日本人メジャーリーガー9人の“開幕1ヵ月”を診断!ダルビッシュ&前田が好成績でシーズン折り返し、野手勢は…

日本人メジャーリーガー9人の“開幕1ヵ月”を診断!ダルビッシュ&前田が好成績でシーズン折り返し、野手勢は…

左からダルビッシュ、秋山、田中、筒香。日本人メジャーリーガー9人それぞれの“開幕1ヵ月”を診断する。(C)Getty Images

7月23日(日本時間24日)にメジャーリーグが開幕を迎え、早1ヵ月が経過する。今シーズンの前半を折り返したこのタイミングで、日本人選手9人ぞれぞれの“開幕1ヵ月”を診断しつつ、残りシーズンを展望していく。※成績は現地8月22日時点。

〈ナ・リーグ〉
●ダルビッシュ有(シカゴ・カブス)
試合:5 勝利-敗戦:4-1 防御率:1.80 投球回:30.0 
K/9:10.20 BB/9:1.50 FIP:2.04 bWAR:1.2
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 昨季後半戦の輝きは本物だった。サイ・ヤング賞有力候補として開幕すると、緒戦こそ4回3失点で黒星を喫するも、その後は4試合連続QSを続け、カーディナルス戦でメジャー最多タイの4連勝をマーク。防御率1.80はメジャー7位、K/BB6.80が8位と内容も良く、奪三振王を獲得して投票2位に入った2013年を上回り、サイ・ヤング賞を手にする可能性も十分だ。

●秋山翔吾(シンシナティ・レッズ)
試合:22 打数:65 打率:.215 本塁打:0 
出塁率:.301 OPS:.578 盗塁:1 bWAR:-0.1
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 プロ野球シーズン最多安打記録を誇る稀代のヒットメーカーだが、その巧打ぶりが鳴りを潜めている。デビュー戦で代打起用に応えてタイムリーこそ放つも、18試合に先発出場してマルチ安打は1回だけで、打率も.215。8月13日のパイレーツ戦でフェンスにぶつかりながら長打コースの打球をもぎ取った美技がハイライトだ。
 〈ア・リーグ〉
●田中将大(ニューヨーク・ヤンキース)
試合:4 勝利-敗戦:0-1 防御率:4.60 投球回:15.2 
K/9:7.47 BB/9:1.72 FIP:4.58 bWAR:0.0
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 FAイヤーの今季は、サマーキャンプ初日の打撃練習でライナーが頭部に直撃するアクシデントに見舞われた。2登板目のレイズ戦では5回1安打無失点とさすがの投球を見せたが、まだまだ試運転中で本調子ではない。今季は高めに4シームを投げ込むスタイルを採用しており、残り1ヵ月でその真価を証明できるか注目される。

●筒香嘉智(タンパベイ・レイズ)
試合:22 打数:68 打率:.176 本塁打:3
出塁率:.278 OPS:.617 盗塁:0 bWAR:-0.2
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 開幕戦で、昨年に最優秀防御率を獲得したリュ・ヒョンジンから一発を放つ衝撃デビューを飾った“ハマの大砲”。低BABIPもあって全体の成績は上がってきていないものの、四球率11.4%、ハードヒット率などは優秀な数字を残しており、今後の成績向上が見込めそう。不安視された三塁&レフト守備も破綻なくこなしているのも救いだ。
 ●山口俊(トロント・ブルージェイズ)
試合:7 勝利-敗戦:0-2 防御率:5.19 投球回:8.2
K/9:12.46 BB/9:6.23 FIP:2.46 bWAR:0.0
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 デビューから2試合連続タイブレークで起用されると、大炎上を繰り返して「Shun Yamaguchi」がカナダのTwitterトレンド1位になる最悪のスタートに。しかし8月以降の5登板(7.2回)は3安打1失点で防御率1.17、奪三振率11.74と完全復調。敗戦処理から勝利の方程式へと序列も上がっている。

●前田健太(ミネソタ・ツインズ)
試合:5 勝利-敗戦:3-0 防御率:2.27 投球回:31.2
K/9:9.38 BB/9:1.71 FIP:2.46 bWAR:0.9
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 ドジャースから移籍した今季はチェンジアップ&スライダーを多投するスタイルに変更すると、これが大正解。8月1日のインディアンス戦は6回1安打無失点、18日のブルワーズ戦は球団新記録8者連続奪三振、8回終了までノーヒッターの圧巻のピッチングを披露した。もっとも、この試合を含めて2回も、後続のリリーフに勝ちを消されたのが悔やまれる。
 ●大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)
〈打者〉

試合:20 打数:79 打率:.165 本塁打:4
出塁率:.241 OPS:.608 盗塁:2 bWAR:-0.3
〈投手〉
試合:2 勝利-敗戦:0-1 防御率:37.80 投球回:1.2
K/9:16.20 BB/9:43.20 FIP:13.96 bWAR:-0.4
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 日本のみならずアメリカでも二刀流復帰が注目された中、投打ともに精彩を欠いている。693日ぶりのマウンドでは1死も取れずに5失点、次の登板後に右屈曲回内筋群の損傷が発覚して今季のピッチングは終了。打撃でも8月8日から3試合連続マルチ安打と復調気配を見せていたが、その後は日本を通じても自己ワーストとなる20打席連続無安打と苦しんだ。また、ゴロ打球を量産しており、打率.165はDH全22選手中ワースト、OPS.608はワースト3位に沈んでいる。

●菊池雄星(シアトル・マリナーズ)
試合:4 勝利-敗戦:0-2 防御率:6.30 投球回:20.0 
K/9:9.45 BB/9:4.50 FIP:2.56 bWAR:-0.1
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 オフに大幅なフォーム改造に挑むと、4シームは昨季の92.5マイル→95.1マイル、新球種カッターもメジャー3位の92.4マイルと高速化に成功した。しかし、制球難が祟って4登板で勝ち星ゼロ、防御率6.30とまだ結果が出ていない。もっとも、投球の内容を評価するFIPは2.56、打球の質から算出されるxERAも2点台と優秀な数字が出ており、今後の復活は十分可能なはず。

●平野佳寿(シアトル・マリナーズ)
試合:1 勝利-敗戦:0-0 防御率:0.00 投球回:1.0 
K/9:18.00 BB/9:0.00 FIP:-0.84 bWAR:0.0
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 開幕直前に新型コロナウイルス感染が発覚したため、負傷者リストに入って1ヵ月を過ごした。「どう対応したらいいか、僕も分からなかった」と不安の気持ちで過ごしていたが、幸い回復して戦列に復帰。22日に今季初登板を飾り、1回を無失点に抑えた。

構成●THE DIGEST編集部

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