【2020主力選手通信簿|ロッテ】躍進を支えた投手陣は軒並み高評価。野手のMVPは攻守に貢献大のマーティン!

【2020主力選手通信簿|ロッテ】躍進を支えた投手陣は軒並み高評価。野手のMVPは攻守に貢献大のマーティン!

打っては25本塁打、守備では走者をだますトリックプレーも披露するなど、マーティンは打撃でも守備でもチームに貢献した。写真:産経新聞社

全12球団の主力選手の2020年シーズンを5段階の通信簿形式で振り返っていく。評価は各選手のこれまでの実績や期待値も踏まえて査定した。
※A=よくできました、B=まずまずです、C=可もなく不可もなく、D=がんばりましょう、E=ガッカリです

【投手】
●石川歩
[試合]21 [勝敗]7-6 [防御率]4.25
[投球回]133.1 [奪三振]77
評価:まずまずです(B)
飛び抜けた成績でこそないが、過密日程のシーズンでも離脱することなくリーグトップの133.1イニングを投げた。与四球率1.76もリーグベストと持ち味を発揮した。

●美馬学
[試合]19 [勝敗]10-4 [防御率]3.95
[投球回]123.0 [奪三振]88
評価:よくできました(A)
昨オフに楽天からFA移籍。新天地では7月まで防御率5.71と苦戦したが、8月以降は3.26と持ち直した。最終的には1年間ローテーションを守ってキャリア2度目の2ケタ勝利を達成。特に首位ソフトバンク相手に5勝、防御率2.70と強かった。

●小島和哉
[試合]20 [勝敗]7-8 [防御率]3.73
[投球回]113.1 [奪三振]83
評価:まずまずです(B)
2年目の今季はチーム3位の投球回。8月26日の楽天戦では7回11奪三振無失点の好投で、開幕8連勝中だった涌井秀章に初めて土を着けた。立ち上がりの制球難を克服すれば、左腕エースの地位を確立できるはず。

●二木康太
[試合]15 [勝敗]9-3 [防御率]1.17
[投球回]92.2 [奪三振]79
評価:まずまずです(B)
シーズン最初の2先発では計7イニングで10失点と打ち込まれたが、8月の再昇格後は10先発で10QSと抜群の安定感で9勝。与四球率1.17は自己ベストと制球力が大きく向上した。

●岩下大輝
[試合]17 [勝敗]7-7 [防御率]4.20
[投球回]90.0 [奪三振]74
評価:可もなく不可もなく(C)
シーズン終盤にコロナ感染で離脱したが、与四球率と奪三振率はそれぞれ自己ベストを更新と、投球自体の質は向上。平均球速も昨季より上昇した。ただ、16先発で7イニング以上に投げたのは1度だけで、本人も「長いイニングを食える投手になりたい」。
 ★投のMVP★
●益田直也
[試合]54 [勝敗]3-5 [セーブ]31
[防御率]2.25 [投球回]52.0 [奪三振]53
評価:よくできました(A)
2度目のセーブ王こそ逃したが、トップとは2個差のリーグ3位。伝家の宝刀シンカーを武器に、年間を通して安定した投球で試合を締めた。リーグ最多の54試合に登板して被本塁打わずか1だったのも素晴らしい。

●種市篤暉
[試合]7 [勝敗]3-2 [防御率]3.47
[投球回]46.2 [奪三振]41
評価:可もなく不可もなく(C)
開幕から7登板でQS6度、7月25日の西武戦ではプロ初完封を達成とエース級の活躍だったが、8月に右ヒジの故障で離脱。トミー・ジョン手術でシーズン絶望となってしまった。焦らずリハビリに努め、パワーアップした姿を見せてほしい。

●ハーマン
[試合]38 [勝敗]3-2 [ホールド]23
[防御率]2.15 [投球回]37.2 [奪三振]37
評価:よくできました(A)
9月から故障で1か月近く離脱したものの、23ホールドはリーグ3位。セットアッパーとしてほぼ完璧な成績で“必勝リレー”の一翼を担った。失点の半分以上は西武戦で、それ以外の4球団に対しては防御率1.16。

