息子のおもちゃにつまずいて右ヒザ腱断裂の重傷!笑うに笑えないメジャーリーガーのちょっと恥ずかしい怪我

息子のおもちゃにつまずいて右ヒザ腱断裂の重傷!笑うに笑えないメジャーリーガーのちょっと恥ずかしい怪我

現在31歳のジョーンズ。昨季は2A・3Aで計45試合に投げて防御率2.67という成績だった。(C)Getty Images

開幕の目処は立っていないが、それとは関係なく、すでにシーズン全休が決まっている選手もいる。例えば、クリス・セール(ボストン・レッドソックス)とノア・シンダーガード(ニューヨーク・メッツ)は、3月下旬にトミー・ジョン手術を受けた。

 テキサス・レンジャーズの左腕ジェームズ・ジョーンズもその一人だ。4月1日に右ヒザの手術を受け、復帰は来春となる。ただ、ジョーンズの故障は、プレーやその蓄積によって引き起こされたわけではない。キャンプ招待選手としてスプリング・トレーニングに参加していたジョーンズは、自宅で息子のおもちゃにつまずいて転び、右ヒザの膝蓋腱を断裂してしまったのだ。

 過去にも例があるが、今春もこういった思わぬ(あるいは不注意による)怪我に見舞われた選手は、ジョーンズに限らない。シンシナティ・レッズの主砲エウヘニオ・スアレスは、1月にフロリダ州の家にあるプールで息子と遊んでいて、頭から飛び込んだ際にプールの底に身体をぶつけ、右肩の軟骨を痛めて手術を受けた。メッツの救援右腕セス・ルーゴは、2月にホテルで左足をぶつけ、小指の先にひびが入った。
  スアレスとルーゴの場合、予定どおりに開幕していても間に合う予定だった。また、この2人はすでにメジャーで実績を残している。スアレスは昨年、ベネズエラ出身選手では歴代最多の49本塁打を放った。ルーゴは2年連続で50試合以上に登板し、いずれも2点台の防御率を残している。

 それに対し、ジョーンズはほとんど実績がない。メジャーリーグでは、2014〜15年にシアトル・マリナーズで計136試合に出場し、打率.238、出塁率.268、0本塁打。28盗塁を決めて失敗2度と快足を発揮したものの、いかんせん打てなかった。15年のオフにマリナーズからレンジャーズへトレードされ、翌年途中に左打ちの外野手から左投げの投手に転向。現在31歳だが、まだメジャー初登板は果たしていない。

 ジョーンズがこのままメジャーで投げることなくキャリアを終えれば、そのハイライトは「史上初の背番号99対決」と「息子のおもちゃで怪我」になりかねない。前者は14年に、ヒューストン・アストロズのルディ・オーウェンスと対戦した。オーウェンスのメジャー出場は、この1試合だけだ。

文●宇根夏樹

【著者プロフィール】
うね・なつき/1968年生まれ。三重県出身。『スラッガー』元編集長。現在はフリーライターとして『スラッガー』やYahoo! 個人ニュースなどに寄稿。著書に『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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