【日本シリーズ第2戦|採点&寸評:巨人】ウィーラーは孤軍奮闘も、期待を裏切った先発・今村と5番・丸に厳しい評価

【日本シリーズ第2戦|採点&寸評:巨人】ウィーラーは孤軍奮闘も、期待を裏切った先発・今村と5番・丸に厳しい評価

打線は2試合で計3点のみ。特に、第1戦に続いてチャンスで沈黙した丸の不振が痛い。写真:塚本凛平(THE DIGEST写真部)

[日本シリーズ第2戦]ソフトバンク13−2巨人/11月22日/京セラドーム大阪

【巨人・総評】 5.0
 今村信貴に先発マウンドに託したが、逆にソフトバンク打線の勢いをつけてしまった。先制が四球から始まったことは大きな反省材料だろう。2番手以降もソフトバンク打線の勢いを止められず、3戦目以降にも不安が残る。打線も全般的に調子が上がっていない。ウィーラーが2点本塁打を放って気を吐いたが、5番・丸佳浩のブレーキは痛い。

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<先発野手>
1 二 吉川尚輝 5.5
初回、グラシアルのセンター前に抜けようとかという当たりを好捕したが、先制点につながる一塁悪送球。初安打を放ったことを前向きに捉えたい。

2 右 松原聖弥 5.5
スウィング自体は悪くないが今日も結果は出ず。このまま吉川と1、2番を組むのは苦しいかもしれない。

3 遊 坂本勇人 6.0
6回にセンター前ヒットを放ったものの、坂本に求められているのはもっと高いレベルのパフォーマンスだ。第3戦以降の爆発を期待したい。

4 三 岡本和真 6.0
しぶとく粘っているものの、持ち味の長打は出ず。打席で怖さを感じない。ホームランではなくとも、快音の残る一打を見せたい。
 5 中 丸佳浩 5.0
6回、1死一、二塁のチャンスで三振。第1戦に続いて、坂本と岡本が粘って作った好機を生かせず、打線のブレーキ役となってしまっている。

6 指 亀井善行 5.5(6回交代)
左足内転筋の故障から復帰して日本シリーズに間に合わせたもののまだ本調子ではなく、2打席凡退の後、6回に代打を送られて交代した。

7 一 中島宏之 5.5
打席での雰囲気はいいものを出せているが、6回2死満塁の好機で空振り三振。もったいない打席だった。9回も併殺打に終わった。

8 左 ウィーラー 6.5
5回にライトへ2ラン本塁打を放ち、第1戦に続いてチームで唯一の打点を挙げた。第3戦以降は少し打順を上げていいのかもしれない。

9 捕 大城卓三 5.5
この日の投手陣の出来ではリードは厳しかったか。ただ、3本もホームランを浴びたことは反省材料にしなければいけない。

<途中出場野手>
石川慎吾 ―(6回代打)
田中俊太 ―(6回代打→守備)
炭谷銀仁朗 ―(8回守備)
 <投手>
今村信貴 5.0(1.2回)
初回先頭の周東佑京を三振に取って好スタートと思いきや、続く川島慶三に四球を与えてから防戦一方。荷が重い起用だったと言わざるを得ない。

戸郷翔征 5.5(2.1回)
3回にグラシアルに強烈な一発を浴びて悪い流れを止められず。アバウトな投球ではパ・リーグ覇者は抑えられないことを知ったはずだ。

田口麗斗 5.5(2回)
5回から登板したが、グラシアルへの四球からピンチを招いて1失点。結局、流れを作ることはできなかった。

鍵谷陽平 5.0(0.1回)
打線がチャンスを逃した後の7回に登板。デスパイネに満塁弾を浴びて0.1回を4失点で降板。ゲームを完全に終わらせてしまった。
 大江竜聖 6.0(0.2回)
日本シリーズ初登板。いきなり連打を浴びたが、何とか無失点で切り抜けた。

高梨雄平 6.0(1回)
左打者3人をきっちりと料理。今後に期待がもてるピッチングを見せた。

大竹寛 5.0(1回)
モチベーションが難しい場面の登板だったが、3安打で満塁として自らのエラーで2失点はいただけない。

<監督>
原辰徳 5.0
先発に抜擢した今村信貴を2回途中4失点で降板させたが、後手に回っている印象しか残らなかった。後続の投手3人が続けて失点するなど、継投も成功しているとは言えず、打線も機能していない。

取材・文●氏原英明(ベースボールジャーナリスト)

【著者プロフィール】
うじはら・ひであき/1977年生まれ。日本のプロ・アマを取材するベースボールジャーナリスト。『スラッガー』をはじめ、数々のウェブ媒体などでも活躍を続ける。近著に『甲子園という病』(新潮社)、『メジャーをかなえた雄星ノート』(文藝春秋社)では監修を務めた。

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