【山﨑武司のセ・リーグ順位予想】団子状態で難しいが優勝はDeNAと予想。広島は打線の厚みでAクラス復帰

【山﨑武司のセ・リーグ順位予想】団子状態で難しいが優勝はDeNAと予想。広島は打線の厚みでAクラス復帰

山﨑氏は広島がふたたびAクラスに返り咲くと予想。特に打線の核となる鈴木の調子が今季はかなり良いと言う。写真:滝川敏之

3月20日に予定されていたプロ野球の開幕が、新型コロナウイルスの影響で4月10日以降に延期になり、さらに24日へと先送りされた。現時点で明確な再開の見通しは示されていないが、過去に例を見ない変則的なスケジュールになるのは間違いないだろう。そんな過酷なシーズンを、野球解説者たちはどう見ているのか。中日、オリックス、楽天で大砲として活躍した山﨑武司氏に、今季の順位を予想してもらった。

【山﨑氏のセ・リーグ順位予想】
1位 DeNA
2位 広島
3位 中日
4位 阪神
5位 巨人
6位 ヤクルト

 今季のセ・リーグはどのチームも決定力を持っていなくて、団子状態で予想が難しい。2018年までリーグ3連覇を果たした広島の戦力にもかげりが見えてきたし、昨年優勝の巨人はオフに効果的な補強ができなかった。中日もまあまあ強くなってきて、ヤクルトは……ちょっと難しい。となると、どこが一番戦力のバランスがとれているかといったら、やっぱり優勝はDeNAになるのかなあ、という感じです。
  筒香嘉智(タンパベイ・レイズ)はいなくなったけれども、昨年はケガもあってめちゃくちゃ不振だった宮崎敏郎が、今季もさすがにあんなに悪いことはないと思う。17年には首位打者も取った選手ですからね。また、助っ人外国人もみんな良い。ロペスもソトもいるし、新外国人のオースティンもオープン戦でよく打った。それに今永昇太や濱口遥大をはじめとして、若いピッチャーも多い。ここ数年は毎年ちょっとずつ戦力を上積みしてきて、今年は優勝できるくらいの陣容が整っていると思います。指揮を執るラミレス監督も、今年は本気で「優勝」の二文字を意識しているんじゃないかな。

 広島の強みは「打線」。特に鈴木誠也は、去年のプレミア12でMVPを取った勢いを持続して、今年のキャンプの出来もめちゃくちゃいい。各球団ピッチャーがパリッとしないので、彼が核となる広島打線が「打ち勝つ野球」を展開して上に来るんじゃないかと思います。
  中日は去年まで7年連続Bクラスだけれども、セ・リーグで一番投手力が整っているので、今年はAクラスに食い込んでくると思う。ただ、梅津晃大を筆頭にいい素材を持っている若いピッチャーもたくさんいる一方で、明確に勝ちを計算できるエースがいないのが欠点。より上に行くには、若いピッチャーの爆発力が必要ですね。

 阪神は打線が弱い。それに、仲の良い後輩である福留孝介には悪いけど、いい加減"福留頼り"はやめないといけない。大山悠輔しかり、江越大賀しかり、大砲候補はたくさんいるのに、福留の存在を脅かすような選手が育っていない。阪神は他に糸井嘉男も活躍はしているけど、やっぱり彼らのようなベテランは一年間通してプレーできないので、そういうベテラン頼りから脱却していかないときついと思います。
  巨人の泣き所は兎にも角にもピッチャー。昨年3つもタイトルを獲った山口俊がブルージェイズに移籍して、先発は菅野智之だけという状況。新加入のサンチェスもオープン戦では打ち込まれている。逆に彼が機能すれば、もっと上には行けるチームでしょう。

 ヤクルトは相変わらず投手に人材がいない。開幕投手が40歳の石川雅規というのがその象徴ですよ。彼に代わる若手投手が誰かいないのか、という感じです。それにバレンティン(ソフトバンク)も抜けた。投打すべてにおいてスワローズは根本的に戦力不足で、ちょっと上位進出は厳しいでしょうね。

解説●山﨑武司

【プロフィール】
やまさき・たけし/1968年生まれ。愛知県出身。愛工大名電高から1987年ドラフト2位で中日ドラゴンズに入団。オリックス・ブルーウェーブを経て2005年東北楽天ゴールデンイーグルスに移籍。07年には39歳で二度目の本塁打王、この年は打点王も獲得し、二冠王に輝いた。12年から中日に復帰し、翌13年シーズンを持って27年のプロ野球選手生活を終えた。引退後はスポーツコメンテーターとしてテレビやラジオで活躍するほか、講演活動や野球教室なども精力的に行い、野球の普及推進に尽力している。
 

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