【今週のパ・リーグ展望】涌井と和田の「元最多勝投手対決」は必見! オリックスは6連戦6連敗の悪夢を払拭できるか

【今週のパ・リーグ展望】涌井と和田の「元最多勝投手対決」は必見! オリックスは6連戦6連敗の悪夢を払拭できるか

ハーラートップの5勝を挙げている涌井。和田との最多勝投手対決に注目だ。写真:産経新聞社

●楽天−ソフトバンク(楽天生命)
【予告・予想先発】
4日(火)弓削隼人−千賀滉大
5日(水)涌井秀章−和田毅
6日(木)藤平尚真−二保旭
7日(金)則本昂大−東浜巨
8日(土)塩見貴洋−石川柊太
9日(日)福井優也−板東湧梧

 首位攻防の6連戦。2位の楽天がホームでソフトバンクを迎え撃つ。が、ここで勢いを止めておかかないと独走を許してしまうかもしれない。前回(7月7日〜12日)の対戦ではソフトバンクが4勝2敗と勝ち越したが、楽天は今回こそ勝ち越したい。

 注目は2戦目の涌井vs和田の元最多勝投手対決。今やベテランとなった2人だが、涌井は今季6戦5勝、和田は6戦3勝と、どちらも好調を維持している。もっとも、涌井は前回のソフトバンク戦(7月8日)で勝ち投手にはなったとはいえ5回6失点。今回は内容の伴う勝ちにしたい。
  ソフトバンクは勝利の形がパターン化してきている。エースの千賀、週末に投げる石川が存在感を発揮し、和田、東浜はしっかりゲームを作る。高橋礼、モイネロ、森唯斗らを擁するブルペンも強力で、7月の救援防御率が驚異の1点台(1.94)と抜群の安定感を誇っている。対照的に、楽天はクローザーを任されていた森原康平が相次ぐ炎上で登録抹消。リリーフに負けがついた試合が7月だけで6回もあった。試合終盤の攻防も勝敗を左右しそうだ。

●日本ハムー西武(札幌ドーム)
【予告・予想先発】
4日(火)上沢直之−高橋光成
5日(水)マルティネス−今井達也
6日(木)杉浦稔大−輿座海人
7日(金)有原航平−ニール
8日(土)バーヘイゲン−本田
9日(日)河野−十亀

 前節でオリックスに4勝1敗と勝ち越し、借金を2まで減らした日本ハムが4位の西武をホームに迎える。0.5ゲーム差で追う相手だけに、一気に引きずり下ろして上位進出を狙いたい。

 前節は4勝のうち3勝を先発投手陣が挙げたのが何より大きい。成果の出ないショートスタートをようやく諦めたのが功を奏した。日本ハムとは対照的に、西武は前節でソフトバンクに1勝4敗と負け越し。かなり悪い流れにハマっている。投打ともに左右のバランスを欠いているので、対戦相手につけ込まれている印象だ。 そんな中、初戦先発の高橋光がキーマンになる。前回登板後に登録抹消。心身ともにリフレッシュしてマウンドに立つ。チームの悪い流れを止める快投を見せてほしい。一方、今井達也には中継ぎに配置転換する案が出ている。彼の将来性を考えれば、先発から外すなら二軍再調整の方がいい。一軍に置くなら先発で使うべきだ。

 打線は源田壮亮を2番から下位に落として、打順を1人ずつ上げる荒療治に出たが、それほど効果はなかった。木村文紀をスタメンで使わない場合、3〜5番が右打者、6〜9番に左打者が固まってしまう点もデメリットが大きい。いかにして打線の偏りをなくすか、ベンチも悩みどころだろう。

●オリックス−ロッテ(京セラドーム)
【予告・予想先発】
4日(火)山本由伸−美馬学
5日(水)鈴木優−小島和哉
6日(木)山崎福也−岩下大輝
7日(金)榊原翼−石川歩
8日(土)田嶋大樹−二木康太
9日(日)アルバース−中村稔弥
  前回の対戦(6月23日〜28日)では、ロッテが史上初の同一カード6連戦6連勝を記録して話題になった。やられた側のオリックスとしては、ホームでの6連戦でリベンジしたいはずだが、チーム状態は良くない。

 何と言っても重要なのは、先陣を切る山本由。2日の日曜日に試合がなかったことで、火曜のカード頭を任される。打者を圧倒するピッチングでいい流れを作りたい。2〜4戦目の鈴木優、山崎福、榊原はいずれも前回登板で5回持たずに降板している。そもそもこの3人は、前回のロッテ戦で開幕ローテーションが崩壊したことを受けて抜擢された投手たち。一軍に残るために大事な登板となる。

 ロッテは先週の楽天戦を3勝3敗で乗り切ったが、勝ち越しを作れないシリーズが続いている。エース格の種市篤暉が離脱したのは痛いが、不振で二軍落ちしている二木の復活に期待がかかる。一方の打線は、前節で数試合、中村奨吾を2番起用した。荻野貴司が不在の中、右打者を上位に入れておきたいのだろう。1番を任されることが多い福田秀平が打率.122と大不振。テーブルセッターをいかに機能させるかが重要になりそうだ。

取材・文●氏原英明(ベースボールジャーナリスト)

【著者プロフィール】
うじはら・ひであき/1977年生まれ。日本のプロ・アマを取材するベースボールジャーナリスト。『スラッガー』をはじめ、数々のウェブ媒体などでも活躍を続ける。近著に『甲子園という病』(新潮社)、『メジャーをかなえた雄星ノート』(文藝春秋社)では監修を務めた。

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