【2020ドラフト候補ランキング最終版:31〜50位】近江・土田を筆頭に将来性豊かな高校生がランクイン

【2020ドラフト候補ランキング最終版:31〜50位】近江・土田を筆頭に将来性豊かな高校生がランクイン

高校球界屈指の遊撃手とされる土田。特に守備の評価が高い。写真:産経新聞社

10月12日に高校生・大学生のプロ志望届が締め切られたが、大学進学が有力視されていた高橋宏斗(中京大中京高)に続いて、トミー・ジョン手術を受けた山崎伊織(東海大)もプロ入りを表明。また、大学生は秋季リーグ、社会人は都市対抗予選で最後のアピールを繰り広げている。それらの動きも反映しながら、2020年ドラフト候補ランキングの最終版をまとめた。

 毎年のことではあるが、1位抽選を外した球団やウェーバー順によって指名順位は大きく変動する。”生き物”でもあるドラフト会議を楽しむ上で、ぜひこのランキングを参考にしてもらいたい。

【表】ドラフト候補ランキング1〜50位一覧

▼31位:土田龍空[遊撃手・近江高](前回順位:24位)
(つちだ・りゅうく/右投左打)
 高い守備力が魅力の高校生ナンバーワンショート。プレーのスピード感は圧倒的なものがあり、守備範囲の広さ、球際の強さも高校生離れしたものがある。打つ方はまだ少し非力だがミート力の高さは申し分なく、俊足を生かした積極的な走塁も魅力だ。
タイプ診断:#守備職人 #俊足

▼32位:高田孝一[投手・法政大](前回順位:27位)
(たかだ・こういち/右投右打/平塚学園高)
 同僚の鈴木とともに最終学年で急浮上。春のリーグ戦では初回から終盤まで150キロを超えるストレートで押すピッチングを見せて、チームの優勝にも大きく貢献した。スピードだけでなくコントロールも安定しており、先発タイプとして面白い投手だ。
タイプ診断:#赤丸急上昇 #150キロ右腕
 ▼33位:常田唯斗[投手・飯山](前回順位:37位)
(ときだ・ゆいと/右投右打)
 昨年夏の甲子園で打ち込まれてから急成長。見るからに体つきが大きくなり、楽に投げて140キロ台をマークするようになった。変化球もレベルアップし、カットボールは高校生レベルのボールではない。将来性は高校生投手の中でも指折りだ。
タイプ診断:#赤丸急上昇

▼34位:山野太一[投手・東北福祉大](前回順位:33位)
(やまの・たいち/左投左打/高川学園高)
 高校時代からセンスの光るサウスポー。大学でも早くから主戦として活躍しており、リーグ戦では圧倒的な成績を残している。この秋は少し制球を乱す場面が目立ったが、150キロをマークするなどスピードはアップしている。先発タイプのサウスポーが欲しい球団には狙い目の投手だ。
タイプ診断:#安定感

▼35位:根本悠楓[投手・苫小牧中央](前回順位:34位)
(ねもと・ゆうが/左投左打)
 中学軟式では全国大会決勝で完全試合を達成。多くの誘いを受けたが地元の高校に進み、着実に力をつけてきた。常時140キロを超えるストレートをコーナーに投げ分ける投球は安定感抜群。この夏も31回連続無失点と見事な投球を見せた。
タイプ診断:#制球力 #ミスター0
 ▼36位:栄枝裕貴[捕手・立命館大](前回順位:ランク外)
(さかえだ・ゆうき/右投右打/高知高)
 関西の大学球界を代表する強肩捕手。セカンド送球はスピードとコントロールを兼ね備えており、アマチュア全体でもトップクラスだ。打撃とブロッキングは少し課題が残るものの、ディフェンスタイプの捕手が欲しい球団からの注目度は高い。
タイプ診断:#強肩 #守備型捕手

▼37位:細川凌平[遊撃手兼外野手・智弁和歌山高](前回順位:29位)
(ほそかわ・りょうへい/右投左打)
 ヒットを打つ技術では高校生ナンバーワン。高いミート力で広角に鋭くライナーを打ち分け、甘いボールはスタンドまで運ぶパンチ力もある。最終学年ではショートに挑戦したが、運動能力の高さを考えるとセンターで勝負させたい選手である。
タイプ診断:#広角打法 #三拍子

▼38位:中野拓夢[内野手・三菱自動車岡崎](前回順位:ランク外)
(なかの・たくむ/右投左打/日大山形高→東北福祉大)
 三拍子揃った社会人球界を代表するショート。小柄だがパンチ力は申し分なく、昨年オフに行われたアジアウインターリーグでは社会人日本代表としても見事な成績を残した。同じタイプの小深田大翔(楽天)が1年目から戦力となっているのも追い風になりそうだ。
タイプ診断:#三拍子 #パンチ力
 ▼39位:河村説人[投手・星槎道都大](前回順位40位)
(かわむら・ときと/右投右打/白樺学園高)
 スケールの大きさでは大学球界でも指折りの大型右腕。190pを超える長身から投げ下ろす角度抜群のストレートは大きな魅力。大型だが意外に器用で制球力も悪くない。秋のリーグ戦でも徐々に調子を上げ、北海道大学王座決定戦では伊藤大海と見事な投手戦を演じた。
タイプ診断:未完の大器

