蘇る“夏“の記憶!甲子園を制した現役選手でベストメンバーを組んでみた

蘇る“夏“の記憶!甲子園を制した現役選手でベストメンバーを組んでみた

12年に大阪桐蔭を春夏連覇に導いた藤浪(右)と森(左)の黄金バッテリー。ともにタイトルを獲得するなどプロでも活躍している。写真:産経新聞社

夏の高校野球選手権大会には、予選も含めて実に4000校以上が出場するが、頂点に立てるのはたった一校だけ。熱戦を勝ち抜き、深紅の優勝旗を手にすることは高校球児にとって最高の栄誉だ。今回は夏の甲子園で栄冠をつかみ取った経験のある現役選手でオールスターチームを組んでみた。
※投手4人+各ポジション1人ずつを選出(ポジションはプロでのもの)。

投手 松坂大輔(西武) 横浜高/1998年
投手 田中将大(ヤンキース) 駒大苫小牧高/2005年
投手 斎藤祐樹(日本ハム) 早稲田実業高/2006年
投手 藤浪晋太郎(阪神) 大阪桐蔭高/2012年

捕手 森友哉(西武) 大阪桐蔭高/2012年
一塁 堂林翔太(広島) 中京大中京高/2009年
二塁 浅村栄斗(楽天) 大阪桐蔭高/2008年
三塁 横尾俊建(日本ハム) 日大三高/2011年
遊撃 大城滉二(オリックス) 興南高/2010年
左翼 藤原恭大(ロッテ) 大阪桐蔭高/2018年
中堅 高山俊(阪神) 日大三高/2011年
右翼 根尾昂(中日) 大阪桐蔭高/2018年
  格から言えば、やはりエースは“平成の怪物”松坂だろう。特に98年夏はPL学園との延長17回の死闘をはじめとして、いくつもの伝説を作った。田中が全国制覇したのは2年の時で、決勝では9回最後の1球で2年生史上初の150キロを計時する怪物ぶりを見せつけている。12年に大阪桐蔭の春夏連覇に貢献した藤浪も、この年の夏は準決勝、決勝と2日連続で2安打完封勝利の離れ業を演じている。プロでの実績は3人に劣るが、甲子園を席巻した度合いでいえば、“ハンカチ王子”と呼ばれた斎藤も負けてはいない。

 正捕手は森。大阪桐蔭では藤浪の1学年下で、ともに12年の春夏連覇を成し遂げた。特に12年夏は主に5番を打ち、打率.400、2本塁打を放つなど、当時から強打の捕手として鳴らしていた。大阪桐蔭の先輩である浅村は、高校時代は遊撃手。08年夏の大会では打率.551を記録した猛打だけでなく、守備でも好プレーを連発し、まさに野球センスの塊だった。
  一塁には、現在セ・リーグの首位打者を争う堂林を選出。優勝した09年の甲子園ではエースで4番として5割越えの打率を残すなど、高い打撃センスは高校時代から健在だった。日本文理との決勝では、10対5でリードした9回に4失点と猛攻を浴びて降板。リリーフした投手がかろうじて抑えて優勝したものの、お立ち台で悔し涙を流すシーンが印象的だった。

 三塁の横尾は、今ではフルスウィングが持ち味の大砲として知られるが、高校時代の甲子園では1本もホームランを打っていない。その代わり、11年夏に24打数15安打、打率.625。チームの全得点61点のうち、およそ5分の1にあたる12打点を一人で挙げた。ショートの大城は、2年生で興南の10年春夏連覇に貢献。守備の上手さは当時から知られていて、この年は春夏通じて失策わずか1つだった。

 外野両翼はいずれも、18年に2度目の春夏連覇を達成した大阪桐蔭のメンバーを選出。藤原は俊足も備えた4番打者として、根尾は投手・遊撃手・外野手の“三刀流”をこなす万能選手として、それぞれチームを牽引した。センターは日大三で横尾と同期だった高山。のちに明治大で六大学通算最多の131安打を記録するが、全方向に打ち分けるセンスは高校時代からのもので、3年時には春・夏ともに5割を越える打率を残している。
  惜しくも選外となったが、現在ヤクルトでリリーバーとして活躍する近藤一樹も、01年の日大三高優勝メンバー。小笠原慎之介(中日)は東海大相模が15年夏に頂点に立った時のエース。仙台育英との決勝戦では9回に決勝アーチを放った。現在、ともに西武で活躍する高橋光成と今井達也も甲子園優勝投手。高橋は12年夏に2年生エースとして前橋育英を初出場初優勝、今井は16年夏に名門・作新学院を54年ぶりの頂点に導いた。

 野手では、磯村嘉孝(広島)が中京大中京で堂林とバッテリーを組んで全国制覇を経験。野村祐希(日本ハム)は17年に2年生ながら4番打者を務め、花咲徳栄の優勝に貢献。豪快なバッティングフォームから、こともなげに大きな当たりを飛ばしていたのが印象的だった。

構成●SLUGGER編集部

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