ダルビッシュと前田健太はサイ・ヤング賞2位。両リーグの次点をアメリカ出身選手以外が独占するのは34年ぶりの快挙!

ダルビッシュと前田健太はサイ・ヤング賞2位。両リーグの次点をアメリカ出身選手以外が独占するのは34年ぶりの快挙!

ダルビッシュは自身2度目の2位、前田は2位。惜しくも受賞は逃したが、素晴らしいシーズンだったのは間違いない。写真:田口有史

メジャーリーグは現地時間11日、最優秀投手に贈られるサイ・ヤング賞を発表。日本からはナ・リーグでダルビッシュ有(シカゴ・カブス)、ア・リーグでは前田健太(ミネソタ・ツインズ)が最終候補3人に入っていたが、ダルビッシュは2位、前田も2位で受賞を逃した。トレバー・バウアー(シンシナティ・レッズ)とシェーン・ビーバー(クリーブランド・インディアンス)が同賞の栄誉に輝く結果となっている。

 ア・リーグは勝利・防御率・奪三振の投手三冠を達成したビーバーが、予想通り満票で受賞。一方のナ・リーグは、最多勝のダルビッシュ、最優秀防御率のバウアー、最多奪三振のジェイコブ・デグロム(ニューヨーク・メッツ)の三つ巴の争いと言われ、【表】を見たら分かる通り指標も互角。事前の現地各媒体でも評価は割れていた。
  その中でバウアーが30個の1位票のうち27を獲得して抜け出し、2年連続でサイ・ヤング賞に輝いていたデグロムの連続受賞をストップ。ダルビッシュはテキサス・レンジャーズ時代の2013年に続く2位となったが、当時は1位票がゼロだったのに対し、今回は3票を獲得(2位票が24)するなど、「今季ナ・リーグ最高の投手」としてダルビッシュを選ぶ記者が3人いたという事実は称賛されて然るべきである。

 一方の前田は、メジャー5年目で初めてサイ・ヤング賞の票が入った形だ。同賞はBBWAA(全米野球記者協会)から選ばれた30人の記者が1位=7ポイント、2位=4ポイント、3位=3ポイント、4位=2ポイント、5位=1ポイントという形で5人を選出。前田は2位18票、3位4票、4位2票、5位4票で92ポイントを獲得し、韓国人左腕リュ・ヒョンジュン(トロント・ブルージェイズ)が51ポイントで3位だった。

 日本人選手過去にサイ・ヤング賞で票が入ったのは、野茂英雄(1995年;4位、1996年:4位)、斎藤隆(2006年:8位)、松坂大輔(2008年:4位)、ダルビッシュ有(2012年:9位、2013年:2位)、岩隈久志(2013年:3位)、上原浩治(2013年:7位)、田中将大(2016年:7位)の7人だけ。

 ダルビッシュも前田も、2001年にMVPを獲得したイチローに匹敵する大快挙は逃したけれども、両リーグの次点をアメリカ人選手以外が独占したのは1986年のフェルナンド・バレンズエラとテディ・ヒグエラのメキシコ組以来34年ぶりの快挙である。改めて、投手最高のアウォード上位3人に入ったという事実が、今季の両者のピッチングの素晴らしさを物語っている。

構成●SLUGGER編集部

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