●唐川侑己
[試合]32 [勝敗]1-1 [ホールド]14
[防御率]1.19 [投球回]30.1 [奪三振]23
評価:よくできました(A)
開幕二軍スタートも、昇格後は抜群の安定感で勝利の方程式の一角に。6回から8回まで幅広い起用に応えて好投し、チームに欠かせない存在となった。

●チェン・ウェイン
[試合]4 [勝敗]0-3 [防御率]2.42
[投球回]26.0 [奪三振]14
評価:まずまずです(B)
優勝争い真っただ中の9月にマリナーズから電撃加入。援護に恵まれず0勝3敗だったが、調整登板なしで一軍に合流したのにもかかわらず4先発すべてでQSを記録したのはさすがだった。

●澤村拓一
[試合]22 [勝敗]0-2 [ホールド]13
[防御率]1.71 [投球回]22.1 [奪三振]25
評価:よくできました(A)
シーズン途中に巨人から電撃移籍し、9月8日のロッテ初登板では3者連続三振の衝撃デビュー。その後も、最速157キロの速球で押す文字通りのパワーピッチングでパ・リーグの並み居る強打者たちを制圧した。
 【野手】
●田村龍弘
[試合]92[打数]203[打率].217
[本塁打]4[打点]23[OPS].605[盗塁]1
評価:可もなく不可もなく(C)
故障もあって6年ぶりに出場100試合を割ったが、マスクをかぶれば巧みな配球で投手陣をリードし、正捕手として存在感を示した。打撃成績は平凡だが、出番が減少したにもかかわらず、地味に4本塁打は自己最多だった。

●中村奨吾
[試合]120[打数]422[打率].249
[本塁打]8[打点]49[OPS].706[盗塁]2
評価:可もなく不可もなく(C)
3年連続の全試合出場を達成。打率は昨季リーグワーストだったことを思えば一歩前進と言えなくもないが、四球率や三振率、そして本塁打率はいずれも悪化。持ち味だった守備や走塁面での貢献もいまひとつだった。

●安田尚憲
[試合]113[打数]393[打率].221
[本塁打]6[打点]54[OPS].647[盗塁]2
評価:まずまずです(B)
昨季のファーム二冠王が初の開幕一軍入り。シーズン途中から4番に抜擢され、チーム最多の86試合でその座を務めた。井口監督の我慢強い起用もあって初の規定打席にも到達したが、打率はリーグワースト2位。来季は確実性を向上させたい。

●井上晴哉
[試合]113[打数]376[打率].245
[本塁打]15[打点]67[OPS].749[盗塁]0
評価:がんばりましょう(D)
希少な右の大砲も今季は不振で、レギュラー定着後初めて20本塁打に届かなかった。逆に守備ではリーグ最高守備率を記録するなど好調だったが、CS第1戦では逆転負けにつながる痛恨のエラーを犯し、第2戦ではスタメンを外された。

●藤岡裕大
[試合]106[打数]314[打率].229
[本塁打]4[打点]33[OPS].624[盗塁]8
評価:がんばりましょう(D)
規定打席には2打席足りなかったが、打率.229は実質リーグワースト3位。それでも一年間遊撃のレギュラーを全うできたのは、ライバルが不在だったから。シーズンを通して好不調の波が激しく、守備でも安定感を欠いていた。

●レアード
[試合]39[打数]133[打率].233
[本塁打]6[打点]15[OPS].690[盗塁]0
評価:ガッカリです(E)
開幕10試合を終えた時点では5本塁打と、浅村栄斗(楽天)を上回るハイペースでホームランを量産していたが、その後の29試合では1本塁打のみと絶不調に陥った。しかも8月にヘルニアを発症して帰国と不本意なシーズンだった。

