【日本シリーズ第3戦|採点&寸評:巨人】先発のサンチェスが最高得点。またも沈黙した坂本と岡本、そして原監督の評価は…

【日本シリーズ第3戦|採点&寸評:巨人】先発のサンチェスが最高得点。またも沈黙した坂本と岡本、そして原監督の評価は…

先発のサンチェスはカットボールやスプリットを有効に使って好投。3回に浴びた一発が返す返すも悔やまれる。写真:田口有史

[日本シリーズ第3戦]ソフトバンク4−0巨人/11月24日/PayPayドーム

【巨人・総評】 5.0
相手先発・ムーアに7回までノーヒットに抑えられ、9回2死から丸佳浩のセンター前ヒットを打つのがやっと。先発のサンチェスは3回に2失点しながらも粘り強く投げたが、交代機も遅れて後手を踏んだ。完敗と言っていい。

<先発野手>
1 二 吉川尚輝 5.0(8回交代)
6回の好プレーは見事だったが、3回の先制を許した場面では、打球の処理までは良かったが、余計な送球エラーを犯して傷口を広げた。

2 右 松原聖弥 5.0(8回交代)
初回無死二塁で送りバントを失敗したのは痛かった。6回にはいい当たりを放ったがセンターライナーに終わり、8回に代打を送られた。

3 遊 坂本勇人 5.0
ムーアに対し、第2打席でカウント3−0から強烈な当たりを放ったが、フェンス前で失速。第1打席はチェンジアップ、第3打席はカーブで三振に仕留められた。

4 三 岡本和真 5.0
打席での立ち遅れがなかなか改善できていない模様だ。9回に右翼ポール際へ放ったホームラン性の大ファウルがきっかけになればいいが……。
 5 中 丸佳浩 5.5
6回には0−2から粘って四球を選び、9回は2アウトからノーヒットノーランを阻止するヒットを放った。復調の兆しとなるか。

6 指 ウィーラー 5.5
8番から打順が上がり、第1打席では四球で出塁。5回には安打性の当たりを放つも、三塁の松田宣浩の好守に阻まれ、結局3打数0安打に終わった。

7 左 亀井善行 5.0(8回交代)
相手先発が左投手でも先発で起用されたが、2回の併殺打を含めて2打数0安打。結果も打席内容も良くなかった。

8 一 中島宏之 5.0(8回交代)
第1戦から3試合連続して死球で出塁。ただ、2打数0安打で第1、2戦と比べて打席内容も良くなかった。

9 捕 大城卓三 5.0(8回交代)
相手守備のエラーでの出塁はあったものの、持ち前の力強いスウィングは発揮できず。リード面にも苦心し、8回に代打を送られた。
 <途中出場野手>
若林晃弘 ―(8回代打)
岸田行倫 ―(8回代打)
田中俊太 ―(8回代打)
重信慎之介 ―(8回代打)

<投手>
サンチェス 5.5(6.1回)
2回に中村晃に浴びた2点本塁打以外は粘り強く投げられていた。それだけに、たった1球の失投が悔やまれる。

高梨雄平 5.5(0.1回)
左打者が3人並ぶ場面での起用だったが、周東佑京に死球を与えて中村にタイムリーを浴びるなど期待に応えることはできなかった。

大竹寛 5.5(0.0回)
グラシアルとの対戦でストライク先行のピッチングができず、勝負球が甘く入ってしまい、決定的な1失点を喫した。
 中川皓太 ―(0.1回)

デラロサ 6.0(1回)
4点ビハインドの場面でクローザーがシリーズ初登板。1イニングを内野ゴロ3本で三者凡退に仕留めた。

<監督>
原辰徳 5.0
攻撃陣がなかなか結果を出せない中、1〜5番までに並びを変えずに臨んだが結果は出ず。投手の交代機で後手を踏んだ。また、先発が左のムーア、ブルペンにもモイネロらサウスポーが数多くブルペンに控えている中、右の代打・石川慎吾をベンチから外したのは悔やまれる。

取材・文●氏原英明(ベースボールジャーナリスト)

【著者プロフィール】
うじはら・ひであき/1977年生まれ。日本のプロ・アマを取材するベースボールジャーナリスト。『スラッガー』をはじめ、数々のウェブ媒体などでも活躍を続ける。近著に『甲子園という病』(新潮社)、『メジャーをかなえた雄星ノート』(文藝春秋社)では監修を務めた。高校野球指導者のためのオンラインサロンを開設している。
 

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