【2020ドラフト候補ランキング:21〜30位】安定感が持ち味の東洋大・村上、本格派左腕の法政大・鈴木と大学球界の好投手が登場

【2020ドラフト候補ランキング:21〜30位】安定感が持ち味の東洋大・村上、本格派左腕の法政大・鈴木と大学球界の好投手が登場

安定感が持ち味の村上(右)は即戦力として期待できそうだ。写真:西尾典文

昨年12月に2020年のドラフト候補ランキングをいち早く発表したが、前回1位だった山崎伊織(東海大)がトミー・ジョン手術を受けて社会人入りを表明したこともあり、大きく順位が変動した。今後の注目はやはり高橋宏斗(中京大中京)の動向だ。このままプロ志望届を提出しなければ、また大きく順位が変わる。大学生、社会人はここから公式戦が本格化するだけに、再び浮上してくる選手も多く出てくるだろう。最終版はドラフト直前に発表する。

▼21位:藤井聖[投手・ENEOS](前回順位:27位)
(ふじい・まさる/左投左打/富士市立高→東洋大)
 社会人のサウスポーでは最も注目を集める投手。大学時代は登板機会が少なかったが、ENEOSでは1年目から主戦として活躍を見せた。コンスタントに140キロ台後半をマークするストレートは勢い十分。リリーフであれば即戦力として期待できるだろう。
タイプ診断:#本格派 #即戦力

▼22位:松本隆之介[投手・横浜高](前回順位:ランク外)
(まつもと・りゅうのすけ/左投左打)
 中学時代から大器と評判の大型サウスポー。自粛期間を経て、見違えるように腕の振りが力強くなり、140キロ台後半をマークするようになった。最後の夏は少し調子が落ちていたが、ポテンシャルの高さは抜群で上位指名の可能性も十分にありそうだ。
タイプ診断:#未完の大器 #大型サウスポー
 ▼23位:松本竜也[投手・Honda鈴鹿](前回順位:ランク外)
(まつもと・たつや/右投右打/智弁学園高)
 高校卒3年目の有望株として1月に中日が1位候補にも挙げた本格派右腕。下半身の安定したバランスの良いフォームで、140キロ台中盤でも球筋の良さが光る。先発、リリーフどちらでも力を発揮できる器用さも大きな魅力だ。
タイプ診断:#赤丸急上昇 #安定感

▼24位:土田龍空[遊撃手・近江高](前回順位:36位)
(つちだ・りゅうく/右投左打)
 高い守備力が魅力の高校生ナンバーワンショート。プレーのスピード感は圧倒的なものがあり、守備範囲の広さ、球際の強さも高校生離れしたものがある。打つ方はまだ少し非力だがミート力の高さは申し分なく、俊足を生かした積極的な走塁も魅力だ。
タイプ診断:#守備職人 #俊足

▼25位:鈴木昭汰[投手・法政大](前回順位:ランク外)
(すずき・しょうた/左投左打/常総学院高)
 高校時代まではセンスが光る左腕だったが、ここへ来て一気にスピードアップ。春のリーグ戦では140キロ台後半を連発し、圧巻の投球を見せた。元々制球力や投球術には定評があるだけに、貴重な本格派サウスポーとして注目度は高い。
タイプ診断:#本格派左腕 #中学日本代表
 ▼26位:今川優馬[外野手・JFE東日本](前回順位:ランク外)
(いまがわ・ゆうま/右投右打/東海大四高→東海大北海道)
 社会人の野手では最も注目を集める右の強打者。昨年の都市対抗ではルーキーながら大活躍を見せてチームの優勝にも大きく貢献し、若獅子賞にも輝いた。少し癖のあるスイングだが広角に長打を放てる。明るいキャラクターもチームに好影響を与えるだろう。
タイプ診断:#スラッガー #地方大学出身

▼27位:高田孝一[投手・法政大](前回順位:ランク外)
(たかだ・こういち/右投右打/平塚学園高)
 同僚の鈴木とともに最終学年で急浮上。春のリーグ戦では初回から終盤まで150キロを超えるストレートで押すピッチングを見せて、チームの優勝にも大きく貢献した。スピードだけでなくコントロールも安定しており、先発タイプとして面白い投手だ。
タイプ診断:#赤丸急上昇 #150キロ右腕

▼28位:伊藤優輔[投手・三菱パワー](前回順位:ランク外)
(いとう・ゆうすけ/右投右打/小山台高→中央大)
タイプ診断:#フォーム◎ #都立の星
 小山台高時代からセンスの良さが高く評価されていた右腕。大学、社会人で体つきも明らかに大きくなり、ストレートの迫力も出てきた。ボール自体の力は申し分ないだけに、あとは実戦でどこまで力を発揮できるかがポイントとなりそうだ。
 ▼29位:細川凌平[遊撃手兼外野手・智弁和歌山高](前回順位:21位)
(ほそかわ・りょうへい/右投左打)
 ヒットを打つ技術では高校生ナンバーワン。高いミート力で広角に鋭くライナーを打ち分け、甘いボールはスタンドまで運ぶパンチ力もある。最終学年ではショートに挑戦したが、運動能力の高さを考えるとセンターで勝負させたい選手である。
タイプ診断:#広角打法 #三拍子

▼30位:村上頌樹[投手・東洋大](前回順位:25位)
(むらかみ・しょうき/右投左打/智弁学園高)
 層の厚い東洋大投手陣の中でも下級生の頃から投げ続けているのはさすが。コーナーを突く制球力と、打者を見ながら投げられる投球術は大学球界屈指。最後の秋にどこまで凄みのあるピッチングを見せられるかがポイントとなりそうだ。
タイプ診断:#安定感 #先発タイプ

【11〜20位に続く】

文●西尾典文

【著者プロフィール】
にしお・のりふみ。1979年、愛知県生まれ。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。アマチュア野球を中心に年間約300試合を取材し、全国の現場に足を運んでいる。ドラフト、アマチュア野球情報サイト「プロアマ野球研究所(PABBlab)」を2019年8月にリリースして多くの選手やデータを発信している。

【表】2020ドラフト候補ランキング1〜50位一覧
 

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