【広島の開幕1ヵ月診断】“鯉のプリンス”堂林の覚醒は嬉しいサプライズ、崩壊ブルペンの救世主は…?

【広島の開幕1ヵ月診断】“鯉のプリンス”堂林の覚醒は嬉しいサプライズ、崩壊ブルペンの救世主は…?

堂林(右)のブレイクは12球団含めても最大級だった。不安の残るブルペンは塹江(左上)、ケムナ(左下)ら若手リリーフに注目。写真:滝川敏之

6月19日の開幕から早1ヵ月。まだ30試合前後とはいえ、各チームとも長所と短所が徐々に浮き彫りになってきた。「開幕1ヵ月」の戦績を評価しつつ、残りシーズンを展望していこう。

[順位]5位
[勝敗/得失点差]9勝13敗2分/得失点差−1
[評価]がんばりましょう

●プラス要素
・堂林翔太の覚醒                                                            

 開幕からの1ヵ月で最大のサプライズは、11年目にして再び花開きつつある堂林の存在で間違いないだろう。3歳後輩の鈴木誠也に師事して迎えた今季、開幕2戦目で4安打を放つとそこから波に乗り、現在の打率.434は両リーグダントツ1位と打ちまくっている。本来の持ち味だった長打力も発揮しており、すでに4本塁打。右中間に伸びる打球やインサイドの捌きが完全に蘇っているのだ。                    

 加えて守備でも、当初は一塁や外野で出場を続けたが、直近ではかつての正ポジションである三塁での出場が続き、軽快な動きを披露。主砲・鈴木をもしのぐ存在感をフィールドで放っているのは、誰もが認めるところだろう。3番・堂林、4番・鈴木のツインバズーカが、新たな広島打線の核となる日もそう遠くはないはずだ。
 ●マイナス要素
・誤算続きの投手陣                      
                                     
 堂林の驚異的な活躍もあり、得点力は昨年以上のものを見せる中、チームが波に乗りきれないのは投手陣の不振が大きな要因だ。中でも大きいのが、チームホールド数(8)、セーブ数(1)ともに12球団ワーストという数字が物語るように、崩壊の止まらないブルペン陣だろう。

 ここ数年のブルペンを支えたフランスア、中ア翔太、今村猛は、いずれも勤続疲労の色が濃く、本来のパフォーマンスからは程遠い状況が続いている。加えて、新加入のDJ・ジョンソンとスコットも一軍では打ち込まれる投球が続き、頼れる投手がいないのが現状だ。当面は菊池保則、塹江敦哉など好調なリリーフを登用することで急場をしのぐことになりそうだが、彼らはこれまで勝ち試合で投げた経験が少ないだけに、その負担は計り知れず、今後に一抹の不安を残す。

 そのリリーフ陣だけでなく、強みとなるはずだった先発陣にも思わぬ事態が続いている。大瀬良大地と並ぶ先発の柱と期待されたK・ジョンソンは精彩を欠く投球が続き、期待のルーキー・森下暢仁は好投を見せていたが、コンディション不良で二軍降格となった。二軍に控える実績組の野村祐輔やアドゥワ誠も本調子とはいかず、再建策に乏しいのが実情と言わざるを得ない。こちらもしばらく我慢の時が続きそうだ。
 ●今後の展望・キーマン
・「ボールの強さ」を持つ若手リリーフ投手
                            
 今後は、兎にも角にもブルペンを整備することが優勝を目指す上で急務なのは間違いない。そこでキーマンに挙げたいのが、塹江、島内颯太郎、ケムナ誠ら若手リリーバーだ。
いずれの投手も150キロ超の速球を武器にしており、佐々岡真司監督がリリーフ投手に求める「ボールの強さ」を持っている。                    
  中でも塹江はオープン戦からアピールを続け、現在は登板数(10)、ホールド(4)はともにチーム最多。防御率1.86と好投しており、セットアップの立ち位置を確立しつつある。3連覇を支えたブルペン陣が崩壊しつつある中、ニューフェイスである彼らの活躍が、チームの浮沈を左右するはずだ。                            

文●Yuma

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