監督なのにテレビゲームで相手を研究!? 元巨人のキャプラーが明かした「1試合5分」の分析術

監督なのにテレビゲームで相手を研究!? 元巨人のキャプラーが明かした「1試合5分」の分析術

今季からサンフランシスコ・ジャイアンツの新監督となったキャプラーは、自宅待機中にゲームでの研究に夢中だとか。(C)Getty Images

新型コロナウイルスの拡大で開幕が延期になり、多くのメジャーリーガーも自宅待機を強いられている。これは選手だけでなく監督も同じ。特に新監督となれば、キャンプを通してチームのことを理解し編成していくわけだが、キャンプも3週間足らずで終わったために、その苦労や計り知れない。

 果たしてそんな時、監督やコーチの助けになっているのがテレビゲームだ。『NBCスポーツ』によると、今季よりサンフランシスコ・ジャイアンツの新監督なったゲイブ・キャプラー(2005年に巨人に在籍)は、PS4のテレビゲーム『MLB THE SHOW』を利用して、今年のチームをどう編成していくのかを研究しているという。

「1試合5分でいいんだ」とはキャプラー。「全打席を見ることができるし、試合中に決断も下すことができるんだ。相手投手陣はどんなタイプの選手がいて、どう評価されているのかを知るのに良い方法なんだ」と話すように、ゲームが采配や選手の勉強に役立っているそうだ。
  キャプラーがゲームを通した研究を始めるきっかけになったのは、同じく今季から打撃コーチに就任したジャスティン・ビーレに勧められたから。ビーレ自身は初めてメジャーのコーチ職に就くにあたり、相手投手の特徴をつかむためにオフシーズンはゲームで“勉強”していたという。

 とはいえ、「ゲームはゲームでしょ?」といぶかしげに思う方もいるだろう。しかし、『MLB THE SHOW』のデータはほぼすべてをスタットキャスト(Statcast)から採用しており、責任者は「人間の判断が介在する余地はほぼない」と語るなど、ゲームのデザイン設計も含めてかなりリアルな作りになっている。

 ちなみにスタットキャストとは、ボールを追尾するレーダー「トラックマン」と、フィールドのあらゆる動きをカメラで捉える映像解析システムを統合した優れもの。スタットキャストのデータは大部分が公開ソースとなっているため、ゲームにも転用できるというわけだ。

 もっとも、キャプラー自身が一刻も早く“本物”のチームを指揮したいと思っているのは間違いない。

構成●SLUGGER編集部
 

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