千葉ロッテで指揮を執ったバレンタインが政治家に転身? 過去にはバースが州上院議員を務めた例も

千葉ロッテで指揮を執ったバレンタインが政治家に転身? 過去にはバースが州上院議員を務めた例も

ロッテで計7年間指揮を執り、ファンから絶大な人気を誇ったボビー。政治家はいかにも向いている?(C)Getty Images

球界に続いて政界でも、ボビー・バレンタインはリーダーシップを発揮するかもしれない。MLBでニューヨーク・メッツなど3球団、日本でも千葉ロッテで指揮を執ったバレンタインは先日、ニューヨークの番組に出演した際、政界進出の可能性を問われて「近所の人に検討してくれないかと言われた。それで考えるようになった」と答えた。

 また、バレンタインは「これからの2年間は、真のリーダーシップが求められる。どんなことでも、勝利には信頼とチームワークが必要。自分は信頼に値する人間であり、人々を集結させてチームワークを生み出せると思う」とも話している。その後、一度は否定しつつも立候補するなら地方政界か中央政界かを訊ねられると「分からない。いくつかのシナリオが考えられる」と語っていることからして、まったくの絵空事ではないようだ。ちなみに、今から4年前には駐日大使の候補に名前が挙がっている。
  選手としてはメジャー通算639試合のユーティリティながら、バレンタインはメジャー監督歴は通算2000試合以上。千葉ロッテマリーンズで采配を振った1995年と2004〜09年を含めれば、3000試合を超える。日本シリーズとワールドシリーズの両方で指揮を執った監督は、彼しかいない。

 ちなみに、日本で国会議員に転身したプロ野球選手には、白木義一郎、江本孟紀、三沢淳、石垣一夫、堀内恒夫、石井浩郎らがいる。合衆国の上院・下院議員となった元メジャーリーガーで有名なのは、通算224勝の殿堂選手、ジム・バニングだ。下院と上院の合計任期は87年から01年まで。メジャーで投げた17年間より長い。バニングの前には、通算90勝のウィルマー・ミゼルも下院議員を3期務めた。歴代2位の417勝を挙げたウォルター・ジョンソンは、メリーランド州モンゴメリー郡の議員だったことがある。
  最近の選手では、ラウル・モンデシーとマグリオ・オルドニエスが、それぞれの母国であるドミニカ共和国とベネズエラで市長になった。モンデシーは退任後、在職中の横領で有罪となったが、オルドニエスは現在も市長の職にある。また、日本プロ野球を経験し、アメリカへ戻った後に政治家となった例もある。85〜86年に阪神タイガースで三冠王を獲得したランディ・バースは、オクラホマ州の上院議員として働いた。 なお、政治家になるかどうかはまだ不明ながら、バレンタインは新型コロナに対して行動を起こしている。先月、日本に向けて激励のツイートを発しただけでなく、街頭に出て車のドライバーに無料でマスクを配った。ちなみにメッツの監督時代、退場処分を受けた後にダグアウトへ戻った時の変装にマスクはなく、サングラスと付け髭だった。マスクをしていれば、正体はばれなかった……かもしれない。

文●宇根夏樹

【著者プロフィール】
うね・なつき/1968年生まれ。三重県出身。『スラッガー』元編集長。現在はフリーライターとして『スラッガー』やYahoo! 個人ニュースなどに寄稿。著書に『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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