【今週のパ・リーグ展望】週末はソフトバンク×ロッテの首位攻防戦。ペナントを左右する戦いになるか

【今週のパ・リーグ展望】週末はソフトバンク×ロッテの首位攻防戦。ペナントを左右する戦いになるか

主砲・柳田の活躍もあって快調に首位を走るソフトバンク。このまま独走態勢を築くことになるだろうか。写真:徳原隆元

●オリックス−ソフトバンク(京セラドーム)
【予告・予想先発】
1日(火)山本由伸−千賀滉大
2日(水)田嶋大樹−和田毅
3日(木)山岡泰輔−笠谷俊介

 8連勝中のソフトバンクが敵地に乗り込んで対戦成績13勝2敗と圧倒しているオリックスと対決する。首位固めへ向け、ここから一気にアクセルを踏みたいところだろう。

 初戦は先週と同じくスーパーエース対決。前回は山本が6回2失点、千賀は7回無失点で勝利投手になった。内容的にも完全に千賀の勝ちだった。それだけに今回は山本のリベンジマッチと位置付けられるだろう。前回、ソフトバンクは1番に中村晃を置き、柳田悠岐、グラシアル、栗原陵矢という並びにした。山本に対して、好打者を上位に並べたのは正解だった。今回はどんな打順を組んでくるだろうか。

 2戦目は和田、3戦目は笠谷が予想されるが、ソフトバンクにとって大きいのはブルペンの充実だ。クローザー・森唯斗から逆算ができるのももちろんだが、松本裕樹、高橋礼、板東湧梧ら人材が豊富で、先発が崩れても立て直すことができる。
  一方、監督が交代してもそれほど成績が上がってこないオリックスだが、山本、田嶋、山岡の先発陣では何とか対等に渡り合いたい。いかに、相手投手陣を打ち崩すかがカギになる。千賀、和田に4割強のアベレージを残している吉田正尚に多くの打席を回したい。ジョーンズは逆にソフトバンク戦で打率.170と相性が悪いが、8月30日のロッテ戦で3点本塁打を放っており、その勢いに乗っていきたい。

●ロッテ−西武(ZOZOマリン)
【予告・予想先発】
1日(火)大嶺祐太−高橋光成
2日(水)小島和哉−内海哲也
3日(木)岩下大輝−浜屋将太

 首位ソフトバンクに3ゲーム差の2位につけるロッテは、週末のソフトバンク戦を前に弾みをつけたい。西武にはここまで4勝7敗と負け越しているだけに、苦手意識を払拭したいところでもある。

 そんな状況で、初戦の先発にはトミー・ジョン手術から復帰する大嶺祐太を立ててきた。本来、火曜日先発の美馬学が西武との相性が良くないため、次節のソフトバンク戦に回す可能性が高い。
  大嶺は故障を乗り超えての復帰登板にさまざまな思いが去来することだろう。ひとまず、自分のピッチングをしっかり見せつけたいところだ。2戦目の小島は、投げるたびに安定感を増している。前回登板では楽天打線を7回0封。風格も出てきている。

 一方の西武は、移籍後初白星を目指す内海が今季2度目の先発。3戦目はファームで好投しているルーキーの浜屋が抜擢されそうだ。打線はまだ本調子とは言えないが、スバンジェンバーグの状態が上がってきているのをどう見るか。懸案の1、2番の組み方が今回もカギになりそうだ。
 
●日本ハム−楽天(札幌ドーム)
【予告・予想先発】
1日(火)上沢直之−辛島航
2日(水)杉浦稔大−涌井秀章
3日(木)加藤貴之−松井裕樹

 4位の日本ハムは4連勝の後で4連敗。上位戦線にふみとどまるためにも、ホームで3位・楽天と戦うこの3連戦は負けられない。
 
 初戦先発の上沢は前回登板で粘りのピッチングを見せた。調子に上下動があっても、ゲームをまとめる能力はチーム随一。2戦目の杉浦も安定していて心配はない。問題は3戦目だ。ショートスタートで加藤の先発と見るが、救援ばかりではあるが今季、楽天戦で無失点の村田透とセットでゲームを作っていきたい。
  打線は、近藤健介が30日の試合で怪我から復帰。それまで3番を務めていた西川遥輝をそのままにして、主砲の中田翔を挟んで5番に近藤を置く形にしていた。大田泰示、渡邊諒の1、2番が好調をキープしており、打線には期待できそうだ。

