【立浪和義のセ・リーグ順位予想】菅野の復活で巨人がV2、DeNAは新助っ人オースティンの活躍が期待できそう

【立浪和義のセ・リーグ順位予想】菅野の復活で巨人がV2、DeNAは新助っ人オースティンの活躍が期待できそう

立浪氏はDeNAの新助っ人オースティンについて「ボール球を追いかけずに引きつけて打てる」と期待を寄せる。写真:朝日新聞社

3月20日に予定されていたプロ野球の開幕が、新型コロナウイルスの影響で4月10日以降へ延期された。現時点で再開の見通しは示されていないが、過去に例を見ない変則的なスケジュールになるのは間違いないだろう。そんな過酷なシーズンを、野球解説者たちはどう見ているのか。通算487二塁打のプロ野球記録を保持し、昨年殿堂入りも果たした立浪和義氏に、今季の順位を予想してもらった。

【立浪氏のセ・リーグ順位予想】
1位 巨人
2位 DeNA
3位 広島
4位 中日
5位 阪神
6位 ヤクルト

 巨人は戦力的なところと、今年は菅野智之が調子良さそうなので。軸がしっかりしていますし、去年の実績からも考えて、筆頭かなという感じですね。菅野は今年、投球フォームを変えてますよね。去年、疲れもあると思いますけど、バッターから見て身体が開くのが早くなっていて、ボールが見やすかったなという感じもあったので。それをああいう構えにすることによって、開きが遅くなりましたよね。それが今のところ、いい結果につながっているのかなと思います。

  DeNAも、投打とも戦力的には優勝に挙げたいぐらいです。特に外国人のオースティンがオープン戦で結構いいので。ボール球を追いかけずに、引きつけて打てるので。開幕から良いスタートを切れれば、そこそこはやるんじゃないかなと思ってますけどね。そうなれば筒香嘉智の穴も埋まりますし。十分、優勝のチャンスがあるのかなと思いますけど。

 広島はいろいろ主力選手が抜けている中で監督が代わったわけですが、一つ楽しみなのがルーキーの森下暢仁です。彼の活躍次第では、優勝まであると思うんですよね。実際、いいピッチャーだと思います。オープン戦もたまたま結果が出たのではなくて、実力の結果でしょう。彼がどれだけ働けるかというのがポイントになってくると思います。どこのチームも先発投手が薄いですからね。

 小園海斗もいい選手ですよね。足もありますし。ショートは田中広輔を今年はおそらく使うでしょうから、出るんであればサードになると思いますけど。ぜひ使いたい選手ですよね。パンチ力があるし、しっかりと振れるので、すごく楽しみです。間違いなく広島のの軸になってくるのではないかと思います。 中日はピッチャー次第だと思うんですよね。打線のバランスが非常にいいですし。今年、期待していた梅津晃大は調整遅れで開幕から外れるかもしれないですけども。その梅津に小笠原慎之介、山本拓実であったりが先発ローテーションに入ってくるようであれば、十分に上と競っていけるのかなと思います。

 正捕手争いも話題ですけど、バッティングだけ見れば、郡司裕也が一番いいものを持っていると思います。守りが重要視される中で、リード面は使っていかないと覚えないので。将来的なことを考えれば石橋康太かなと思いますけどね。

 阪神はボーア、サンズの新外国人2人が打つかどうかで、課題の打線は大きく変わってくると思います。外国人は始まってみなければ分からないものですが、ポイントがあるとすればタイミングの取り方ですね。タイミングが急ぐ選手は、変化球に慣れるのがなかなか時間がかかると思うので。その点、ボーアもサンズも理にかなった理想的な打ち方をしているので。 逆に昨年、良かったピッチャーの方が心配です。ジョンソンがいなくなって、先発を見ても駒が足りないような気がしますし。言ってしまえば、セ・リーグは全6球団そうですけれども。ピッチャーの出来次第で大きく変わってくると思います。

 ヤクルトはやっぱり先発ピッチャーが駒不足というところになると思います。奥川恭伸がローテーションに入れればいいですけど、今年はあまり投げさせないようなので。先発で救世主が2人ぐらい出てこないと厳しいのかなと思います。打線でバレンティンが抜けたのも大きいと思います。新外国人のエスコバーも長打力のあるタイプではないですからね。山田哲人と村上宗隆以外は長打に欠ける感じがしますね。


解説●立浪和義

【プロフィール】
たつなみ・かずよし/1969年生まれ。PL学園の主将として87年に甲子園春夏連覇を達成。同年ドラフト1位で中日に入団すると、高卒1年目の88年に正遊撃手の座をつかみ新人王を受賞。現役生活22年間で通算2480安打を放ち、通算487二塁打はプロ野球歴代1位。昨年、野球殿堂入りを果たした。
 

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