【今週のパ・リーグ展望】注目は週末のソフトバンク×ロッテの首位攻防戦。前回はロッテが3タテしたが今回は?

【今週のパ・リーグ展望】注目は週末のソフトバンク×ロッテの首位攻防戦。前回はロッテが3タテしたが今回は?

二木(左)は前回のソフトバンク戦でも好投。本拠地ZOZOマリンで首位奪取を狙う。写真:産経新聞社

●ソフトバンク−オリックス(PayPayド−ム)
【予告・予想先発】
22日(火)千賀滉大−山本由伸
23日(水)和田毅−田嶋大樹
24日(木)東浜巨−増井浩俊

 9月15日からの1週間は最下位のオリックス(4勝2敗)、2位ロッテ(2勝4敗)以外の4チ−ムが3勝3敗の五分で終えた。どのチ−ムも勢いが持続しない正念場を迎えている。その中で、首位のソフトバンクは最下位オリックスをホームに迎えての3連戦。13勝2敗1分けと大きく勝ち越している相手だけに取りこぼさずにいきたいが、オリックス先発陣も好調なだけに侮れない。

 初戦は今季4度目のマッチアップとなる千賀と山本の対決。千賀が3勝1敗とリ−ドしてはいるが、山本も徐々に調子を上げ、現在、防御率リーグ1位。一つのコントロ−ルミスも許されないような投げ合いになるのではないか。2戦目の和田対田島も、実は今季4度目の対決。前回登板でプロ初完封を挙げた田島は自信をつかんでいる。

 オリックスは、育成上がりの大下誠一郎がデビュ−即本塁打を放ち、チ−ムを活気づけている。太田椋、宜保翔も一軍に上がってさっそく結果を残し、勢いがある。千賀、和田、東浜の強力投手陣にどう立ち向かうか注目したい。
 ●楽天−ロッテ(楽天生命パ−ク)
【予告・予想先発】
22日(火)辛島航−石川歩
23日(水)涌井秀章−小島和哉
24日(木)松井裕樹−岩下大輝

 2位争いを繰り広げる両チームだが、直接対決は楽天が9勝6敗でリ−ド。このままの優勢な状況で戦い抜きたいだろう。

 楽天の初戦先発・辛島はローテーションに復帰して4戦目になるが、まだ勝ち星はない。ピリッとしたピッチングで初戦を飾りたい。涌井は8連勝の後に3連敗だが、先週のオリックス戦は6回1失点と内容は悪くなかった。打線は4番の浅村栄斗に少し元気がない。ヒットは出ているものの、長打が減っているのが気がかりだ。右打者が打たないと打線が回らない編成だけに、何とか主砲の一打に期待したい。

 ロッテはらしくない試合が続いていたが、20日の日本ハム戦で鮮やかな逆転勝ち。カギを握るのは右打者だ。荻野貴司、レア−ドが離脱以後、左打者に頼ってきたが、今回は相手先発がサウスポ−2人。井上晴哉は9月まだ本塁打ゼロと不調だが、楽天戦に強いだけに期待感がある。
 ●西武−日本ハム(メットライフ)
【予告・予想先発】
22日(火)高橋光成−上沢直之
23日(水)浜屋将太−バ−ヘイゲン
24日(木)榎田大樹−上原健太

 4位の日本ハムと5位の西武との対決。両チームの差はわずか1勝で、どちらもAクラス浮上の可能性を残している。西武は1979年の所沢移転後通算3000勝まであと1勝に迫っており、本拠地で節目の数字に到達したいはずだ。

 西武の初戦先発は好調の高橋光。5試合連続でQSを記録しており、先週のロッテ戦は序盤に3失点したが、そこから粘って7回まで投げ切った。前回の日本ハム戦(8月25日)は6回3失点で負け投手。低めのフォ−クをことごとく見極められていたが、どう修正してくるか楽しみだ。打線は1番・外崎修汰、2番・源田壮亮にしてからうまく回るようになってきた。特に源田の調子が上がってきたのが大きい。怪我で戦列を離れていた中村剛也、木村文紀が間もなく復帰してくるだろう。

