人気俳優ザック・エフロンが語ったアストロズ新監督との心温まるエピソードとは?

人気俳優ザック・エフロンが語ったアストロズ新監督との心温まるエピソードとは?

野球好きとしても知られる人気俳優のエフロン(左)。トーク番組で子供時代のベイカー監督(右)との知られざるエピソードを語った。(C)Getty Images

『ハイスクール・ミュージカル』『ベイウォッチ』『グレイテスト・ショーマン』『テッド・バンディ』などへの出演で知られる人気映画俳優のザック・エフロンが、ヒューストン・アストロズのダスティ・ベイカー監督にまつわる心温まるエピソードを披露した。

 エフロンが語ったのはYouTubeのインタビュー番組『Hot Ones』においてだ。ちなみにこの番組では、ゲストのセレブとホストが、チキンウィング(手羽先)にホット(辛い)なソースをつけて食べながら、トークを展開する。番組がスタートした2015年にはアンソニー・リゾー(シカゴ・カブス)も出演した。

 カリフォルニア出身のエフロンは子供の頃からベースボール好きで、サンフランシスコ・ジャイアンツのゲームを見に行ってはいつもホームランボールをキャッチしようとしていたという。

 8年前、同じく俳優のチャーリー・シーンが自宅で開いたパーティーで、エフロンはシーンから、ベーブ・ルースの直筆サイン入りカードをもらった。どうやら、シーンはその際に泥酔していたらしい。ちなみにベースボール映画の『エイトメン・アウト』と『メジャーリーグ』に出演したシーンは、ベースボールのメモラビリア・コレクターでもある。このルースのカードを手に入れるのには、オークションで260万ドルを費やした。
  それに引っかけてのことだろう、ホストはエフロンに、ベースボールに関するお気に入りのエピソードを訊ねた。それに対し、エフロンはこう語った。

 ベイカーがサンフランシスコ・ジャイアンツのコーチだった当時のこと。オートバイに乗ったベイカーを見つけたエフロンは、青のペンとボールを持って走り寄ってサインを頼んだ。ところが、ベイカーの返事はノー。「今は無理。教会に行くところなんだ。30分後に戻ってくるから」と言い、去っていった。エフロンはその時、ベイカーが本当に戻ってくるとは思わなかった。きっと、口先だけの空約束に聞こえたのだろう。だが、ベイカーは45分後に再び現れると、エフロンを指さして「こっちへおいで」と言い、サインをしてくれたという。
  なお、エフロンは1987年生まれ。ベイカーはジャイアンツで88~92年にコーチ、93年~2002年に監督を務めている。サインをもらったのがコーチ時代であれば、エフロンは5歳以下だ。英語の「コーチ」には監督が含まれることもあるので正確なところは分からないが、いずれにしてもベイカーの温かい人間性が伝わるエピソードだ。 そして、アストロズが今回、ベイカーを監督に招いた理由、少なくともその一つも、ここから垣間見える。

 周知のように、17~18年に行った組織ぐるみのサイン盗みにより、アストロズは方々から批判を受けている。今シーズン、アウェーではどの球場でも、憎いヒールとして観客に迎えられるに違いない(無観客試合でなければだが)。それだけに、監督には采配能力よりもチームをまとめる手腕や、適切なメディア対応が求められる。その意味で、ベイカーはぴったりの存在なのだ。

文●宇根夏樹

【著者プロフィール】
うね・なつき/1968年生まれ。三重県出身。『スラッガー』元編集長。現在はフリーライターとして『スラッガー』やYahoo! 個人ニュースなどに寄稿。著書に『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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