【西武野手陣の最新序列は?】森や山川らが君臨し、レギュラー未確定のポジションは3つだけ。外野の左右とDHに入るのは?

【西武野手陣の最新序列は?】森や山川らが君臨し、レギュラー未確定のポジションは3つだけ。外野の左右とDHに入るのは?

年間MVP&首位打者に輝いた森(写真)のバックアップには岡田や柘植が控えている。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

猛威を振るう新型コロナウイルスの影響で開幕は延期になったが、いずれの球団も来るべき時に備えて準備を進めている。果たして、西武の野手陣はどのような陣容で開幕を迎えるのか。一軍で出場機会を得られそうな選手を対象に、キャンプやオープン戦で見えてきた現時点での序列を整理する。

<記号の見方>
◎=不動のレギュラー、〇=有力レギュラー候補、△=バックアップ、★=将来のレギュラー、×=故障離脱中/開幕二軍濃厚

【捕手】
◎森友哉
△岡田雅利
△柘植世那【NEW】
△駒月仁人
★齊藤誠人
★牧野翔矢

 昨季128試合でマスクをかぶり、年間MVP&首位打者に輝いた森が不動のレギュラー。それでも、十亀が先発する際には岡田と組ませるなど、森の負担を少しでも軽減するための起用法もシーズントータルで考えると重要になってくる。ただし岡田は昨季、左ヒザと左指の手術を受けた影響から春季キャンプはB班スタートで、ルーキーの柘植にも1年目から出番が回ってきそうだ。まだ24歳と若い森が正捕手として君臨しているものの、選手層を厚くするためにも齊藤、牧野という若手を二軍で大きく育てていきたい。

【一塁手】
◎山川穂高
△メヒア
△呉念庭

 2年連続本塁打王の山川に迫る存在はいない。予備動作を少なくする打撃フォームに改造し、長打力を維持しながら確実性をどれだけ高めることができるか。アクシンデントがあった場合にも、元ホームランキングのメヒアが控える。大卒4年目の呉は持ち味の打撃でアピールしたい。

【二塁手】
◎外崎修汰
△山野辺翔
△水口大地

 昨季は、外野中心のユーティリティだった外崎が1年間二塁をほぼ守り切った。WARは森に次ぐリーグ2位と獅子奮迅の活躍を見せており、今季も二塁で起用される見込みだ。後方には、昨季二軍で12本塁打、OPS.817を記録した山野辺も控えており、山野辺をセカンド、外崎を外野に回すフレキシブルな起用法も可能になっている。俊足の水口は代走要員としても期待。
 【三塁手】
◎中村剛也
△佐藤龍世
△スパンジェンバーグ【NEW】

 36歳になった昨季、キャリアハイの打率.286を残した中村には今季も大きな期待が寄せられる。シーズントータルで考えると、中村の負担を軽減しつつ、強いスウィングが持ち味で次期レギュラー候補の佐藤を、いかにうまく併用できるかもポイントだ。ユーティリティのスパンジェンバーグも控える。

【遊撃手】
◎源田壮亮
△森越祐人【NEW】
△永江恭平

 ルーキーイヤーの2017年から昨季途中までフルイニング出場を続けた源田は守備力はもちろん、三振の数を大きく減らすなど2番打者としても成長。今季はキャプテンとして一層の期待がかかる。阪神から加入したユーティリティの森越、源田と匹敵する守備力を備える永江がバックアップだ。
 【左翼手】
○スパンジェンバーグ【NEW】
○栗山巧
★愛斗

 新外国人のスパンジェンバーグと球団最多安打記録を誇る栗山を併用する形が、シーズントータルで見れば理想的。フルスウィングが魅力の愛斗は確実性を高めれば、レギュラー定着の可能性も十分にある。

【中堅手】
◎金子侑司
★鈴木将平

 秋山翔吾の抜けた穴をいかに埋めるかが、チームにとって今季最大のテーマ。守備範囲の広い金子はセンターで躍動しそうな一方で、1番打者としては昨季の出塁率.324をどこまで高められるか。秋山と一緒に自主トレを行ってきた鈴木は同じく俊足巧打を備えており、二軍では昨季76試合で打率.305、盗塁王に輝くなど好成績を残してきた。飛躍に向け、首脳陣の期待は大きい。
 【右翼手】
○木村文紀
△川越誠司
★戸川大輔

 総合力では昨季規定打席まであと一歩に迫った木村が一番手だが、チーム全体の活性化を考えれば若手の台頭が望まれる。期待されるのは打者転向2年目の川越。バットコントロールとツボにハマった際の長打力は一級品だ。今季27歳を迎え、勝負の1年になるだろう。昨季一軍デビューを飾った戸川も最短距離でボールを捉える技術と、50m5秒8の俊足が魅力の有望株。

【指名打者】
○栗山巧
○メヒア 
△中村

 個々の状態や相手投手により、栗山とメヒアを使い分ける。サードのレギュラーの中村は連戦が続いた場合など、状況によって指名打者に回して守備負担を減らしながら、フルシーズンの起用を考えていきたい。

文●中島大輔(スポーツライター)

【著者プロフィール】 
なかじま・だいすけ/1979年生まれ。2005年から4年間、サッカーの中村俊輔を英国で密着取材。帰国後は主に野球を取材。新著に野球界の根深い構造問題を描いた『野球消滅』。『中南米野球はなぜ強いか』で2017年度ミズノスポーツライター賞の優秀賞。

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