“戦国東都”の注目選手はこの6人!今季の“ドラフト候補生”を一挙紹介

“戦国東都”の注目選手はこの6人!今季の“ドラフト候補生”を一挙紹介

戦国東都のドラフト候補生たち。左から牧、矢野、小川。写真:大友良行

“戦国東都”の強者たちも新型コロナウイルスの脅威にさらされ、4月6日に予定していた春季リーグの開幕が延期となった。7日に政府から緊急事態宣言が発令されたこともあり、現時点で開幕の見通しはまったく立っていない。しかし、各校ともドラフト候補を中心に、来るべき時を待っている。神宮に躍り出て活躍する注目選手は誰か。東都大学1部リーグの各校からドラフト候補6選手をピックアップしてみた。

●牧秀悟(中央大/二塁手)
178p・93s、右投右打、長野県出身、松本第一高
 昨秋にMVPと3回目のベスト9を獲得し、15年ぶり25回目のリーグ優勝に導いた立役者。昨春もジャスト4割の打率で首位打者になり、その存在感を発揮した。一塁到達タイムが4.3秒と足もある。長打率は.420でバックスクリーンまで運ぶ力も。全身を使ってフルスングして遠くへ飛ばすパンチのあるバッティングは秀逸で、逆方向にもバットがスムーズに出る。目標は坂本勇人(巨人)と鈴木誠也(広島)。主将を務める逸材は、1位指名もあり得るだろう。
 ●矢野雅哉(亜細亜大/遊撃手)
173p・71s、右投左打、兵庫県出身、育英高
 昨秋に.415で首位打者とベスト9を獲得、今春から主将の重責を負うチームの軸だ。肩が滅法強く遠投は128m、ホームから外野フェンスに直接当てるほどだ。2年春からレギュラーで62試合135打数34安打、通算打率.252の記録を残し、出塁率.377、盗塁9と足と選球眼も兼備している。一塁到達タイムは4.10秒。守備で流れを引きよせる選手でもあり、三遊間の打球はノーステップで、一塁へワンバンド送球してアウトにする。今季の目標は「ノーエラーと10盗塁」とか。同大のOBである井端弘和(元中日)の再来と評されている。

●小川龍成(国学院大/遊撃手)
172p・72s、右投左打、群馬県出身、前橋育英高
 キレのあるフットワークで打球に追いつき捕ってからスローイングまで、流れるような動きで無駄がない堅実な守備を見せるキャプテン。小学から野球を始め、高校では1年夏からレギュラーで2番打者を務めた。小柄だが3年夏に甲子園に主将4番で出場。センター中心だが左方向へも打ち、チャンスを広げるバッティングが出来る。大学1年春からベンチ入り。2年春にはレギュラーを獲り、打率4割でベスト9。昨秋には、亜細亜大との最終戦で右翼に本塁打も放った。足は50m5.9秒。「まずはチーム日本一。プロ入りはその先」と目標をしっかりと定めている。
 ●立松由宇(立正大/捕手)
177p・83s、右投左打、長野県出身、藤代高(茨城)
 小学1年時に一卵性双生児の弟・峻(同大野球部4年)と一緒に野球を始め、中学では二塁手を務めた。2年秋に捕手に転向した高校時代は、通算32本塁打で注目される。大学では1年春からベンチ入り。3年春に正捕手になり、すり足打法を取り入れ、打率.410で打撃成績2位となり敢闘賞に輝いた。通算34試合で打率.318、2本塁打13打点をあげている。守備では二塁送球が1.9秒と強肩だ。シダックスで捕手だった坂田精二郎監督が、当時同社の監督だった故・野村克也(元ヤクルト監督)からID野球を継承し、立松に引き継いでいるので投手陣のリードも優れている。

●村上頌樹(東洋大/投手)
174p・75s、右投左打、兵庫県出身、智辯学園高
 16年の選抜甲子園で5試合47回を一人で投げ抜き、全国制覇した剛腕。プロ志望届を出さずに進学した東洋大では、1年春から5試合で2勝をあげ優勝に貢献し、新人賞も獲得した。その後、肘痛に悩やまされたが、3年春にカムバック。9試合70回で6勝をあげリーグ優勝に導き、防御率0.77の好成績でMVP、最優秀投手賞、ベスト9を手にする。特に亜細亜大1回戦では、11回1安打14奪三振で完封勝ち。9回2死まで完全ペースだった。最速149q。スライダー、カーブ、チェンジ、フォークを内外角に投げ分け、打者を翻弄する。コントロールを身上とする投球術を持つ完成度の高い投手だ。今期の目標は「通算20勝、進路はプロ一本」。
 ●緒方理貢(駒澤大/外野手)
175p・70s、右投左打、宮崎県出身、京都外大西高
 子どもの頃から硬式で投手と遊撃手。甲子園経験はないが、高校時代からプロスカウトにマークされる。大学1年秋からレギュラーで背番号8を付け、主にライトを守った逸材は、全試合に出場して打率.302と打ちまくり当時2部だったチームを1部に復帰させる原動力となった。50m5.8秒の快速で通算盗塁は17。身体能力に優れ、遠投は120mだ。昨秋は打撃がいまいちで打順も下位に下がったが、選球眼はよく出塁率は.325。内野も守れるユーティリティプレーヤーとしてドラフト指名を待つ。

文●大友良行

【著者プロフィール】
おおとも・よしゆき/元大手新聞社の報道写真記者。事件事故取材の傍らメジャーリーグやサッカーW杯などの欧州サッカーを取材。現在は、全国の大学野球、春夏の甲子園をはじめとする高校野球、都市対抗を中心に社会人野球などを深く取材している。目標は、毎年ドラフト指名選手の85%以上を撮影収集すること。著書に「野球監督の仕事(共著・成美堂出版)」、「CMタイムの逆襲(東急エージェンシー)」などがある。

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