【2020主力選手通信簿|阪神】打のMVPは飛躍を遂げた大山で決まり。ボーア、サンズら注目された助っ人勢は…

【2020主力選手通信簿|阪神】打のMVPは飛躍を遂げた大山で決まり。ボーア、サンズら注目された助っ人勢は…

4年目の大山はリーグ3位の28本塁打を放つなど、主砲として見事に一本立ちした。写真:山崎賢人

全12球団の主力選手の2020年シーズンを5段階の通信簿形式で振り返っていく。評価は各選手のこれまでの実績や期待値も踏まえて査定した。
※評価:よくできました(A)、まずまずです(B)、可もなく不可もなく(C)、がんばりましょう(D)、ガッカリです(E)

【投手】
★投のチームMVP★
●西勇輝
[試合]21[勝敗]11-5 [防御率]2.26
[投球回]147.2 [奪三振]115
評価:よくできました(A)
開幕戦は菅野智之(巨人)から本塁打を放ちながらも敗れたが、移籍2年目も安定感抜群の投球は健在。9月には2試合連続完封勝利を達成、防御率2.26は実質自己ベストだった。

●青柳晃洋
[試合]21 [勝敗]7-9 [防御率]3.28
[投球回]120.2 [奪三振]88
評価:まずまずです(B)
9月に不振に陥ったものの持ち直し、2年続けて規定投球回クリア。9イニング平均の被本塁打数0.30は100イニング以上投げた中ではリーグで最も少ない数字だった。

●秋山拓巳
[試合]18 [勝敗]11-3 [防御率]2.89
[投球回]112.0 [奪三振]46
評価:まずまずです(B)
3年ぶりの2ケタ勝利。11勝のうち10勝はBクラス球団相手に挙げたものだが、10月25日の巨人戦では、カード901日ぶりの完投勝ちを収めた。与四球率0.96と持ち前の制球力も健在。

●藤浪晋太郎
[試合]24 [勝敗]1-6  [ホールド] 7
[防御率]4.01[投球回]76.1 [奪三振]85
評価:可もなく不可もなく(C)
新型コロナ感染で出遅れ、復帰当初も相変わらずの制球難に苦しんだが、9月下旬以降はリリーフで好投。ラスト3先発は先発に戻っていずれも無失点と来季につなげる投球を見せた。

●高橋遥人
[試合]12 [勝敗]5-4 [防御率]2.49
[投球回]76.0 [奪三振]75
評価:まずまずです(B)
左肩のコンディション不良で出遅れ。10月5日の巨人戦で自己最多14三振を奪ってプロ初完投勝利を挙げるなど戦列復帰後は好投したが、飛躍が期待されていただけにやや消化不良感も。
 ●ガルシア
[試合]14 [勝敗]2-6 [防御率]4.42
[投球回]75.1 [奪三振]51
評価:ガッカリです(E)
14先発でQSはわずか6試合、与四球率4.30と昨季に続いて不安定な投球に終始。9月20日以降は1試合登板のみと首脳陣からも見切られる形となり、シーズン終了を前に帰国した。

●岩崎優
[試合]41 [勝敗]5-2 [ホールド] 17
[防御率]1.82 [投球回]39.2 [奪三振]37
評価:よくできました(A)
開幕当初はやや不安定だったが、7月以降は通常営業。9・10月は新型コロナ感染による戦線離脱を挟みながらも17登板すべて無失点と抜群の安定感でブルペンを支えた。

●岩貞祐太
[試合]38 [勝敗]7-3 [防御率]3.30
[投球回]71.0 [奪三振]63
評価:まずまずです(B)
シーズン序盤は先発で投げていたが、8月中旬からブルペンへ回ると5勝8ホールド、防御率3.00と勝ちパターン継投に加わって好投した。来季からは投手キャプテンに就任する。

●ガンケル
[試合]28 [勝敗]2-4 [ホールド] 11
[防御率]3.18[投球回]56.2[奪三振]39
評価:まずまずです(B)
先発と救援を行き来しながらまずまずの成績。力感には欠けるものの、ツーシームを軸に特にリリーフでは22登板で防御率2.10、25.2投球回で被本塁打ゼロと好投した。

●スアレス
[試合]51 [勝敗]3-1 [セーブ] 25
[防御率]2.24 [投球回]52.1 [奪三振]50
評価:よくできました(A)
平均155キロを超えるストレートと高速ツーシームを軸に相手打者をねじ伏せ、移籍1年目でセーブ王のタイトルを獲得。52.1投球回で打たれた本塁打は2本のみだった。

●馬場皐輔
[試合]32 [勝敗]2-1 [防御率]2.08
[投球回]30.1 [奪三振]27
評価:まずまずです(B)
2018年のドラ1右腕がプロ3年目でやっと一軍定着。制球は乱れがちだったものの、切れ味鋭いフォークを武器に防御率2.08と結果を残した。来季はローテーション入りを狙う。

●能見篤史
[試合]34 [勝敗]1-0 [防御率]4.74
[投球回]24.2 [奪三振]19
評価:がんばりましょう(D)
34試合に登板したが、防御率4.74は2009年以降では自己ワースト。シーズン終了前に戦力外通告を受け、最終戦では球団史上最年長(41歳5か月)でのセーブを記録した。

