとしている。ただ、自己最多は13年の50セーブ。昨季は防御率6.53の大不振で、達成は来シーズンに持ち越しとなりそうだ。過去に30人が記録している300セーブは新たな到達者が出そう。あと27セーブで、アロルディス・チャップマン(ヤンキース)が加わる。ちなみに、30人目はケンリー・ジャンセン(ドジャース)。昨シーズン終盤に300セーブ目を挙げた。
  346セーブ(歴代13位)のキンブレルと301セーブ(歴代28位)のジャンセンの間にいる14人のうち、327セーブ(歴代17位)のフェルナンド・ロドニーは、昨年の開幕シリーズでイチローが引退後、現役最年長選手となったが、現在は無所属。今月18日に43歳の誕生日を迎える。ちなみに、ロドニーはあと49試合に投げると、通算1000登板にたどり着く。こちらの到達者は、過去16人だ。

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文●宇根夏樹

【著者プロフィール】
うね・なつき/1968年生まれ。三重県出身。『スラッガー』元編集長。現在はフリーライターとして『スラッガー』やYahoo! 個人ニュースなどに寄稿。著書に『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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