ポストシーズンには6人が出場!MLB日本人選手の活躍期待度をチェック

ポストシーズンには6人が出場!MLB日本人選手の活躍期待度をチェック

今年のプレーオフには6人の日本人選手が出場。これは08年以来では最も多い人数だ。(C)Getty Images

いよいよ明日から、MLBのポストシーズンが開幕する。出場枠が16チームまで拡大された今季は、6人の日本人選手が出場する。これは史上2番目に多い人数だ。彼らがプレーオフでどんな活躍を見せてくれるのかを予想していこう。

▼筒香嘉智(レイズ)
 持ち前の選球眼を発揮してチーム最多タイの23四球を選び、1打席当たりに投げさせた平均4.61球はメジャートップ。高い出塁率を見込まれ、9月下旬からは主に1番打者を務めている。打率こそ2割を切ったが、苦しんだメジャーの速球も「慣れてきた」という。ワイルドカード・シリーズで対戦するブルージェイズ相手に3本塁打を放っているものの、地区シリーズで対戦するかもしれないヤンキース戦では、15打数1安打と苦戦している。日本では2016年のクライマックスシリーズ、ファーストステージ初戦、17年の日本シリーズ第5戦で、それぞれ逆転2ランを叩き込むなど、プレーオフでも勝負強さを発揮している。
 ▼田中将大(ヤンキース)
 開幕直前のキャンプで頭部に打球を受けて出遅れたが、9月に入って投球回を増やし、通算8先発で5勝3敗、防御率1.76と真価を発揮するポストシーズンに照準を合わせてギアを上げてきた。ワイルドカード・ラウンドの第2戦に先発予定で、相手のインディアンス打線に今季は投げていないが、ヤンキースの2連敗で迎えた17年の地区シリーズ第3戦ではカルロス・カラスコとの息詰まる投げ合いを制し、逆転3連勝の嚆矢となった。ワイルドカード・ラウンドを勝ち抜いた後は、通算で4被弾を喫しているランダル・グリチック(ブルージェイズ)や、被OPS1.352と天敵のエドウィン・エンカーナシオン(ホワイトソックス)に注意したい。

▼山口俊(ブルージェイズ)
 メジャーデビューから2戦連続で黒星を喫した不安定な投球を最後まで修正できず、シーズン最終戦でも負け投手になって防御率は8.06まで悪化した。プレーオフでの使いどころは難しくなったが、昨秋はクライマックスシリーズと日本シリーズで1先発ずつ、プレミア12でも3先発をこなすなど短期決戦の経験は豊富だ。ミドルリリーフとして回またぎもいとわないため、チームが勝ち上がれば出番が増えるかもしれない。ワイルドカード・ラウンドで対戦の可能性がある筒香には日本で通算3本塁打を浴びているが、渡米前の昨季は8打数1安打に抑えている。
 ▼前田健太(ツインズ)
 シーズン全11登板とも自責点3以下の安定感を崩さず、待望のプレーオフの開幕マウンドに立つ。ポストシーズンでの先発は16年の3試合のみで、いずれも4回以内に降板の屈辱を味わった。ワイルドカード・ラウンドの対戦相手は、ドジャース時代の17年に世界一を争って敗れたアストロズで、「今の自分は別の投手」と気合十分だ。同シリーズの第5戦で痛恨の同点3ランを打たれたホゼ・アルトゥーベにも借りを返して、ポストシーズン16連敗中のチームを救いたい。ワイルドカード・ラウンドを勝ち進めば、地区シリーズでは古巣ドジャースの本拠地ドジャー・スタジアムで戦えるのも強みだ。ちなみに17年以降は通算21救援で、昨年は防御率0.00(4登板)と快投している。

▼ダルビッシュ有(カブス)
 ポストシーズン通算6先発で防御率5.81と結果は優れないが、今季は日本人選手初の最多勝を獲得し、サイ・ヤング賞候補にも名を連ねる大活躍。“逆シリーズ男”のレッテルをいよいよ剥がせそうだ。ワイルドカード・ラウンドで対戦するマーリンズは通算防御率6.08と相性は悪いが、19年は2試合で防御率2.79と苦手を克服している。リーグ優勝決定シリーズまで勝ち抜けば、古巣ドジャースとの対決が濃厚。17年ワールドシリーズで炎上して“戦犯”扱いされた汚名を返上し、成長した姿を見せるチャンスだ。
 ▼秋山翔吾(レッズ)
 7・8月は打率.196とメジャーへの適応に苦しんだが、9月はチーム最高の打率.317と出塁率.456を記録するなど順応し、9月11日からは再び1番に固定された。レッズ打線はチーム打率.212がリーグワーストだっただけに、シーズン終盤の追い上げで逆転プレーオフ進出を果たせたのは、秋山の活躍も大きい。ワイルドカード・シリーズで対戦するブレーブス投手陣を皮切りに未経験の投手と多く相対するが、日本が誇る安打製造機がどのように対応するか注目だ。日本では通算5打数無安打で3三振と歯が立たなかったダルビッシュから、2本の安打(4打数)も放っており、地区シリーズでの対戦が濃厚なカブス戦での活躍も期待できる。

文●藤原彬

著者プロフィール
ふじわら・あきら/1984年生まれ。『SLUGGER』編集部に2014年から3年在籍し、現在はユーティリティとして編集・執筆・校正に携わる。ツイッターIDは@Struggler_AKIRA。

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