高校球児が挑む「最後の夏」!激戦区・神奈川の注目選手を一挙紹介

高校球児が挑む「最後の夏」!激戦区・神奈川の注目選手を一挙紹介

左から日大藤沢の牧原巧汰、相模の西川僚祐、横浜の松本隆之介。写真:大友良行

甲子園という目標こそ無くなってしまったものの、181校が参加して熱戦を繰り広げる神奈川県代替大会が8月1日に開幕する。全国的に見れば後発組だが、それだけに練習時間も長めに取れ、「最後の夏」へかける3年生たちの仕上がり度と野球への熱い想いは増すばかりだ。レベルの高い神奈川だけに、素晴らしいプレーが続出するに違いない。

 そこで、トーナメントを勝ち上がってくるだろうと予想されるチームと、中心となる注目選手をピックアップしてみた。

【東海大相模】
 まず、頂点到達への最短距離にいるのが、東海大相模だ。53本塁打の西川僚祐外野手と主将の山村崇嘉一塁手の超大型砲2トップは迫力ある打撃を見せてくれるだろう。加えて、切り込み隊長のU−18日本代表の鵜沼魁斗外野手と32本塁打の加藤響二塁手が二人の前後を固め、破壊力は県下ナンバー1。投手も諸隈惟大投手がストレートに多彩な変化球を絡ませて打ちとる。

【横浜】
 対抗馬は、まず横浜。「相模打線を抑える」と気合十分なのが、左から伸びのあるストレートを投げ込む松本隆之介投手と、右の速球右腕の木下幹也投手のプロ注目の豪華2枚看板だ。ともに最速152キロを誇る。バックには鉄壁を誇る度会隆輝二塁手、津田啓史遊撃手の守備もレベルが高い。今夏から指揮を執る村田浩明新監督の采配も見ものだ。
 【慶應】
 慶応は、三遊間が素晴らしい。ホットコーナーは本間颯太郎三塁手。166pと小柄だが、1年生の頃から動きが良く中軸を打ち、大活躍しそうな予感が漂う。下級生時代からの相棒である水鳥遥貴遊撃手と息の合ったプレーを見せる。

【桐光学園】
 桐光学園は、投打の大黒柱である左腕の安達壮汰投手に注目だ。スライダー、カーブ、チェンジアップを武器に相手打者を翻弄する。打っても4番で長打を放つ。また、直井宏路外野手は50m5秒台と快足の持ち主で守備範囲も広い。

【日大藤沢】
 上記のベスト4に迫ろうとする筆頭が、日大藤沢だろう。牧原巧汰捕手は、ドラフト指名確実と言われているくらいの全国レベルの選手。肩の強さと守備範囲はバツグン。加えて打撃もフルスイングで本塁打を放つ。姫木陸斗外野手も投手兼任の走攻守三拍子揃った中距離打者だ。
  ほかにも力のあるチームは多く、まさに神奈川は群雄割拠だ。ここからは、有力校の中心選手を紹介していこう。

【横浜商】
 193p83sの長身から140キロ台を投げ下ろす左腕の笹川吉康投手が、通算28本塁打と投打の中心を担う。

【相洋】
 加藤陸久捕手がチームの要。本田眞也、吉川宗吾、石井将吾ら投手陣をまとめる存在だ。

【橘学苑】
 165p64sと小柄だが、キレのある守りを見せる上田甲二塁手が目玉だ。

【星槎国際湘南】
 181センチの左腕エース・三浦舞秋を軸に守り勝つ野球が土屋恵三郎監督の戦法だ。

【鎌倉学園】
 有馬孝太遊撃手が出塁し、中村凌輔捕手が長打で返すのが必勝パターンだ。

【桐蔭学園】
 甲子園経験のあるトップの冨田健悟外野手と川久保瞭太内野手の出塁と走塁がゲームの鍵を握る。
 【向上】
 180pの松村青投手が牽引する。新グラウンド完成記念で上を目指したいところ。

【平塚学園】
 スプリットを得意とするエース・松村智昌投手を中心に大塚凱心、楠田喬脩の内野陣が中軸打線がとなり最後の夏に挑戦する。

【横浜隼人】
 この冬にレギュラーを掴んだ脇屋楓太捕手と140キロの速球でゲームを作る梅田健太郎投手、ボールに力のある加藤大投手のバッテリーがチームの中心。

【相模原】
 公立の雄は、昨夏4本塁打の温品直翔二塁手と4番の濱口優太郎外野手が軸。抜かりのない”佐相野球”を展開する。

【立花学園】
 2年連続夏ベスト8の強豪は、成長著しい武井朋之投手がマウンドを死守する。桑田犀輝捕手の好リードも期待できる。

 今大会は、原則的に3年生限定で作られたチームが参加する。果たしてテッペンをとる“最強の3年生チーム“がどこになるのか注目だ。

文●大友良行

【著者プロフィール】
おおとも・よしゆき/元大手新聞社の報道写真記者。事件事故取材の傍らメジャーリーグやサッカーW杯などの欧州サッカーを取材。現在は、全国の大学野球、春夏の甲子園をはじめとする高校野球、都市対抗を中心に社会人野球などを深く取材している。著書に「野球監督の仕事(共著・成美堂出版)」、「CMタイムの逆襲(東急エージェンシー)」などがある。

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