遠征中に外出して会食…プリーサックとクレビンジャーの身勝手な行動に同僚が激怒! 「2人はチームに嘘をついた」

遠征中に外出して会食…プリーサックとクレビンジャーの身勝手な行動に同僚が激怒! 「2人はチームに嘘をついた」

プリーサック(左)、クレビンジャー(右)とも好調だったが、軽率な行動で仲間からの信頼を失ってしまった。(C)Getty Images

8月8日、ザック・プリーサック(インディアンス)はホワイトソックス戦で6イニングを無失点に抑え、シーズン初勝利を挙げた。その翌日、プリーサックはチームを離れ、車で5時間かけてシカゴからクリーブランドの自宅へ戻った。

 自らの意思でそうしたのではない。8日の試合が終わってホテルに戻ったプリーサックは、街に出て友人と食事をした。これは、MLBが定める新型コロナウイルス感染防止のプロトコル(手順)に明らかに違反した行為。インディアンスはこれを受け、プリーサックを自宅へ“強制送還”したのだ。この一件を最初に報じたウェブメディア『ジ・アスレティック』によると、球団は匿名の通報でプリーサックの外出を知ったという。

 プリーサックの故郷はシカゴから車で1時間の距離にあることから、当初は地元の友人と祝杯を挙げたのではないかと思われていた。だが、地元の友人がいたかどうかはともかく、そこにはチームメイトもいた。インディアンスは同じく先発投手のマイク・クレビンジャーがプリーサックと一緒に外出したとして、11日の登板を回避させ出場制限リストに入れた。
  クレビンジャーの場合はある意味ではより悪質だった。プリーサックの件を受けて球団が開いたチームミーティングにはクレビンジャーも同席していたが、そこでは彼は何も語らず、外出が発覚したのはチームメイトと飛行機に乗ってクリーブランドへ戻ってからのことだった。

 マーリンズやカーディナルスで集団感染が発覚し、シーズンの日程を消化できるかどうかが危ぶまれている状況で、2人の行動が軽率だったことは言うまでもない。また、インディアンスには、昨年途中に白血病と診断されたカルロス・カラスコもいる。彼は新型コロナに感染した際に重症化の可能性が高い“ハイリスク”選手に分類されており、プリーサックとクレビンジャーはカラスコの生命を危険に晒す可能性もあった。

 2人の身勝手な行動に、チームメイトも失を露わにしている。11日のカブス戦でクレビンジャーの代わりに先発マウンドに立ったアダム・プルッコは「2人はチームに嘘をついた」と激怒。遊撃手のフランシスコ・リンドーアは「今こそ無私無欲であるべきだ」と訴えている。

 成績自体は好調だったプリーサックもクレビンジャー。失った信頼を今後、どのように取り戻していくだろうか。

文●宇根夏樹

【著者プロフィール】
うね・なつき/1968年生まれ。三重県出身。『スラッガー』元編集長。現在はフリーライターとして『スラッガー』やYahoo! 個人ニュースなどに寄稿。著書に『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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