MLB.comが2000年代の新人王を格付け。「野球選手という枠を超えた存在」イチローと、大谷はトップ10入りの快挙!

MLB.comが2000年代の新人王を格付け。「野球選手という枠を超えた存在」イチローと、大谷はトップ10入りの快挙!

新人王&MVPを同時受賞したイチローは2000年以降の新人王4位にランクイン。(C)Getty Images

2000年代以降の各アウォード受賞者を「格付け」するMLB.comの人気企画。4月24日(現地時間)には「新人王」部門が発表され、イチローと大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)がトップ10に入る“快挙”を成し遂げた。

 日本人メジャリーガーでは野茂英雄(1995年)を皮切りに、佐々木主浩(2000年)、イチロー(2001年)、大谷翔平(2018年)の4人が新人王を獲得している。そして、今回のランキングで日本人最上位かつ全体4位に位置づけられたはイチローだ。

 1年目にリーグ1位の打率.350、242安打、56盗塁をマークし、史上2人目のMVPとのW受賞を果たした天才打者を、選考委員のウィル・リーチは「野球選手という枠を超えた存在」と評価。好成績を残しただけでなく、1年目の2001年にシアトル・マリナーズを歴代最多タイの116勝に導き、「一人の選手の補強がチームにどれだけの影響力を及ぼすかの最たる例」と言及している。
  もっとも、本塁打の少なさ(同年は8本)や四球を選ばない点はマイナスとしつつ、「イチローがフォアボールを選ぶのを誰が見たいんだ?」ともコメントした。4位を低いと判断するかは各人次第ではあるものの、下の順位の選手でも総合指標WARでイチローを勝る選手はいる中で、4位に位置づけられた点が「さすがイチロー」とも言えるのではないか。

 そして、イチロー同様に「数字以上」の評価をされて、7位に入ったのが大谷だ。1年目の投打を合算したWAR3.8は、17位のバスター・ポージー(4.0/2010年)、27位のエリック・ヒンスキー(4.8/2002年)より下回っている。それでも、識者のマイク・ペトリエーロは「大谷が示していることは他の誰にもできるものではない」と、二刀流に対して最大限の賛辞。

 それでいて、数字面でも、大谷の1年目のwRC+(打撃の総合指標)は両リーグ8位(350打席以上)でアーロン・ジャッジを上回り、投げても奪三振率10.97は同12位(先発50投球回以上)と、成績面も素晴らしかったと言及している。
  以下に全40選手のリストを載せるが、イチローより上にランクインした3人は紹介しておこう。3位は、“イチローの盟友”であるアルバート・プーホルス。イチローと同じ2001年にデビューした天才スラッガーは打率.329、37本塁打、OPS1.013、WAR7.2と、攻撃面でも総合力でもイチローを上回った。しかもそれでいて、1年目は一塁、三塁、右翼、左翼と“ユーティリティの先駆け”的存在だったことも、評価を後押しした。

 2位はアーロン・ジャッジ。2017年に当時新人最多の52本塁打を放ち、球界の新スターとして大砲。オフに明るみになったヒューストン・アストロズによるサイン盗みの“被害者”とも言われ、もしかしたらイチロー以来となる新人王&MVPを受賞していた可能性もあった。

 そして栄えある1位は、当代最強選手として君臨するマイク・トラウトだ。打率.329、30本塁打、OPS.963、49盗塁という“見栄え”の数字はもちろん、総合指標WAR10.1も新人選手歴代最高の数値を残した。この年はミゲル・カブレラが三冠王を獲得したこともあってMVPを逃す結果になったが、結果的にこの一件が「MVPの意味する“Valuable”とは何なのか」についての議論が深まり、「総合力」の価値が見直されることになったのも記憶に新しい。
 【MLB.com選出 2000年以降の新人王ランキング】
1位 マイク・トラウト(ロサンゼルス・エンジェルス/2012年)
2位 アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース/2017年)
3位 アルバート・プーホルス(セントルイス・カーディナルス/2001年)
4位 イチロー(シアトル・マリナーズ/2001年)
5位 コリー・シーガー(ロサンゼルス・ドジャース/2016年)
6位 ホゼ・フェルナンデス(マイアミ・マーリンズ/2013年)
7位 大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス/2018年)
8位 クリス・ブライアント(シカゴ・カブス/2015年)
9位 ホゼ・アブレイユ(シカゴ・ホワイトソックス/2014年)
10位 ピート・アロンゾ(ニューヨーク・メッツ/2019年)

11位 ヨーダン・アルバレス(ヒューストン・アストロズ/2019年)
12位 エバン・ロンゴリア(タンパベイ・レイズ/2008年)
13位 コディ・ベリンジャー(ロサンゼルス・ドジャース/2017年)
14位 ブライス・ハーパー(ワシントン・ナショナルズ/2012年)
15位 クレイグ・キンブレル(アトランタ・ブレーブス/2011年)
16位 ライアン・ブラウン(ミルウォーキー・ブルワーズ/2007年)
17位 バスター・ポージー(サンフランシスコ・ジャイアンツ/2010年)
18位 カルロス・コレア(ヒューストン・アストロズ/2015年)
19位 ロナルド・アクーニャJr.(アトランタ・ブレーブス/2018年)
20位 ハンリー・ラミレス(フロリダ・マーリンズ/2006年)

21位 ジェイコブ・デグロム(ニューヨーク・メッツ/2014年)
22位 ドントレル・ウィリス(フロリダ・マーリンズ/2003年)
23位 ウィル・マイヤーズ(タンパベイ・レイズ/2013年)
24位 ジャスティン・バーランダー(デトロイト・タイガース/2006年)
25位 ライアン・ハワード(フィラデルフィア・フィリーズ/2005年)
26位 ラファエル・ファーカル(アトランタ・ブレーブス/2000年)
27位 エリック・ヒンスキー(トロント・ブルージェイズ/2002年)
28位 マイケル・フルマー(デトロイト・タイガース/2016年)
29位 ダスティン・ペドロイア(ボストン・レッドソックス/2007年)
30位 ジオバニー・ソト(シカゴ・カブス/2008年)

31位 エンジェル・ベローア(カンザスシティ・ロイヤルズ/2003年)
32位 ネフタリ・フェリース(テキサス・レンジャーズ/2010年)
33位 クリス・コグラン(フロリダ・マーリンズ/2009年)
34位 ジェイソン・ベイ(ピッツバーグ・パイレーツ/2004年)
35位 アンドリュー・ベイリー(オークランド・アスレティックス/2009年)
36位 ヒューストン・ストリート(オークランド・アスレティックス/2005年)
37位 ジェレミー・ヘリクソン(タンパベイ・レイズ/2011年)
38位 佐々木主浩(シアトル・マリナーズ/2000年)
39位 ボビー・クロスビー(オークランド・アスレティックス/2004年)
40位 ジェイソン・ジェニングス(コロラド・ロッキーズ/2002年)

構成●SLUGGER編集部

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