 日本ハムは20日のロッテ戦で逆転負けを喫して同一カード3連勝を逃したが、状態は悪くない。初戦の先発・上沢は、前回登板のソフトバンク戦で千賀に投げ勝った。ただ、133球を投げたことが今回の登板にどれほど影響するかが気になる。バ−ヘイゲンは中8日開けての登板。こちらも前回の登板で8回1安打無失点の快投を見せるなど好調をキープしている。
 ●ロッテ−ソフトバンク(ZOZOマリン)
【予想先発】
25日(金)二木康太−ム−ア
26日(土)中村稔弥−笠谷俊介
27日(日)美馬学−武田翔太

 首位攻防戦。ここまではロッテが8勝3敗1分けと大きく勝ち越していて、前回の対戦(9月4日〜6日)では敵地で3連勝を飾った。

 初戦は好調の二木を持ってくるのではないかと見る。前回登板(14日)は予備日の月曜日に登板。9回3安打完封した後に抹消となったが、このソフトバンク戦を意識した措置ではないか。今季のソフトバンク戦は2試合に登板し、ともに6回2失点とゲ−ムを作っている。3戦目はソフトバンクに相性がいい美馬がいる。

 ソフトバンクは週の前半に好投手が集中している上に、日曜日に毎回安定した投球を見せていた石川柊太が登録抹消。ローテーションをどうやり繰りしていくのか注目したい。武田以外にも、大竹耕太郎、杉山一樹にチャンスがあるのではないか。
 ●西武−楽天(メットライフ)
【予想先発】
25日(金)ニ−ル−石橋良太
26日(土)ノリン−瀧中暸太
27日(日)松本航−塩見貴洋

 対戦成績は西武の6勝7敗とほぼ互角ながら対楽天戦の防御率は5.12で、これは対戦相手別では最も悪い。先発投手がまずしっかりゲームを作れるかどうかが、いつにも増して大事になる。松本は今季の楽天戦3試合で防御率2.04と好投しているだけに、ニールとノリンの両助っ人の投球がカギになりそうだ。

 一方の楽天は、9月のチーム防御率リーグワーストの4.73。広島から金銭トレードでDJ・ジョンソンを獲得し、福山博之を支配下復帰させたが、どちらもリリーフ。エ−ス則本昂大の復帰情報はまだなく、先発投手陣の台所事情は相変わらず苦しい。首の皮一枚つながっている優勝争いに踏みとどまるためにも、何とかこの苦境を乗り越えたい。
 ●オリックス−日本ハム(京セラド−ム)
【予想先発】
25日(金)山岡泰輔−マルティネス
26日(土)山崎福也−有原航平
27日(日)アルバ−ス−河野竜生

 下位に低迷する両チ−ムだが、どちらも先発投手陣は調子を上げている。オリックスは山岡が前回登板で今季初勝利。左脇腹の怪我から復帰後、少しずつ状態が上がってきている。

 2戦目は東京六大学でしのぎを削った同期生対決か。山崎福は明治、有原は早稲田のエ−スとして神宮を沸かせた間柄。プロではこれまで先発で2度の投げ合いがあり、1勝1敗の五分。と言っても、最後の対決は17年の5月20日なので、今回対戦が実現すれば実に3年4ヵ月ぶりとなる。

取材・文●氏原英明(ベースボールジャーナリスト)

【著者プロフィール】
うじはら・ひであき/1977年生まれ。日本のプロ・アマを取材するベースボールジャーナリスト。『スラッガー』をはじめ、数々のウェブ媒体などでも活躍を続ける。近著に『甲子園という病』(新潮社)、『メジャーをかなえた雄星ノート』(文藝春秋社)では監修を務めた。

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