『犬神家の一族』と瓜二つ(?)のスーパーキャッチで知られるジャクソンがメジャー復帰に意欲

『犬神家の一族』と瓜二つ(?)のスーパーキャッチで知られるジャクソンがメジャー復帰に意欲

2010年代前半にタイガースで好守のセンターとして鳴らしたジャクソン。現役続行に今も意欲を見せている。(C)Getty Images

2010年にア・リーグ新人王投票2位に入るなど、好守のセンターとして活躍したオースティン・ジャクソンがカムバックを考えているようだ。MLB.comのジョン・モロシ記者が、4月17日にツイッターで報じた。ジャクソン本人からモロシが聞いた話だという。2018年のオフにFAとなり、現在もその立場は変わっていないが、ジャクソンは今年2月に33歳となったばかり。モロシによると、今もプレーできる身体を保っているという。

 かつてのジャクソンはかなりのプロスペクトだった。09年のオフ、デトロイト・タイガースは三角トレードで、その年の球宴に選ばれたカーティス・グランダーソンとエドウィン・ジャクソンをニューヨーク・ヤンキースとアリゾナ・ダイヤモンドバックスへそれぞれ放出し、交換に計4人を手に入れた。 そのうち、マックス・シャーザー(現ワシントン・ナショナルズ)は大エースに化けたが、トレード当時の評価はまだメジャーデビューしていなかったジャクソンの方が高かった。

 実際、2人がタイガースに加わってからの最初の3年(2010〜13年)のbWARは、シャーザーの9.1に対してジャクソンは15.2だった。新人王投票2位に入った10年に続き、11〜12年は2年連続でリーグ最多の三塁打を記録。12年には打率3割もクリアしている。

 第一線で活躍した時期は長くはなかったが、ジャクソンは身体能力を生かした好守を何度も披露してきた。記憶に残るプレーも少なくない。審判の誤審によってアーマンド・ガララーガの完全試合があと1人のところで潰える前には、9回表に先頭打者が放った大飛球を捕球。フェンスの方を向いて走りながら背中越しに打球をグラブに収めたプレーは、ウィリー・メイズの“ザ・キャッチ”を彷彿させた。 レギュラーの座を失った後も、17年にフェンウェイ・パークでホームランをキャッチ。この時は頭からフェンスの向こう側にあるブルペンに落ち、映画『犬神家の一族』の湖から突き出た死体のような姿勢になりながらも、ボールは離さなかった。 今シーズンが開幕した場合は、ダブルヘッダーの増加やスケジュールの過密化を鑑み、ロースターの人数を増やす可能性もある。そうなれば、レギュラーではなくとも外野の一員として、ジャクソンと契約しようと考える球団が出てきてもおかしくない。ホームランや長打を阻むジャクソンのプレーが、再び見られるかもしれないし、そう願いたい。

文●宇根夏樹

【著者プロフィール】
うね・なつき/1968年生まれ。三重県出身。『スラッガー』元編集長。現在はフリーライターとして『スラッガー』やYahoo! 個人ニュースなどに寄稿。著書に『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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