【今週のパ・リーグ展望】千賀vs山賊打線の対決に注目。首位陥落の楽天は苦手左腕を攻略できるか

【今週のパ・リーグ展望】千賀vs山賊打線の対決に注目。首位陥落の楽天は苦手左腕を攻略できるか

千賀は西武と今季初対決。昨年はホームでの西武戦で3回9失点と大炎上したこともあった。写真:徳原隆元

●ソフトバンク−西武(PayPayドーム)
【予告・予想先発】
28日(火)千賀滉大−今井達也
29日(水)和田毅−松本航
30日(木)板東湧梧−與座海人
31日(金)東浜巨−ニ−ル
1日(土)石川柊太−本田圭佑
2日(日)二保旭−高橋光成

 首位ソフトバンクと1ゲ−ム差の3位につける西武の対決。前回(6月23〜29日)の6連戦でソフトバンクは2勝4敗と負け越しただけに、ホ−ムでやり返したい。

 初戦の千賀と今井の投げ合いは楽しみだ。球界屈指のエ−ス千賀に、期待の今井がどこまで粘れるか。シリーズ全体を占う意味でも、初戦は大きな意味を持ってくる。ソフトバンクはロングリリーフで結果を残し、プロ初先発に抜擢される板東に注目。伝家の宝刀フォークが“山賊打線”にどこまで通用するか。

 ソフトバンクの工藤公康監督がどんな打線を組んでくるのかも気になる。西武は左投手の枚数が少ないだけに、思い切って左打者を固めたラインナップを組んでくるかもしれない。デスパイネやグラシアルの復帰を含めて見どころになるだろう。

 西武は栗山巧、中村剛也のベテランが元気だが、打線全体としてはまだ本調子ではない。元本塁打王のメヒアが満を持してファームから昇格。起爆剤となれるか。
 ●ロッテ−楽天(ZOZOマリン)
【予告・予想先発】
28日(火)美馬学−石橋良太
29日(水)小島和哉−涌井秀章
30日(木)岩下大輝−弓削隼人
31日(金)石川歩−則本昂大
1日(土)種市篤暉−塩見貴洋
2日(日)中村稔弥−松井裕樹

 4週続けて勝ち越しがないロッテと首位から陥落した楽天。どちらも巻き返したいところだ。

 キ−ポイントとなるのはサウスポーだ。楽天は前節の対オリックス6連戦でも左腕に苦しんだ。左投手が先発した3試合は2敗1分け。また、中継ぎ左腕の2人(齋藤綱記、山田修義)から1点も奪えなかった。今節も、ロッテがうまくサウスポーを起用できるかが試合展開を左右しそうだ。

 先発では、2戦目に登板予定の小島が、前回登板の西武戦で7回途中1失点の好投。6戦目先発予定の中村稔も5回1失点とゲームを作った。中継ぎには松永昴大、山本大貴、チェン・グァンユウが控えているだけにうまく起用したい。
  打線に目を移すと、楽天は右打者の浅村栄斗、ロメロのバットが湿って苦しんだ。この2人にブラッシュ、さらには19日の西武戦で平良海馬から満塁弾を放ち、その後も好調な内田靖人に期待したい。投手陣は、先発はそれなりにゲ−ムを作るが、前節は勝ち継投のブルペン陣が打ち込まれた。今節は巻き返したい。

 一方、ロッテ打線は福田秀平が復帰するのと入れ替わるようにして荻野貴司が故障離脱。安田尚憲は4番に座ってからの6試合で23打数8安打、打率.348ながら長打は二塁打1本。そろそろ大きい当たりにも期待したい。

●日本ハム−オリックス(札幌ド−ム)
【予告・予想先発】
28日(火)上沢直之−アルバ−ス
29日(水)マルティネス−鈴木優
30日(木)バーヘイゲン−山崎福也
31日(金)有原航平−榊原翼
1日(土)加藤貴之−田嶋大樹


 2カ−ド連続して勝率5割で乗りきるなど粘りを見せている日本ハムが、前節で楽天相手に5勝1敗と勢いのあるオリックスを迎える。前回の対戦では1勝4敗1分けと圧倒されただけに、取り返したいところだ。
  日本ハムにとって明るい材料は、それまでカ−ド頭の火曜で未勝利が続いていたのが、前節でようやく勝利したこと。また、杉浦が前節のソフトバンク戦で快投を見せたこともポジティブな要素だろう。今節は上沢で頭を取り、調子を上げてきた助っ人2投手で流れを作ってエ−スの有原につなげたい。

 オリックスは左投手の活躍で5勝1敗と大きく勝ち越した前節の流れを持続したい。日本ハム打線も上位に左打者を擁するだけに、形を作らせないようにして主砲の中田翔と勝負したい。

 打線は吉田正尚が好調をキープし、ジョ−ンズが一仕事を果たせるようになってきた。交替のタイミングが早い西村徳文監督の采配がやや気がかりだが、チーム全体で勝ちきる空気が出てきているのが今の強みと言える。

取材・文●氏原英明(ベースボールジャーナリスト)

【著者プロフィール】
うじはら・ひであき/1977年生まれ。日本のプロ・アマを取材するベースボールジャーナリスト。『スラッガー』をはじめ、数々のウェブ媒体などでも活躍を続ける。近著に『甲子園という病』(新潮社)、『メジャーをかなえた雄星ノート』(文藝春秋社)では監修を務めた。

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