西武の内海哲也が完全復活に意欲「活躍できなければ最後、絶対にチャンスを掴む」〈SLUGGER〉

西武の内海哲也が完全復活に意欲「活躍できなければ最後、絶対にチャンスを掴む」〈SLUGGER〉

今年39歳を迎える西武の内海が、移籍3年目のシーズンへ向けて意欲を語った。写真:球団提供

初日から、連日ブルペンでの投げ込みを続けている西武の内海哲也は、4日も83球を投じ、キャンプ第1クールを締めくくった。

「年上なので、一番先にブルペンに入らせてもらっている」という内海。「思ったよりも(身体の)バランスが良くなかったので、ピッチングを修正している。やるからには開幕を目指す。それが一選手としての務めでもあるので、そのつもりで練習している。今月の終わりには実践で投げたい」と、順調な仕上がりをアピールした。

 走り込みや、立った状態での投球練習を頻繁に行うなど、「充実した自主トレを過ごしてきた」という。新型コロナウイルスの影響により、所沢でのスタートとなった異例のキャンプも、「ウエイトの用具も新しくなり設備としては申し分ない。自宅から通えるので、このままずっと所沢でもいいなと思う」と語る穏やかな口調に、余裕を感じさせた。

 春季キャンプや今シーズンの抱負については、「もう、身体の『伸びしろ』はないと思うので、怪我をしないように最善を尽くす。オフにはきちんと身体を作ってきたつもりですし、このままの状態でいければ、シーズン中も成績を残せるイメージがある。チームには良い若手投手が多いので、自分は彼らに疲れが見えたときに呼ばれるような状況だと思うが、今後も万全な状態を維持できればと思う」と、移籍3年目のシーズン意欲を見せている。
  内海が「能力が高い」と話す若手投手陣の中で、特に気にかけているのが、鹿児島県奄美市で自主トレを共にし、キャンプでは初の1軍スタートとなった入団3年目の渡邉勇太朗だ。

「勇太朗の一軍でスタートが決まった時は、めっちゃ嬉しかった。去年の秋から、僕は2軍スタートが決まっていたので、一緒にキャンプを過ごせないことはわかっていたが、勇太朗には最後まで一軍に残ってシーズンを過ごしてほしいと思う。親心のような気持ち」「昨年の勇太朗は『抜けている』ところも見受けられたが、春季キャンプではきちんと仕上げてきた。活躍が楽しみ。自主トレで、僕と一緒にランニングをやり抜いたのが自信になったと思う」と、一軍で奮闘する21歳にエールを送った。

 投手陣のなかでは、「憧れの存在」だと語る松坂大輔に次いでベテランの内海は、「現状は1軍でほとんど投げられていない立場」とした上で、自身を含めた先発投手陣をチームの課題としてあげている。
 「先発投手陣が試合を作ることが、優勝に向けて重要。『最低6回以上は投げる』という意識でやれれば、中継ぎ投手陣や、抑えの増田に負担かけずにペナントを戦えると思う。2軍で成績を残した投手が1軍に上がっていますし、(2軍にいる若手投手は)しっかり練習して結果を残さないと、埋もれていってしまう。僕は2球団しか在籍していないですけど、ジャイアンツの時も同じでしたし、それはどこにいても変わらないと思う」と、投手陣への奮起を促した。

 2018年のシーズンオフに、巨人にFA移籍した炭谷銀仁朗の人的補償により、西武に移籍した内海だったが、左前腕筋腱の修復手術を受けた移籍1年目は、1軍登板ゼロ。怪我から復活した2020年シーズンは、9月2日のロッテ戦で、「1年越しでしたし、色々と苦労もあったので、プロ初勝利と同じくらい嬉しかった」という移籍後初勝利を掴んだ。
 「(登板すると)勝ち負けはついてくるが、それよりも試合に臨む過程や、試合にどう望んだかが大事。勝っても負けても、自分が決めてやってきたことを続けるだけ。いつも通り変わらずにやりたい」と語る内海は、「毎年のように『活躍できなければ最後』だと思ってやっているが、今年はその想いが特に強い」という。

「身体も元気ですし、一生懸命言われたところでがむしゃらに投げるだけ。どこで一軍に呼んでいただけるかわかりませんが、怪我なくシーズンを通してやることが出来ればチャンスは出てくると思うので、それを絶対に掴むつもりでいます。でも、一番は怪我をせず、万全な状態を維持すること」

 最多勝2回のベテラン左腕は、自身の完全復活と、チームのパ・リーグ王座奪還を見据えている。

取材・文●白鳥純一(フリーライター)

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