「一喜一憂しない!」オープン戦好調のT−岡田。10年ぶりタイトル奪還への期待【 オリ熱コラム2020】

「一喜一憂しない!」オープン戦好調のT−岡田。10年ぶりタイトル奪還への期待【 オリ熱コラム2020】

T-岡田はオープン戦の好調に手応えを感じているようだ。写真:滝川敏之

オリックスの“浪速の轟砲”こと、T-岡田が復活の匂いを漂わせている。
 オープン戦12試合で打率.296、本塁打3という好成績を残し、開幕スタメン入りに強烈なアピールを見せている。

 昨季のオープン戦も成績は良かった。打率.357、本塁打1でマレーロとの開幕スタメン争いを制したのだが、シーズンが始まるとその勢いは止まった。試合出場は20にとどまり、打率.120、本塁打1本。なんと本塁打数は、0本だったルーキーイヤーを除けば、自己ワーストに終わった。

「昨年のこの時期も数字は出てたんです。でも、実感がなかったんですよね」

 T-岡田がそう語るのは、昨季との違いを感じているからだ。今年は昨年の同時期より打率は低いものの、持ち味が発揮された本塁打が3本も出ている。また、好調の裏には、動きにキレを見せている守備面での素早い対応があることも実感しているのだ。

「自主トレでは体幹だけじゃなく、ジャンプを練習に取り入れたりしました。守備がいい方向に出ているのは、その効果があったんだと思います」
  昨年オフ、T-岡田は福良淳一GMの提案により、プエルトリコで行われたウインターリーグに参加した。成績は打率.193、本塁打4と奮わなかったものの、本人は「充実していた」ときっかけを掴んだと言う。

「プエルトリコは行って良かったなって思います。『何で野球を始めたんだろう』という原点に戻れたというか、凄く楽しかったんですよ。野球を楽しめたのは収穫でした」

 春季キャンプやオープン戦でのT-岡田の表情は明るい。彼らしい本塁打が出ているのも、こういった面も影響しているのは間違いない。また野球に対する捉え方も変わったとこう付け加えた。

「自分がやってきたことに対して、いい結果になることがあれば、悪い結果になることもある。悪い結果になったときは、次に生かせる失敗だと思うようになりました。やらなアカンことをやって、いい結果を出すことが一番ですけど、今はその結果に一喜一憂しないようにしてます。捉え方が変わりましたね」

 T-岡田は今年でプロ15年目のシーズンを迎える。本塁打のタイトルを獲得してから10年を迎えるが、オープン戦のようなホームランを見せられると、ファンが彼への思いを膨らませてしまうのは、何年経とうが不変だ。

 進化した“新生T-岡田”。15年目の覚醒に期待したい。

文●どら増田(スポーツライター)
 
【著者プロフィール】
どらますだ/1973年生まれ。プロ野球では主にオリックスを取材し、週刊ベースボールの他、数々のウェブ媒体でも執筆している。書籍『ベースボールサミット 第9回 特集オリックス・バファローズ』(カンゼン)ではメインライターを務めた。プロレス、格闘技も取材しており、2018年は山本由伸と那須川天心の“神童”対談を実現させた。

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