●エドワーズ
[試合]23 [勝敗]0-1 [ホールド]12
[防御率]2.38[投球回]22.2 [奪三振]17
評価:まずまずです(B)
開幕直後から右肩のコンディション不良で長期離脱。それでも復帰後はセットアップとして好投した。空振りを奪えるストレートとともに、与四球率1.19の制球力も密かな武器に。
 【野手】
●梅野隆太郎
[試合]98 [打数]298 [打率].262
[本塁打]7 [打点]29 [OPS].723 [盗塁]5
評価:可もなく不可もなく(C)
右脇腹を痛めた影響もあり、出場試合数は4年ぶりに100を下回った。OPSは例年並みだったが、サイクル安打達成や補殺記録を樹立した昨季に比べると印象度は薄かったか。

●ボーア
[試合]99 [打数]329 [打率].243
[本塁打]17 [打点]45 [OPS].760 [盗塁]1
評価:可もなく不可もなく(C)
広い甲子園を苦にせず、99試合で17本塁打。四球率11.9%と選球眼も発揮したが、打率の低さや三振の多さが災いして1年で戦力外となった。性格も真面目だけに少しもったいない気も……。

●マルテ
[試合]29 [打数]103 [打率].252
[本塁打]4 [打点]14 [OPS].783 [盗塁]1
評価:がんばりましょう(D)
左ふくらはぎの故障もあり、出場わずか29試合。OPS.783と打撃はともかく、10月24日の巨人戦で一塁手史上ワーストの1試合4失策、年間でも8失策と投手の足を引っ張った。

●糸原健斗
[試合]63 [打数]218 [打率].294
[本塁打]3 [打点]20 [OPS].733 [盗塁]1
評価:可もなく不可もなく(C)
過去2年フル試合出場を続けていたが、7月に右手有鈎骨を骨折し、9月には新型コロナ感染が発覚。打率.294、出塁率.357と成績は上々だったものの、消化不良のシーズンだった。

★打のチームMVP★
●大山悠輔
[試合]120 [打数]423 [打率].288
[本塁打]28 [打点]85 [OPS].918 [盗塁]1
評価:よくできました(A)
リーグ2位の28本塁打とブレイク。チームが長く待ち望んでいた生え抜き大砲の誕生とあって、数字以上の価値があるシーズンだった。OPS.918は昨季から200ポイント以上もアップ。
 ●木浪聖也
[試合]92 [打数]334 [打率].249
[本塁打]3 [打点]25 [OPS].660 [盗塁]2
評価:可もなく不可もなく(C)
出場試合数はほぼ同じで失策を15から8に半減させるなど、守備では堅実味を増した。打撃成績は横這いだったものの、四球率や三振率を改善させるなど打席アプローチには成長の跡も。

●小幡竜平
[試合]54 [打数]127 [打率].220
[本塁打]0 [打点]7 [OPS].515 [盗塁]3
評価:可もなく不可もなく(C)
球団では8年ぶりの10代デビュー。木浪の離脱中はスタメンで多く出場したが、四球率3.7%、三振率27.6%と一軍の投手に翻弄された。一軍定着にはまだ時間がかかりそう?

●北條史也
[試合]40 [打数]99 [打率].192
[本塁打]2 [打点]7 [OPS].559 [盗塁]2
評価:ガッカリです(E)
昨年のCSでの大活躍の勢いを持続できず。10月はぎっくり腰で登録抹消となり、出場試合数は16年以降では最少に終わった。来季は背番号を2から26に変更して出直しを図る。

●近本光司
[試合]120 [打数]474 [打率].293
[本塁打]9 [打点]45 [OPS].759 [盗塁]31
評価:よくできました(A)
開幕1か月は打率1割台と苦しんだが、そこから見事に立ち直って2年目のジンクスを跳ね返した。9本塁打と意外なパンチ力を発揮し、守っては広い守備範囲で投手を助けた。

●サンズ
[試合]110 [打数]423 [打率].257
[本塁打]19 [打点]64 [OPS].814 [盗塁]2
評価:まずまずです(B)
開幕は二軍で迎えるも、一軍昇格後にチャンスで無類の強さを発揮。ただ、10月以降は32試合で打率.202、1本塁打と急失速するなど振れ幅の激しいシーズンだった。

●糸井嘉男
[試合]86 [打数]269 [打率].268
[本塁打]2 [打点]28 [OPS].720 [盗塁]2
評価:がんばりましょう(D)
シーズン序盤の不振から脱却し、9月以降は打率.315とよく打ったが、86試合でわずか2本塁打と長打力の減退が顕著。OPS.700は09年以降では自己ワーストの数字だった。

●陽川直将
[試合]71 [打数]158 [打率].247
[本塁打]8 [打点]24 [OPS].770 [盗塁]2
評価:まずまずです(B)
10月31日のDeNA戦で放った自身初の満塁弾を含め、158打数で自己最多の8本塁打。代打としても打率.316、出塁率.500を記録するなどスーパーサブとして存在感を見せた。

●福留孝介
[試合]43 [打数]78 [打率].154
[本塁打]1 [打点]12 [OPS].468 [盗塁]0
評価:ガッカリです(E)
5番・レフトで開幕を迎えるも極度の打撃不振。三振率33.7%はそれまでの自己ワースト(1年目の23.0%)を大幅に更新してしまった。古巣の中日で最後のひと花を咲かせることができるか。

【監督】
●矢野燿大
60勝53敗7分 勝率.539(2位) 得失点差 +34(2位)
評価:可もなく不可もなく(C)
昨年より1つ順位を上げたものの、巨人には8勝16敗と大きく負け越して独走を許した。年来の課題である守備難にも明確な成果を出せなかったこともマイナス材料に数えられる。

構成●SLUGGER編集部

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