【日本シリーズ第4戦|採点&寸評:巨人】1番抜擢の若林が健闘も、4番・岡本と先発・畠には厳しい評価

【日本シリーズ第4戦|採点&寸評:巨人】1番抜擢の若林が健闘も、4番・岡本と先発・畠には厳しい評価

岡本はシリーズ通算13打数1安打。長打も打点も1つも記録できずに終わってしまった。写真:田口有史

[日本シリーズ第4戦]ソフトバンク4−1巨人/11月25日/PayPayドーム

【巨人・総評】5.0
初回にこのシリーズ初めて先制点を挙げたものの、リードは束の間。その裏、先発・畠世周が柳田悠岐に逆転弾を許すと、2回には甲斐拓也にも2点本塁打を食らって3点のビハインド。その後も反撃のチャンスを作れず、ソフトバンクの継投策の前に封じられた。史上初めての日本シリーズ2年連続4連敗という屈辱を味わった。

<先発野手>
1 右 若林晃弘 6.5
1番に抜擢され、いきなり二塁打を放って先制点につなげた。ファーストストライクを積極的に打ちに行く姿勢で、5回にもヒットを放った。

2 遊 坂本勇人 6.0
初回の先制二塁打は見事だったが、その後は2三振。守備では好プレーで投手を盛り立てたものの、最後までチームを引っ張りきれなかった。

3 中 丸佳浩 5.5
初回、先制直後の一塁フライはチームの勢いを削ぐものだった。5回にはまたも嘉弥真新也に封じられ、4打数ノーヒットに終わった。

4 三 岡本和真 5.0(9回)
9回に四球で出塁したものの、3打数無安打2三振。最後までソフトバンク投手陣のストレートを捉えきれず、4番の役目を果たせなかった。
 5 指 ウィーラー 5.5
第1打席はボールをよく選んで四球で出塁したものの、2打席目以降は元気なく3打数無安打2三振に終わった。

6 一 中島宏之 6.0(9回交代)
シリーズ初安打を含む2安打。ただ、初回に2死一、二塁の場面では9球連続ファウルで粘ったものの最後は三振。ここで一本出ていれば……。

7 二 田中俊太 6.0
シリーズ初スタメン初打席でヒットを放ち、4回も痛烈なライナー。ただ、9回1死一、二塁で3−0から見逃し三振はもったいなかった。

8 捕 岸田行倫 5.5(7回交代)
大城卓三に代わって先発マスクをかぶり、2回は無死一塁から犠打を決めたが、守っては2回までに4失点と好投を引き出せなかった。

9 左 増田大輝 5.5(7回交代)
左投手対策として先発起用されたが、2打席とも力のない打球で凡退。もっと積極的に行ってほしかった。
 <途中出場野手>
重信慎之介 −(7回代打→守備)
大城卓三 −(7回代打→守備)
吉川尚輝 −(9回代走)
松原聖弥 −(9回代走)
亀井善行 −(9回代打)

<投手>
畠世周 5.0(1.2回)
先制点をもらいながらも一発を浴びてすぐひっくり返されると、2回は走者を気にして、またも本塁打を献上。自分の投球ができず早々にKOされた。

大江竜聖 5.5(1.0回)
2番としてマウンドに上がったが、3回に連続四死球を与えて降板と安定感を欠く投球で流れを変えることはできなかった。

戸郷翔征 6.0(2.1回)
もう1点もやれない状況でしっかり腕を振り、4回には三者連続三振。四球を1つ与えたが、2.1回をノーヒットに封じた。
 ビエイラ 6.0(1.2回)
164キロを何度も計測する驚愕のピッチングで無失点に抑えた。もっと競った状況で見た
い投手だった。

中川皓太 6.0(1.1回)
柳田にヒットを許したものの、危なげない投球。巨人としては、彼の活躍が多く見られる展開にしたかったところだが……。
 
<監督>
原辰徳 5.0
打線を組み替えて決死の覚悟で臨んだ。選手は活躍を見せたが、つながりを欠いた。一方で、菅野智之をベンチに入れ、大竹寛を外すなど不可解な部分も多かった。シリーズ全体を通して、采配に冴えがなかった。

取材・文●氏原英明(ベースボールジャーナリスト)

【著者プロフィール】
うじはら・ひであき/1977年生まれ。日本のプロ・アマを取材するベースボールジャーナリスト。『スラッガー』をはじめ、数々のウェブ媒体などでも活躍を続ける。近著に『甲子園という病』(新潮社)、『メジャーをかなえた雄星ノート』(文藝春秋社)では監修を務めた。高校野球指導者のためのオンラインサロンを開設している。

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