【今週のパ・リーグ展望】高校野球ファン注目! 22日は高橋光成vs小島和哉の「13年甲子園優勝投手対決」が実現?

【今週のパ・リーグ展望】高校野球ファン注目! 22日は高橋光成vs小島和哉の「13年甲子園優勝投手対決」が実現?

ここまで2勝を挙げている高橋だが、防御率は6点台といまひとつ波に乗れていない。写真:産経新聞社

●楽天−オリックス(楽天生命パ−ク)
【予告・予想先発】
21日(火)石橋良太−アルバ−ス
22日(水)弓削隼人−鈴木優
23日(木)涌井秀章−山崎福也
24日(金)則本昂大−榊原翼
25日(土)塩見貴洋−田嶋大樹
26日(日)藤平尚真−山本由伸

 19日の西武戦で鮮やかな逆転勝ちを収めた首位の楽天は前節1勝5敗と大きく負け越したオリックスをホ−ムに迎える。

 両チームは開幕カ−ドでも対戦し、その際は2勝1敗で楽天が勝ち越し。開幕カ−ドの緊張感も手伝ってか、3試合とも終盤までは競ったゲ−ム展開ばかりだった。

 オリックスとしては、先発ローテーションこそ安定してきているとは言え、リリ−フ勝負だと心許ない。一方、楽天のセットアップとクロ−ザ−であるブセニッツと森原康平は、昨季、オリックス打線にほとんど打たれていない。
  言い換えれば、オリックスは試合序盤から主導権を握る展開に持っていかないと厳しい。
 
 楽天打線は、オリックスの初戦先発・アルバースをどう打ち崩すか。昨季は2回の対戦でコテンパンに打ち込んでいるものの、2018年は防御率1点台に封じられている。今季のアルバースは状態がいい。3戦目に山崎福、5戦目に田嶋とサウスポ−が控えているだけに、初戦がカギになりそうだ。

●西武−ロッテ (メットライフ)
【予告・予想先発】
21日(火)今井達也−美馬学
22日(水)高橋光成−小島和哉
23日(木)浜屋将太−岩下大輝
24日(金)ニ−ル−石川歩
25日(土)本田圭佑−種市篤暉
26日(日)榎田大樹−二木康太

 1週間をおいてのリタ−ンマッチ。今度は千葉から所沢に舞台を移しての対決だ。

 まず、初戦がカギになる。カ−ド頭で登場する今井は、前回のロッテ戦で7回を2安打無失点に抑えて勝利投手になったが、先週水曜の楽天戦では4回7四球と大荒れ。今季はここまで与四球率7.77とコントロールが安定していない。一方、ロッテはベテランの美馬学を立てるが、楽天時代から対西武戦は相性が良くない。両軍とも点の取り合いになるかもしれない。
  西武打線は栗山巧、中村剛也のベテランが好調をキ−プ。木村文紀も復調の兆しを見せてきた。上位打線がいまひとつ元気がないだけに、思い切ってベテラン組に頼った打順にするのも手だろう。

 2戦目は高校野球ファンには注目の対戦となる。

 西武先発の高橋光は13年夏の甲子園優勝投手、ロッテが小島だとすれば、彼は同年春の甲子園優勝投手だ。つまり、同じ年度の春夏の優勝投手が投げ合うというわけだ。

 ともに2年生で全国の頂点に立った高橋光と小島だが、翌年にはU−18日本代表でチ−ムメイトにもなっていて仲が良い。
  投手対打者なら、ソフトバンクの東浜巨と楽天の浅村栄斗が同年の覇者同士で何度も対戦があるが、同じ年の春・夏の甲子園優勝投手の対戦というのはなかなかないだろう。季節柄を考えても、注目の対決だ。

●ソフトバンク−日本ハム(PayPayド−ム)
【予告・予想先発】
21日(火)千賀滉大−杉浦稔大
22日(水)和田毅−マルティネス
23日(木)板東湧梧−バ−ヘイゲン
24日(金)東浜巨−有原航平
25日(土)石川柊太−金子弐大
26日(日)二保旭−河野竜生

 前節、敵地でオリックスを5勝1敗と下して波に乗るソフトバンクは下位の日本ハムを叩いて、さらに勢いをつけたい。

 初戦の先発投手の力量差がこの6連戦全体に影響するのか注目したい。
 ソフトバンク・千賀は昨季の日本ハム戦5戦5勝、防御率1.75で、パ・リ−グでは一番相性がいい相手だ。日本ハムの杉浦はソフトバンク戦で4試合に先発して勝敗はついていないが、5回を投げた試合が一つしかなく、防御率は5点台。

 初戦でソフトバンクの勢いがついてしまえば、止められなくなる可能性も十分ある。事実、これまでソフトバンクが負け越したカードは6月23日〜29日の西武戦のみで、初戦を落としたのもこの時だけなのだ。

 日本ハムは好調な西川遥輝、近藤健介と主砲の中田翔を絡めていかに序盤から得点を積み重ねられるかがカギになる。2番の大田泰示が不振でなかなか打線がつながらないが、この展望で何度も書いているように、中田を2番に上げるか、新たなオプションを持った2番打者を起用するかの二択しかないのではないか。
 
取材・文●氏原英明(ベースボールジャーナリスト)

【著者プロフィール】
うじはら・ひであき/1977年生まれ。日本のプロ・アマを取材するベースボールジャーナリスト。『スラッガー』をはじめ、数々のウェブ媒体などでも活躍を続ける。近著に『甲子園という病』(新潮社)、『メジャーをかなえた雄星ノート』(文藝春秋社)では監修を務めた。

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