●鳥谷敬
[試合]42[打数]36[打率].139
[本塁打]0[打点]6[OPS].400[盗塁]0
評価:がんばりましょう(D)
春季キャンプ終了後の3月に加入した元阪神のレジェンド。やはり39歳の年齢もあってか出場機会が限られ、成績は軒並み自己ワーストを更新したが、若いチームにあって精神的支柱としての役割も大きかった。

★打のMVP★
●マーティン
[試合]104[打数]359[打率].234
[本塁打]25[打点]65[OPS].866[盗塁]7
評価:よくできました(A)
シーズン最終盤に故障離脱しながら、打ってはリーグ4位の25本塁打、同6位のOPS.866を記録。リーグトップの8補殺と強肩も発揮し、攻守両面で貢献度が非常に高かった。
 ●菅野剛士
[試合]81[打数]223[打率].260
[本塁打]2[打点]20[OPS].748[盗塁]1
評価:まずまずです(B)
打率よりも1割以上高い出塁率.389と抜群の選球眼を発揮。打てない時期でも四球を選んで出塁するなど安定感が光った。相手の進塁を防ぐ外野守備など、数字には現れにくい貢献も大きかった。

●福田秀平
[試合]62[打数]204[打率].216
[本塁打]5[打点]19[OPS].629[盗塁]3
評価:ガッカリです(E)
ソフトバンクから鳴り物入りでFA加入したものの、開幕直前の練習試合で死球を受けて右肩甲骨骨折でいきなり戦線離脱。復帰後も調子が上がらず、期待からは大きくかけ離れた成績に終わってしまった。

●荻野貴司
[試合]53[打数]203[打率].291
[本塁打]1[打点]10[OPS].759[盗塁]19
評価:可もなく不可もなく(C)
故障により53試合の出場に留まったが、それでも1番に座った43試合では出塁率.386を記録するなど、出場した時の貢献度は非常に高かった。35歳となった今季も19盗塁を記録するなど、持ち前の快足も衰え知らずだった。

●清田育宏
[試合]70[打数]180[打率].278
[本塁打]7[打点]23[OPS].829[盗塁]0
評価:まずまずです(B)
菅野や角中勝也との併用だったため、前年より出場機会が減少したが、OPS.829は立派。代打では打率5割と勝負強さを発揮し、シーズン最終盤には不調の安田に代わって4番に座るなど、チームのCS出場にバットで貢献した。

●和田康士朗
[試合]71[打数]59[打率].203
[本塁打]0[打点]0[OPS].508[盗塁]23
評価:まずまずです(B)
開幕前に育成から支配下登録され、代走のみで一時は盗塁リーグトップに立つなど予想以上の活躍。最終的にはリーグ3位の23盗塁を記録し、成功率も88.5%と高かった。8月16日の日本ハム戦では3打席連続安打を放つなど打撃でも成長の跡。

●藤原恭大
[試合]26[打数]96[打率].260
[本塁打]3[打点]10[OPS].707[盗塁]4
評価:まずまずです(B)
二軍で英才教育…のはずが、主力の大量離脱に伴いシーズン最終盤に昇格。1番打者としてプロ1号・2号をいずれも先頭打者本塁打で飾るなど存在感を示し、CSの舞台も経験した。

【監督】
●井口資仁
60勝57拝3分 勝率.513(2位) 得失点差−18(3位)
評価:よくできました(A)
過密日程で離脱者が多く苦しいシーズンとなったが、それでもチームをCS進出に導いた手腕は圧巻だった。コロナ禍を逆手に取って安田や藤原ら若手を抜擢するなど、中長期的なチーム作りへの意図も感じ取れた。

文●やまけん

【著者プロフィール】
1999年生まれ、千葉県出身。「一人でも多くのアマチュア野球選手がスポットライトを浴びてほしい」という思いから、関東を中心に全国のアマチュア野球の試合を年間約150試合を球場で観戦するアマチュア野球観戦者。Twitter→@yam_ak_en

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