▼40位:加藤翼[投手・帝京大可児高](前回順位:38位)
(かとう・つばさ/右投右打)
 最速153キロを誇る本格派右腕。まだ体つきは細く、リリースにばらつきはあるものの、指にかかった時のボールの勢いは目を見張るものがある。チームの方針で無理使いされていないだけに、ここからどこまで成長するかも楽しみな部分が多い。
タイプ診断:#未完の大器

▼41位:牧原巧汰[捕手・日大藤沢高](前回順位:39位)
(まきはら・こうた/右投左打)
 抜群のパンチ力が光る強打の捕手。昨年夏は3本、今年の夏は2本のホームランを放つなど、ボールを飛ばす力は高校球界でも屈指だ。安定した捕球、ブロッキングと素早い送球でも目立ち、打てる捕手の素材としては高校ナンバーワンと言えるだろう。
タイプ診断:#強肩強打
 ▼42位:益田武尚[投手・北九州市立大](前回順位:ランク外)
(ますだ・たけひさ/右投右打/嘉穂高)
 公立高校、公立大学という経歴ながら、大学3年から急激な成長を見せて九州を代表する投手となった。最速152キロのスピードが報道されているが、むしろフォームの良さとコントロールが目立つ。試合を作る能力が高いだけに、プロでも先発として期待したい。
タイプ診断:#急成長 #本格派

▼43位:森浦大輔[投手・天理大](前回順位:ランク外)
(もりうら・だいすけ/左投左打/天理高)
 高校時代はまとまりのある好左腕という印象だったが、大学で大きくスピードアップを果たし、ドラフト候補へと成長。この秋のリーグ戦でも4試合連続二桁奪三振の快投を見せている。凄みには欠けるが、左腕不足の球団からは高評価となる可能性も十分だ。
タイプ診断:#先発タイプ #安定感

▼44位:小牟田龍宝[投手・青森山田高](前回順位:43位)
(こむた・りゅうほう/右投右打)
 東北ではナンバーワンの呼び声高い本格派右腕。下級生の頃から先輩の堀田賢慎(巨人)とともに活躍し、昨年秋は故障に苦しんだが最終学年で見事に復活を遂げた。流れのスムーズなフォームは躍動感があり、140キロ台中盤のストレートは勢い十分だ。
タイプ診断:#躍動感
 ▼45位:佐々木健[投手・NTT東日本](前回順位:36位)
(ささき・たける/左投左打/木造高→富士大)
 スピードは社会人でも屈指の本格派サウスポー。しかし、調子の波が大きく、立ち上がりが不安定で試合を作れないケースが多いのは課題で、ランキングでも順位を下げた。能力は申し分ないだけに、どこまで安定感をつけられるかがカギになる。
タイプ診断:#本格派

▼46位:松本竜也[投手・Honda鈴鹿](前回順位:23位)
(まつもと・たつや/右投右打/智弁学園高)
 高校3年目の有望株として、今年1月に中日が1位候補にも挙げていた本格派右腕。下半身の安定したバランスの良いフォームで、140キロ台中盤でも球筋の良さが光る。都市対抗予選ではもうひとつ調子が上がらなかったが、まだまだ今後の成長が期待できる。
タイプ診断:#赤丸急上昇 #安定感
 ▼47位:中山礼都[遊撃手・中京大中京高](前回順位:41位)
(なかやま・らいと/右投左打)
 高校生のショートでは31位の土田と並ぶ存在。特に広角に打ち分ける打撃は見事で、甲子園での合同練習会では一人だけレベルの違うミート力を見せた。守備の安定感も年々アップしてきており、プロでもショートとして勝負できる素材である。
タイプ診断:#三拍子

▼48位:大江克哉[投手・NTT西日本](前回順位:32位)
(おおえ・かつや/右投右打/塔南高→花園大)
 社会人の先発タイプでは屈指の実力を誇る右腕。ストレートは140キロ台中盤がアベレージだが、球持ちが長いため打者は差し込まれることが多い。力みなくコーナーに投げ分ける制球力も高く、プロでも先発として期待できるだろう。
タイプ診断:#先発タイプ #制球力
 ▼49位:小郷賢人[投手・東海大](前回順位:46位)
(おごう・けんと/右投右打/関西高)
 最速155キロを誇る東海大のクローザー。故障が多く、なかなか安定した投球が続かないのは難点だが、ボールの力は大学球界でもトップクラスなのは間違いない。秋のリーグ戦では順調な回復ぶりを見せていただけに、リリーフを手厚くしたい球団にとってはおすすめの投手である。
タイプ診断:#剛腕 #リリーフタイプ

▼50位:赤上優人[投手・東北公益文科大](前回順位:48位)
(あかがみ・ゆうと/右投右打/角館高)
 高校時代は野手も、大学で投手に専念して急成長。スピードは150キロを超えるまでになり、一躍リーグを代表する投手となった。この1年で制球力、変化球も大きくレベルアップ。同大学から初となるNPB入りの可能性も高いだろう。
タイプ診断:#剛腕 #地方大学

文●西尾典文

【著者プロフィール】
にしお・のりふみ。1979年、愛知県生まれ。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。アマチュア野球を中心に年間約300試合を取材し、全国の現場に足を運んでいる。ドラフト、アマチュア野球情報サイト「プロアマ野球研究所(PABBlab)」を2019年8月にリリースして多くの選手やデータを発信している。

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