負けも負けたり18連敗。北米スポーツ最長の不名誉な記録を持つツインズはなぜプレーオフで黒星が続くのか?

負けも負けたり18連敗。北米スポーツ最長の不名誉な記録を持つツインズはなぜプレーオフで黒星が続くのか?

今年も連敗で早々にポストシーズンから退場。ツインズの連敗記録が終わるのはいつの日か……。(C)Getty Images

ツインズの2020年ポストシーズンは、あっという間に終わった。ワイルドカード・シリーズでアストロズに初戦から連敗し、どのチームよりも早く姿を消した。

 ツインズがポストシーズンで白星を挙げたのは、04年の地区シリーズ第1戦が最後だ。左腕エースのヨハン・サンタナをはじめ、ホアン・リンコン、ジョー・ネイサンの3投手がつないでヤンキースを完封リレー。2点のリードを守り切った。だが、続く第2戦は延長12回の死闘の末サヨナラ負けで敗れ、これ以降6度出場したポストシーズンはすべて勝ち星がない。

 現在までにツインズのポストシーズンでの連敗は18に達している。これは、MLBだけでなく北米4大スポーツの中でも最も長い。ツインズが塗り替えるまで、MLB最長はレッドソックスの13連敗(1986年のワールドシリーズ第6戦〜95年の地区シリーズ第3戦)だった。また、4大スポーツではNHLのシカゴ・ブラックホークスが75〜79年に記録した16連敗がワースト記録だった。
  今年はもしかしたら連敗を止められるのではないかという期待があった。ワイルドカード・シリーズは、全試合がシード上位チームのホームで開催される。ツインズは第3シード、アストロズは第6シードで、ホーム開催権はツインズにあった。しかも今シーズン、ツインズはホームでMLBベストの勝率.774(24勝7敗)を記録していた。

 実際、第1戦の先発・前田健太は5回無失点、第2戦のホゼ・ベリオスも5回1失点と先発投手はそれぞれ役割をしっかり果たした。にもかかわらず敗れたのは、打線がとにかく打てなかったせいだ。両試合ともツインズ打線は1点ずつしか取れていない。

 もっとも、こちらも今年だけのことではない。ツインズはポストシーズンで15試合続けて4得点以下に終わっていて、ドジャースがブルックリン時代の16〜47年に記録した18試合連続のMLBワースト記録に迫りつつある。

 あえて好意的な見方をするならば、ツインズはそれなりにポストシーズンに進出できているからこそ、これだけ負けることができたのだともいえる。連敗が始まった04年から今年までの17年間に、ツインズのプレーオフ進出は7度を数える。この期間にマリナーズは一度もポストシーズンへ進めていない。マーリンズも、今年のポストシーズン進出は17年間で初めてだ。

 とはいえ、これだけ負けていたのでは、91年以来の世界一達成など夢のまた夢。選手と関係者、そして何よりファンにとって、この比較は何の慰めにもならないだろう。

文●宇根夏樹

【著者プロフィール】
うね・なつき/1968年生まれ。三重県出身。『スラッガー』元編集長。現在はフリーライターとして『スラッガー』やYahoo! 個人ニュースなどに寄稿。著書に『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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