フットボールからベースボールへ。投手としてMLBを目指す元NFLドラフト2巡目QBハッケンバーグ

フットボールからベースボールへ。投手としてMLBを目指す元NFLドラフト2巡目QBハッケンバーグ

大学アメフト界のスター選手だったハッケンバーグだが、NFLでは1試合も出場できず。果たして野球では成功できるのか? 写真:Getty Images

フットボールからベースボールへ。ティム・ティーボウ(ニューヨーク・メッツ)に続き、異なるスポーツへの転身を目指している選手がいる。ペンシルバニア州大でスターとして活躍し、4年前のNFLドラフトでニューヨーク・ジェッツから2巡目(全体51位)指名を受けたクリスチャン・ハッケンバーグだ。

 ティーボウは3シーズン、NFLでプレーした。それに対し、ハッケンバーグはNFLの球団に在籍したものの、公式戦には出場していない。ベースボールで言えば、元マイナーリーガーだ。ティーボウと同じく、ポジションはクォーターバック。高校まではベースボールもプレーしていたが、大学でアメフトに専念したことも共通する。

 ただ、転身時の年齢は異なる。29歳で外野手としてメッツと契約したティーボウに対し、ハッケンバーグは25歳。ポジションは投手だ。アメリカの高校スポーツを扱うサイト『MaxPreps』によると、高校時代の通算成績は、16登板で防御率7.36、奪三振33、与四球40。また、47試合で打率.378、10本塁打と打撃にも優れる“二刀流”だ。
  ハッケンバーグ自身が「まだ25歳。タンクに燃料はたっぷり残っている」と語っているとおり、スタート時の年齢という点では、ハッケンバーグはティーボウよりも有利な位置にいる。彼を指導している元マイナーリーガーは「最速92マイル。コンスタントに90マイルを出していて、ゆくゆくは95マイル以上も出るはず」とコメントしている。球速の上昇に加え、決め球となる変化球を習得できれば、チャンスはあるのではないか。まだ契約の動きはないようだが、マイナー契約なら球団のリスクは皆無に等しく、獲得に動く球団もあるかもしれない。

 なお、昨季ティーボウは3Aでプレーしたが、77試合で打率.163、4本塁打に終わった。2ヵ月後には33歳の誕生日を迎え、おそらくマイナーリーガーのままキャリアを終えるだろう。メジャーデビューできたとしても、記念の思い出作りのような出場となる可能性が高いと思われる。

文●宇根夏樹

【著者プロフィール】
うね・なつき/1968年生まれ。三重県出身。『スラッガー』元編集長。現在はフリーライターとして『スラッガー』やYahoo! 個人ニュースなどに寄稿。著書に『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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