【今週のセ・リーグ展望】伝統の一戦でボーアが再び爆発? 週末は巨人がほっともっとで有観客試合

【今週のセ・リーグ展望】伝統の一戦でボーアが再び爆発? 週末は巨人がほっともっとで有観客試合

5日の広島戦で豪快な満塁ホームランを放ったボーア。開幕時の不振を脱し、今後も爆発が期待される。写真:産経新聞社

●阪神−巨人(甲子園)
7日(火)青柳晃洋−戸郷翔征
8日(水)秋山拓巳−メルセデス
9日(木)ガルシア−桜井俊貴

 前節、今季初のカードを勝ち越した阪神が12球団で一番最後となる本拠地開幕シリーズで首位の巨人を迎える。ここから15試合を甲子園で戦える利を生かしたい。これまでのビジター転戦は我慢の時だったのだ。開幕カードで3連敗を喫した巨人相手だけに、リベンジしたいところだ。

 不振を囲っていた新外国人のボーアが日曜日の広島戦で満塁弾を放ち、6月27日以降の7試合で打率.360、2本塁打と調子を上げてきている。大山悠輔も含め、好調な打線が巨人の裏ローテをどう攻略できるか。2連勝中の初戦先発・戸郷翔征を打ち崩して勢いに乗りたい。

 巨人は2戦目先発予定のメルセデスが、昨季の阪神戦で2戦2勝、防御率1.80と相性がいい。クローザーのデラロサが登録抹消となり、ブルペン陣に不安を抱えるだけに、なるべく先発は長いイニングを投げたい。
 ●広島−DeNA(マツダスタジアム)
7日(火)森下暢仁−濱口遥大
8日(水)K・ジョンソン−櫻井周斗
9日(木)九里亜蓮−大貫晋一

 4連敗と苦しい広島が2位のDeNAを迎える。昨季はホームで8勝4敗と大きく勝ち越した相手だけに、ここで悪い流れを断ち切りたい。

 初戦先発の森下は6月21日のDeNA戦で7回無失点の好投。ジョンソン、九里もDeNAとの相性はそこそこいい。特にジョンソンは最も苦手としていた筒香嘉智が抜けたことで、やや気が楽になるかもしれない。そんな中でカギになるのはオースティンだろう。開幕3連戦では右ヒジの違和感で先発出場なし。実質的には初顔合わせと言ってもいいこの右の長距離砲を抑えきれるかどうか。

 広島はスコットが登録抹消となり、勝ちパターン継投をどうつないでいくかも注目。先発がしっかり試合を作って、余裕を持った展開で終盤の継投に持ち込みたい。
 ●中日−ヤクルト(ナゴヤドーム)
【予告先発・予想先発】
7日(火)柳裕也−スアレス 
8日(水)山本拓実−イノーア 
9日(木)岡野祐一郎−高橋奎二

 ヤクルト打線は、チームトップの5本塁打を放っている西浦直亨が7日先発の柳に対して昨年9打数5安打と好相性だが、その一方で山田哲人が7月に入って21打数3安打、長打ゼロと精彩を欠く。木曜日は期待の本格派左腕・高橋が今季初先発の予定。不安定な先発投手陣の救世主となれるか。

 中日は同じく柳、山本、岡野がナゴヤドームで先発して3連勝した先週の再現を狙う。広いナゴヤドームの地の利を生かし、大胆さを忘れずに攻めていきたい。打線はビシエド、高橋周平が好調をキープしているが、まだチャンスであと1本が出ない場面が目立つ。一軍昇格したばかりのアリエル・マルティネスに期待したい。
 ●巨人―ヤクルト(ほっともっと神戸)
【予想先発】
10日(金)菅野智之−石川雅規
11日(土)今村信貴−小川泰弘
12日(日)サンチェス−高梨裕稔

 有観客試合の開催初日がほっともっと神戸で開催される。関西の巨人ファンは意外に多いのだが、どんな空気になるのか気になるところ。初戦先発の菅野智之は前回、6月26日のヤクルト戦では6回途中5失点と打ち込まれた。山田には一発を放り込まれている。兵庫県は山田の地元になるが、二人の対決に注目したい。また巨人の2戦目は今村信貴が今季初先発の予定だ。
 ●中日―広島(ナゴヤドーム)
【予想先発】
10日(金)大野雄大−床田寛樹
11日(土)勝野昌慶−大瀬良大地
12日(日)梅津晃大−遠藤淳志

 2週間前にも同じカードがナゴヤドームで行われたが、その際はビジターの広島が2勝1敗と勝ち越した。観客が入る中で、ホームの中日は同じ失敗は許されない。特に初戦先発の大野雄大は気合が入っているはずだ。前回登板では鈴木誠也の2発を含む3本塁打を浴びてKO。調子は上がっているだけにリベンジしたい。同じく打ち込まれた梅津も期するものがあるはずだ。
 ●阪神―DeNA(甲子園)
【予想先発】
10日(金)中田賢一−今永昇太
11日(土)岩貞祐太−ピープルズ
12日(日)西勇輝−平良拳太郎

 初戦先発する今永昇太は、前回の阪神戦(6月26日)で8回を4安打無失点。西勇との投げ合いを制する好投だった。今回は西勇の登板がずれ、エース対決とはならない公算が高い。であれば、エースで必ず初戦を取りたいはず。阪神は2戦目先発予定の岩貞祐太が4日の広島戦で今季初勝利を挙げている。西勇に続く存在として、チームを牽引するピッチングに期待したい。

取材・文●氏原英明(ベースボールジャーナリスト)

【著者プロフィール】
うじはら・ひであき/1977年生まれ。日本のプロ・アマを取材するベースボールジャーナリスト。『スラッガー』をはじめ、数々のウェブ媒体などでも活躍を続ける。近著に『甲子園という病』(新潮社)、『メジャーをかなえた雄星ノート』(文藝春秋社)では監修を務めた。

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