今シーズンまだ4勝だけど…「さすが田中将大」と納得させられる圧巻の数字

 今年1月の入団会見。8年ぶりに楽天に復帰した田中将大は、周囲の興奮を冷静に受け止めるように言った。

「2013年でみなさんの印象が止まっていると思うので、すごく求められるハードルは高いと思っています」

 その年、田中は24連勝という異次元の快投で、楽天を初のリーグ優勝に導き、日本シリーズでも圧巻のピッチングを見せ、日本一へと上り詰めた。それは今も伝説のように語り継がれ、復帰した今シーズンも同等のパフォーマンスを期待していたファンは多かったはずだ。


8年ぶりに日本球界に復帰した楽天・田中将大

 登板17試合、4勝5敗、防御率2.82(成績はすべて9月16日現在)。

 これが田中の今シーズンのここまでの成績だ。

 2013年の驚異的な数字と比較すると、どうしても物足りなさがあるだろう。それでも田中は、高く設定されてしまったハードルを飛び越えられるだけの内容を示している。

 防御率は山本由伸、宮城大弥(ともにオリックス)に次いでリーグ3位。1イニングあたり何人の走者を出したかを表すWHIPはリーグ2位の0.97。

 また、先発投手が6回以上を投げ、自責点3以内に抑えるクオリティスタート(QS)は17試合中13試合(QS率76.5%)。同じく7回以上を投げ、自責点2以内に抑えるハイクオリティスタート(HQS)は17試合中7試合(HQS率41.2%)。HQSに至っては、直近5試合で4度も記録するなど、抜群の安定感を見せている。

 マウンドに上がれば、しっかりとゲームをつくる。それは2013年も今年も変わらない。むしろ、メジャーでの7年間を経て、ピッチングの熟練度はより一層増している印象がある。

 それを証明するのが、球数の少なさだ。

 今シーズン、ここまで115イニングで1599球を投げており、1イニング平均13.5球。これは先発投手の及第点である「7回100球」をクリアする数字であり、この"省エネ"を実現させる投球術を田中は備えている。

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