【今季達成が予想されるマイルストーン:打者編】最年少記録は無理でも、名球会入りはほぼ確実な坂本。一方、おかわり君は微妙…

【今季達成が予想されるマイルストーン:打者編】最年少記録は無理でも、名球会入りはほぼ確実な坂本。一方、おかわり君は微妙…

通算2000本安打が目前の坂本。最年少記録の達成はほぼ不可能になってしまったが、それでも32歳での達成は偉業だ。写真:徳原隆元

6月19日にいよいよ2020年のプロ野球が開幕する。そこで、今季達成が予想される金字塔を改めて確認しておこう。例年より20試合以上も少ない中、果たしてどれだけの記録が達成されるだろうか?

<記号の見方>
◎=確実、○:有力、▲=微妙 △=望み薄
( )内は昨年の実績

▼2000本安打
▲福留孝介(阪神):残り103安打(89)
◎坂本勇人(巨人):残り116安打(173)
◎ロペス(DeNA):残り66安打(133) ※日米通算

 坂本の史上最年少2000本安打記録のタイムリミットは7月18日。約1ヵ月での記録達成はまず不可能になってしまった。記録を保持する榎本喜八(元毎日)は一塁手で、守備での負担が遥かに大きい遊撃手である坂本がこれを更新すればまさに大偉業だったのだが……。とはいえ、120試合116安打は怪我さえなければ十分達成可能な数字。3日のPCR検査でコロナウイルスに「陽性」と判定されたが開幕には間に合う見込みで、今季中の名球会入りはほぼ確実だろう。

 福留は2015〜18年には最低でも116安打を放っていたが、昨季は89安打。短縮シーズンに加えて43歳という年齢を考えると、NPB通算2000本安打達成は微妙なところだ。もっとも、福留は日米通算2000本安打はすでに達成済みで、名球会入りもしている。また、おそらく入会は認められないだろうが、ロペスも日米通算なら今季中に名球会入りの基準を満たすことが確実となっている。
 ▼1500安打
◎中村剛也(西武):残り33安打(142)
◎大島洋平(中日):残り58安打(174)
○坂口智隆(ヤクルト):残り92安打(8)

 昨年と同じ安打ペースなら、中村は8月上旬、大島は8月下旬に達成する見込み。 坂口は昨季故障に苦しんで22試合の出場に終わったが、レギュラーに復帰できれば達成は十分に可能だ。

▼1000安打
◎鈴木大地(楽天):残り1安打(152)
◎西川遥輝(日本ハム):残り1安打(158)
◎亀井善行(巨人):残り7安打(128)
◎平田良介(中日):残り17安打(100)
◎バレンティン(ソフトバンク):残り41安打(115)
◎柳田悠岐(ソフトバンク):残り42安打(37)
〇中村晃(ソフトバンク):残り60安打(34)
▲嶋基宏(ヤクルト):残り70安打(23)
◎ロペス(DeNA):残り71安打(133)
〇今宮健太(ソフトバンク):残り114安打(98)
△雄平(ヤクルト):残り142安打(122)

 鈴木と西川はどちらも残り1安打で大台に到達。どちらが早く達成するか注目しておこう。昨季は自律神経失調症に泣かされた中村も含め、例年通りの活躍ができれば十分達成できる選手が多い。今宮は過去2年故障で100安打に届かなかったが、17年は141試合で139安打。今季フル出場できれば達成できる可能性は高い。雄平も実力こそ十分だが、シーズンが短縮される今季においては厳しい数字だ。
 ▼450本塁打
▲中村剛也(西武):残り35本(30)

 中村は昨季、4年ぶりに30本の大台をクリアし、通算415本塁打は歴代16位。通算450本塁打に到達すれば、15位の秋山幸二(元西武ほか/437本)と14位の長嶋茂雄(元巨人/444本)を抜いて14位に躍り出る。しかし、残り35本は144試合あれば達成できたかもしれないが、120試合で記録するには少し厳しい本数となってしまった。

▼300本塁打
◎バレンティン(ソフトバンク):残り12本(33)
▲福留孝介(阪神):残り20本(10)
〇松田宣浩(ソフトバンク):残り26本(30)

 松田は過去2年、143試合に出場して30本塁打をクリア。120試合に換算すると25〜27本ペースで、ギリギリ達成できそうだ。6月に再開された練習試合で頭部死球を受けたが、その後も影響なく試合に出続けており、その意味でも安心だ。一方、福留が20本塁打をクリアしたのは15年が最後。今季中の達成はかなり厳しいだろう。

▼250本塁打
〇中田翔(日本ハム):残り24本(24)
〇坂本勇人(巨人):残り27本(40)

 中田は昨年、124試合で24本塁打。しかも95試合の時点で23本打っており、怪我さえなければ今季中の250本達成の可能性は十分。坂本は昨季、遊撃手史上2人目の40本塁打を放ったが、例年は20本前後に落ち着くことが多く、あえて「有力」にとどめた。
 ▼200本塁打
◎内川聖一(ソフトバンク):残り4本(12)
△中島裕之(巨人):残り5本(1)
◎ロペス(DeNA):残り14本(31) 
◎浅村栄斗(楽天):残り20本(33)
○丸佳浩(巨人):残り26本(27)
△T−岡田(オリックス):残り30本(1)

 あとたった5本だが、今季38歳になる中島にはそれが遠い。17年に31本塁打を放ったT−岡田は、昨季は大不振。オフはプエルトリコのウインターリーグに参加して復活を目指すが定位置は確約されておらず、30本は厳しいか。

▼150本塁打
▲長野久義(広島):残り8本(5)
△鳥谷敬(ロッテ):残り12本(0)
△メヒア(西武):残り20本(6)
◎山川穂高(西武):残り21本(43)
○鈴木誠也(広島):残り31本(28)

 長野の8本塁は復調すれば決して不可能な数字ではない。一方の鳥谷は、最後に2ケタ本塁打を放ったのが13年ということもあり、達成の可能性はほとんどない。鈴木はこれまでのキャリアハイは30本だが、プレミア12から打撃好調で、達成の可能性はあるはずだ。
 ▼100本塁打
〇亀井善行(巨人):残り4本(13)
▲菊池涼介(広島):残り15本(13)
〇ビシエド(中日):残り16本(18)
◎ソト(DeNA):残り16本(43)
◎吉田正尚(オリックス):残り23本(29)
▲森友哉(西武):残り26本(23)
▲宮崎敏郎(DeNA):残り28本(15)

 宮崎はキャリアハイと同数、菊池はそれよりも1本多い15本を打たねばならず、今季中の達成は厳しいだろう。昨季MVPの森も20本塁打到達は昨季が初。昨年の調子を持続してもなお達成は厳しいと見る。
 ▼1000打点
▲内川聖一(ソフトバンク):残り43打点(41)

 一昨年に史上51人目の2000本安打、昨年は同43人目の350二塁打を達成した内川が次に目指すのは、これまで46人しか達成していない通算1000打点。だが、調整遅れで今季は開幕二軍が決定し、残り43打点はやや厳しい見通しとなってきた。


▼300盗塁
◎糸井嘉男(阪神):残り3盗塁(9)
△西川遥輝(日本ハム):残り55盗塁(19)

 通算300盗塁はこれまでに29人しか達成しておらず、実は到達者が52人もいる2000本安打よりも希少価値。糸井は残り6盗塁で歴代29位の秋山幸二(元西武ほか)、11盗塁で同28位のバルボン(元阪急)に並ぶ。西川も盗塁王3度と球界を代表する俊足だが、これまで50盗塁以上は一度もない。

文●筒居一孝(SLUGGER編集部)

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