【今週のパ・リーグ】本塁打と打点の二冠を争う浅村と中田。両主砲の打ち合いに要注目!

【今週のパ・リーグ】本塁打と打点の二冠を争う浅村と中田。両主砲の打ち合いに要注目!

浅村(左)と中田(右)が現在、本塁打・打点のトップを熾烈に争っている。写真:徳原隆元、産経新聞社

●西武−ロッテ
(20〜22日/メットライフドーム)


 ソフトバンクが一歩抜け出した感があるパ・リーグのペナントレース。今節はソフトバンクと首位を争うロッテと楽天は、ともに苦手な相手との対戦がある。ここで苦しむようだと、ソフトバンクの優勝が一気に近づくだろう。2位のロッテは20日から、これまで8勝12敗と分が悪い西武と対戦。2〜4日の前回対戦では2勝1敗とようやく勝ち越したが、これまで敵地メットライフでは3勝5敗。やはり気が抜けない。スウィープ勝ちするくらいの気合いで望みたい。

 初戦の先発は石川歩だろう。9月15日と同じく高橋光成との投げ合いになるが、前回は7.1回3失点と力投するも破れてしまった。ただ、相手には嫌な印象を与えているに違いなく、今回こそは。2戦目はチェン・ウェイン、3戦目は小島和哉が先発予定だが、どこまで西武打線を抑え込むことができるか。

 そして、もう一つの注目ポイントが、益田直也(ロッテ)と増田達至(西武)、2人の“ますだ”のセーブ王争いだ。現在は29セーブでトップの益田を、28セーブの増田が追っている形だが、増田はこのうち7セーブをロッテ戦で稼いでおり(益田は4セーブ)、このカードでの勝敗がタイトル争いのカギになる可能性もある。
 ●楽天−オリックス
(20〜22日/楽天生命パーク)


 楽天は対オリックス戦で8勝9敗1分と負け越している。中でもホームでは3勝5敗と苦戦が目立ち、挽回を期して強力な先発三本柱で挑む。初戦はエースの則本昂大。9月29日から2連敗と不調だが、前回登板となる13日の対ロッテ戦はようやく7回2失点とまとめ、復調の兆しが見えてきた。2戦目の涌井秀章は安定しており、3戦目の岸孝之も、15日のロッテ戦で13奪三振の今季初完封勝利と調子を上げてきている。

 だが、いかに則本が復調してきているといえども、相手の第1戦先発・山本由伸は容易な相手ではない。9月1日から7先発連続でHQS(7回以上&自責点2以内)をクリアし、2年連続の最優秀防御率獲得に向けて抜群の安定感を発揮している。直接対決ではないとはいえ、涌井はタイトル争いのライバルでもあり、初戦で好投してさらに差を広げておきたい。
 ●楽天−日本ハム
(23〜25日/楽天生命パーク)


 両チームには熾烈な打撃タイトル争いを展開する打者たちがいる。週末のローテが両者ともに心もとないこともあって、まさに格好の舞台だ。

 特にホームランと打点のタイトルを争う両主砲の打棒は必見。先週までは両方とも浅村栄斗(楽天)がリードしていたが、最近6試合で中田翔(日本ハム)が7打点を荒稼ぎしてトップに立った。本塁打も浅村の31本に対して中田が28本とわずか3本差でまだまだ射程圏内だ。

 また、鈴木大地(楽天)と近藤健介(日本ハム)がどこまでヒットを稼げるかにも注目が集まる。鈴木はわずか2本差で最多安打の1位の吉田正尚(オリックス)を追いかけ、近藤はこれも首位打者の吉田までわずか7厘差と詰めている。吉田はこの時期、打率.253と唯一苦手にしているロッテ戦のため、いかに差を詰められるかが、最終的なタイトル獲得に向けては重要となる。
 ◎その他注目のタイトル争い
 セーブ王争いでは益田と増田に続き、ソフトバンクの森唯斗が27セーブで追っている。しかも23〜25日は西武とソフトバンクが対戦。週の前半の結果によっては、ここで増田と森のセーブ王争いが発生する可能性もある。

 また、森と同じソフトバンクでは、打撃三冠でいずれも3位に入っている柳田悠岐にも要注目だ。特に首位打者・吉田まではわずか1分2厘差。20〜22日は打率.384と最も得意とする日本ハム戦で、いっきに猛追してくるかもしれない。逆に近藤や柳田に追われる立場の吉田は、このプレッシャーの中で結果を残すことで、彼自身のバットマンとしての力量も上がるだろう。いずれにせよ、目が離せない。

取材・文●氏原英明(ベースボールジャーナリスト)

【著者プロフィール】
うじはら・ひであき/1977年生まれ。日本のプロ・アマを取材するベースボールジャーナリスト。『スラッガー』をはじめ、数々のウェブ媒体などでも活躍を続ける。近著に『甲子園という病』(新潮社)、『メジャーをかなえた雄星ノート』(文藝春秋社)では監修を務めた。

【PHOTO】ファンの心を鷲掴み!イケメンプロ野球選手を厳選!

関連記事(外部サイト)