オリックス山崎が20年の現役生活にピリオド。引退試合でも持ち味のインサイドワークを存分に発揮!【オリ熱コラム2020】

オリックス山崎が20年の現役生活にピリオド。引退試合でも持ち味のインサイドワークを存分に発揮!【オリ熱コラム2020】

試合前の引退会見で、自身の20年にわたる現役生活をしみじみと振り返った山崎。最大の思い出は、幼なじみである中島とともにプレーしたことだという。写真:球団提供

堅実な守備とインサイドワークで控え捕手として活躍し、「勝己さん」「パンさん」の愛称で慕われたオリックスの山崎勝己捕手が、今シーズン限りでの引退を表明。20年の現役生活に、ついに終止符を打った。6日の京セラドーム大阪で行われた本拠地最終戦が引退試合となり、球場には1万2300人のファンが詰めかけた。

 また、試合前には引退会見も行われた。そこで山崎は、「山崎勝己は今シーズンをもって現役を退くことになりました。まず、ドラフトに指名していただき、プロ野球生活のスタートラインに立たせてもらった福岡ダイエーホークス。一軍の試合でたくさん起用をしてもらって、日本一の経験までさせていただいた福岡ソフトバンクホークス。そしてこの歳まで在籍することができて、たくさんの思い出や経験をくださったオリックス・バファローズの監督、コーチ、関係者の皆さん。そしてたくさんのファンの皆さん、本当にありがとうございました」と、自らのキャリアを振り返りながら、それぞれに感謝の言葉を述べた。
  引退を決断したのは、「やっぱり今シーズンは一軍出場がたったの1試合で、球団に何の貢献もできなかった。戦力になれていないことから、『もういいんじゃないか』という気持ちになったのが一番」だという。師匠にあたるソフトバンクの王貞治会長にも挨拶したそうで、「長い間、よく頑張りました。お疲れさん」との言葉をかけてもらったそうだ。

 また、幼なじみである中島宏之(現・巨人)に対しての思いにも言及。彼と2015〜18年にチームメイトとしてプレーしたことが、プロ生活の中で一番の思い出だという。「幼稚園からいっしょにいたので。巡り合わせに感謝ですね」と語った山崎は、思わず感極まって涙を流した。中島からは、ただ一言「お疲れさん」と言ってもらえたとのことだ。
 「全くいい数字も残せず、歯痒い思いばかりさせてしまったと思いますが、僕にいただいた声援は一生忘れません」

 会見を“自虐”で締めくくった山崎だったが、その後の試合で8回にネクストバッターズサークルに姿を見せると、場内からは声援が止まないほどだった。代打に送り出された山崎の目には再び涙が浮かんでいた。プロ最後の対戦相手は、杉浦稔大(日本ハム)。鳴りやまぬ声援と拍手の中で、初球は大きくフルスウィング。結局サードゴロに倒れたが、場内からはひときわ大きな拍手が贈られた。
  しかも、出番はこれで終わりではなかった。最終回、山崎はそのままマスクを被り、この回から登板の鈴木優の球を受けることに。リードはわずか1点。しかも、昨年のドラ1ルーキー、先発の宮城大弥のプロ初勝利がかかる大事な場面で、山崎の持ち味であるインサイドワークが輝いた。先頭の1番・樋口龍之介を見事三振に打ち取り、続く杉谷拳士もレフトフライ。大田泰示にこそ二塁打で出塁を許したが、4番の中田翔はセンターフライに打ち取って、無失点の好リードで試合を締めくくり、宮城のプロ初勝利、そして鈴木のプロ初セーブを置き土産に最後の試合を終えた。

 試合後には、同じく今シーズン限りでユニフォームを脱ぐ小島脩平、松井祐介とともに、引退セレモニーも行われた。山崎に花束を手渡したのは、比嘉幹貴とディクソン。2人は、山崎曰く「痺れる場面で何度も組んだ相手」。両手に花束を抱えたまま、山崎は固い握手で戦友に別れを告げた。そして、最後はチームメイトたちから胴上げされ、3度宙を舞った。

 球団からは、「もう少し力を貸して欲しい」と言われているという。本人も「次の仕事をしっかり頑張ります」と前向きな姿勢で、今後は誰からも慕われる指導者として、オリックスをリーグ優勝に導いてもらいたい。

文??どら増田

【PHOTOギャラリー】球界を牽引するスター選手たちの「高校」「大学」当時を秘蔵写真で振り返る
 

関連記事(外部サイト)