【中日野手陣の最新序列は?】唯一のサプライズは正捕手争い。ルーキー郡司が大きくリード

【中日野手陣の最新序列は?】唯一のサプライズは正捕手争い。ルーキー郡司が大きくリード

慶応大時の4年秋に三冠王に輝いた郡司が、オープン戦でそのポテンシャルを遺憾なく発揮している。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

猛威を振るう新型コロナウイルスの影響で開幕は延期になったが、いずれの球団も来るべき時に備えて準備を進めている。果たして、中日の野手陣はどのような陣容で開幕を迎えるのか。一軍で出場機会を得られそうな選手を対象に、キャンプやオープン戦で見えてきた現時点での序列を整理する。

<記号の見方>
◎=不動のレギュラー、〇=有力レギュラー候補、△=バックアップ、★=将来のレギュラー、×=故障離脱中/開幕二軍濃厚

【捕手】
〇郡司裕也【NEW】
〇木下拓哉
△加藤匠馬
★石橋康太

 キャンプから注目された正捕手争いは、ドラフト4位ルーキーの郡司が大きくリード。オープン戦では3月11日時点で打率.500をマークしており、他の捕手陣が揃って無安打の中でその打力は際立っている。守備面では課題が残るものの、フレーミングと盗塁阻止能力に強みを持つ木下拓と加藤がバックアップとして控えていれば十分カバーできる。高卒2年目の石橋もアピールを続けるが、出場機会が限られるなら二軍でじっくり育てたい。

【一塁手】
◎ビシエド
△福田永将
△石川駿

 不動の4番・ビシエドがどっしりと座っている。昨季は全143試合でスタメン出場を果たして安定した成績を残したが、積極的な代走・守備固めの活用によるコンディション管理も活躍の要因か。試合終盤のバックアップは、レフトから福田が回る形が多い。

【二塁手】
◎阿部寿樹
△溝脇隼人
×堂上直倫
★高松渡

 昨季ブレイクした阿部には、長打力アップなど打撃成績の向上が求められる。リーグトップレベルの好守も備えており、不動のレギュラーとして独り立ちできるか。好守とパンチ力を秘める堂上がオフに受けた手術の影響で出遅れていて、溝脇が内野のユーティリティとして開幕一軍メンバーに入りそう。二軍では驚異的な俊足を誇る高松が攻守にレベルアップを図っている最中。
 【三塁手】
◎高橋周平
△福田永将
★石川昂弥【NEW】

 リーグ屈指の三塁手に台頭した高橋は、オープン戦では得点力不足解消のキーマンとして「2番」を任されることが多かった。二軍では石垣がサード以外のポジションにも挑戦し、一軍昇格を狙う。スーパールーキー・石川昂弥は、二軍で将来の4番打者としての英才教育を施されるだろう。

【遊撃手】
◎京田陽太
△溝脇隼人
×堂上直倫
★根尾昂

 球界トップレベルの遊撃守備を誇る京田が不動のレギュラーとして君臨。今季は長打力を向上させ、「恐怖の7番打者」として打撃面でも飛躍したい。2年目の根尾は、オープン戦では一軍に帯同してきたが、今季も二軍が主戦場となるだろう。
 【左翼手】
〇福田永将
△シエラ【NEW】
×アルモンテ

 昨季後半戦にリーグ屈指の打棒を披露した福田は、3番レフトとしての起用が濃厚。例年、前半戦は苦しむが、今季は通年での活躍を期待したい。アルモンテは怪我からの復帰間近で、新加入の育成選手・シエラも3月中の支配下登録が確実。外国人枠との兼ね合いもあるが、バックアップ態勢は十分と言える。

【中堅手】
◎大島洋平
△武田健吾

 昨季、最多安打のタイトルを獲得した大島は今季も不動のセンターとしてチームを引っ張るが、守備面では陰りが見え始めている。パンチ力のある打撃で猛アピール中の武田は好守も武器で、大島の負担を減らせるよう出場機会の配分を見直す必要があるか。
 【右翼手】
◎平田良介
△井領雅貴
△渡辺勝
★岡林勇希【NEW】

 昨季は規定打席未達に終わった平田には、攻守にチームの顔としての復権を期待。怪我が多いため、首脳陣には休養日の活用などコンディション管理にも工夫が求められる。平田の休養時には、選球眼に優れ、積極的な打撃が光る井領、渡辺勝の2人が代役候補。二軍では身体能力抜群のドラフト5位ルーキー・岡林が打撃で猛アピールしている。

文●ロバートさん (@robertsan_CD)

【著者プロフィール】
1988年生まれ。Twitterにて中日ドラゴンズの戦力分析・考察を行う中日ファン。中日新聞プラスにて「データで考える中日ドラゴンズ」を連載中。
 

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