 一方、楽天は3カード連続で負け越し中。リーグ随一の得点力を誇る打線は、鈴木大地が月間球団最多安打記録を樹立するなど活躍しているものの、最近は相手投手に封じ込まれる試合も増えてきた。それだけに先発投手の役割も重要になる。初戦はファームでの先発調整を経て上がってくる辛島、2戦目は前回登板で今季初めて土がついた涌井。そして3戦目は先週、ようやく今季初白星を挙げた松井が投げる。後半戦のキーマンでもある松井の投球は要注目だ。

●ソフトバンク−ロッテ(PayPayドーム)
【予告・予想先発】
4日(金)武田翔太−石川歩
5日(土)ムーア−美馬学
6日(日)石川柊太−二木康太

 ペナントを左右する大事な3連戦になりそうだ。

 ソフトバンクは、前節で今季初登板を初勝利で飾った武田が初戦マウンドに立つだろう。同じく復帰登板で来日初勝利を挙げたムーア、6連勝中の石川が続く。打線では、美馬に強い栗原がキーマンになるだろう。
  一方のロッテも、ソフトバンクに強い美馬の登板を火曜日から移動させて勝負に出る。もちろん狙うは3連勝だ。打線はソフトバンク戦で打率.424の中村奨吾、そして左投手先発時に起用される清田育宏らがポイントになりそうだ。ブルペンにも多士済々の顔ぶれが揃うソフトバンクを相手に総力戦で勝ちきりたい。

●楽天−オリックス(楽天生命)
【予告・予想先発】
4日(金)則本昂大−山崎福也
5日(土)塩見貴洋−張奕
6日(日)福井優也−増井浩俊

 オリックスが唯一勝ち越している相手がこの楽天(5勝3敗)。8月は1試合も対戦がなかったが、久々の対決でどういう戦いになるか注目したい。

 楽天とすれば、最下位オリックス相手に今回も取りこぼすようなことはあってはならない。初戦の先発予定の則本昂は2連勝中。一時の不調は脱したかに見える。塩見も前回のオリックス戦(7月25日)で6回1失点と好投している。リーグ随一の得点力を誇る打線も、オリックス戦では9試合で打率.219、31得点と相性が悪いが、そろそろ攻略したいところだろう。
  オリックスはカード頭を任される山崎は、前回登板は6回5失点で負け投手。しかし、点を取られてから粘りの投球を見せた。あの粘りが今節にはつながるか。30日に先発したアルバースが登録抹消となり、6日の先発が誰になるかは不透明だが、先発再転向の増井の登板があるかもしれない。

●日本ハム−西武(札幌ドーム)
【予告・予想先発】
4日(金)北浦竜次−ニール
5日(土)有原航平−ノリン
6日(日)バーヘイゲン−松本航

 日本ハムが9勝3敗と圧倒している西武を迎え撃つが、初戦の先発投手が読めない。前回は金子弐大が先発したが、初回5失点炎上でオープナーに失敗した。ファームで好調の若い北浦や吉田輝星など若い力に託す可能性も大いにありそうだ。2戦目の有原は前回登板こそ土がついたが、ここ3試合連続で7イニングを投げ切る好投を見せている。

 一方の西武は、チーム39盗塁のうち13盗塁をこの日本ハム戦で稼いでいる。打線に過去2年ほどの破壊力がないだけに、外崎修汰、源田壮亮、金子侑司らの足を生かして点をもぎ取っていきたい。また、3戦目予定の松本は8月に4先発で未勝利ながら防御率1.59と好投。開幕当初の不振から脱却した。広い札幌ドームを生かしたピッチングで2勝目を挙げられるか。

取材・文●氏原英明(ベースボールジャーナリスト)

【著者プロフィール】
うじはら・ひであき/1977年生まれ。日本のプロ・アマを取材するベースボールジャーナリスト。『スラッガー』をはじめ、数々のウェブ媒体などでも活躍を続ける。近著に『甲子園という病』(新潮社)、『メジャーをかなえた雄星ノート』(文藝春秋社)では監修を務めた。

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